ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

10月に観た映画

2020-11-17 11:39:28 | 映画

人は最後はひとりに。
特に伴侶のいた人にとっては相手がいなくなる、ということがすなわち自分も終わりと思ってしまいます。数年前に父親が他界したときの母親をみてそう思いました。
でも、時間が経ってくると、寂しさ、空虚感は感じながら(心に秘めながら)、新しい人生に踏み出す、そんなことを感じる映画。
田中裕子はいつ観ても素敵に演じられていて魅力的な女優さんですね。そして心の中の濱田岳さん、青木崇高さん、宮藤官九郎さん、の飄飄とした演技、そしてマイナスの弱気の気持ちの六角精児さんもなにか憎めないです。
老いの寂しさを描いた映画ですが、素敵な映画

釧路湿原沿いのラブホテル。
そこの多感な女の子が男女の中の営みに巻き込まれる映画。
波瑠さんの無表情、というか淡々とした演技は、”性の営み“を家業とする中で生まれた無関心さのあらわれるなのか、そんな彼女の個性が上手く描かれています。元々、クールビューティーの要素の高い波瑠さんには合っているかもしれません。そして父親を始めとした、どうしようもない人達。
主人公が自分の部屋から画く釧路湿原の絵画の美しさと周りの人達のギャップが上手く描かれた素敵な映画

”水上のフライト“
カヤック(カヌー)で昔、遊んでいたのでよくわかります。澄んだ水の上をカヤックで漕ぐと空を飛んでいるような浮遊感。
この映画、ストーリーはベタで驚きはありません。ただ中条あやみさんの表情の変化が素敵です。とかく、彼女の演技には批判的なものが多いものを見かけますが、この映画ではそんなことを感じさせない、そんな気がします。兎に角プライドの高い時、挫折の時、そして仲間に支えられて自分を取り戻していく時、それぞれの変化が良かったです。クールビューティの彼女、気の強さ、落ち込み、そして笑顔と見事な変化。そして周りの人達の優しさ。
カヤックが本当に空を飛んでいるような映像は彼女の魅力を出していますね。
会社へ通う通勤途中に名古屋市の学生の漕艇倉庫があり、たまに、若い人達がボート、カヤックを練習するのを見かけます。もう、頸椎圧搾症で肩が上がらなくなってカヤックはやめて、舟は若い知人にあげました。昔の懐かしさも思い出されました。

是枝裕和監督が若手のために企画した映画。
なんとなく可笑しく生きてきてなんとなく付き合ってきて子供ができた男の子と、今後のことを真剣に考えている女の子。
そして、秋田県のなまはげをバックに伝統行事が抱える問題も。
仲野太賀さんのメンヘラ、明るさを隠した吉岡里帆さん、そして、ご当地秋田県の柳葉敏郎さんの新旧の俳優さんたちも素敵ですね。
なまはげも今では、映画で出ていたように家が汚れると言って中に入れなかったり、という伝統行事そのものの存続が難しく。さらには、なまはげ自体が児童虐待ということで問題視する動きも。
そもそも伝統行事を残すこと、これが、今の、そしてこれからの日本人にとってどれだけ大事なことなのか?
この映画のクライマックスで2度と会えない自分の子供になまはげとなり泣かすことしかできない情けなさ、そしてその思いが見事に。
どんなの映画かな、と思って観ましたが、面白い映画でした



コメント
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