ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

37年通った山小屋の”山小屋仕舞“ 妙高市、地域の宝を無駄に

2023-07-30 19:20:41 | 

妙高市にある市営高谷池ヒュッテ。長年地元に愛された山小屋。

しかし、昨年、3年前に山小屋の運営に携わることになった“たったひとり”の、現在の日本社会では許されない行為(私が入社した40年前には普通のことでしたが現在では犯罪となりうる行為)によりスタッフ、嫌気をさした管理人が辞めてしまって大混乱。昨年は小屋の運営も大混乱。

地元の常連客で何とか持ちこたえました。

そんな事もあって40年近く通ってきた山小屋ですが昨年は訪れませんでした。

今回は、山小屋でガイドをされる方のために差し入れを。

ただ、混乱した山小屋運営、管理人は人を確保できず、スタッフも地元では無理で遠隔地の都会から。新しい若い人材でどうなったかなと。


ところが、全く山の経験無し、しかも山小屋と下界のホテルとの違いがわからないスタッフ。






このような山小屋だけではなく周りの自然を守る事も重要な事と説明しても要を得ない様子

山小屋は、その周りの自然を護るという役割、さらに、登山客の安全を確保、という事も、その役割がありますがその認識無し。

初めてお会いしたのに突然、常連、昔からの人たちが皆、昔の管理人Nさん、Mさん、直近のHさんの時は良かった!と言われます、と。それで頑張ります、というのかと思ったら、”少しは今やっている人に失礼だ!“。

初対面で、そん事を言っていないのに、と驚いたので、そんな事一言も言っていないのに、なんで?と聞いたら、来る人皆さんが言うと。それでは何故山小屋の仕事に?と聞くと、ある目標のために山小屋ならば仕事が覚えられるとの誘いで応募した、と。山小屋のあとには別の事をすると。

これは採用する方にも問題。まだ若くて山のこと何もわからず、しかも色々と学べるというのに、経験のある管理人は不在、野放し状態。

これでは若いスタッフを責められません。若さゆえの尖っているのは、仕方ないなと。ただそれを野放しにしてはいけないと。

こんな状態さらに酷いことに、とあるところで聞いたことには、小屋開けの水場の取水位置を間違えたため、泥の混じった水を小屋の夕食のご飯に。その為に茶色のご飯が出た!と。その場にいた地元の人が気づいて激怒したと。

これが本当ならば、こんな事に気づかないのはそもそも山を全く知らない若者を責めるよりも、経験のある管理人が不在であることが大問題。しかも、泥の混じった水を使ったということになると妙高市の衛生管理のあり方には大問題!

今いる人材の選択にも誤りがあり、指導する人材おらず。そもそも昨年問題を起こした人材、そして今年の必ずしも山小屋にはふさわしくない人材を採用した妙高市にも大きな責任あります。

また、反対の声が多くあったのを押し通して山小屋に水洗トイレを。しかし流水(川)の全く無く、雪解け水だけの高谷池から取水。池の水が枯れ始めて、ついに今年は水不足で予約も途中から受付中止。

クラウドファンディングで多くの人達が反対を申し立てても妙高市は何もせず。

あまりにも酷い状況に、高谷池ヒュッテは思い出の中にだけ、そしてもうこの山小屋との関係は終わりにしようと。

この日はこんな事になるとは思いませんが、突然この小屋とはこれからは、無理と。

思えば1986年から訪れて、高谷池ヒュッテには120-130回、毎月来た年もありました。

少しはこの素晴らしい山域の自然保護のためにと環境省のパークボランティアとして10年近く、遠隔地から通ってきました。

残念ながら、もう、この小屋は運営の問題もあり仕方ないな、もうこれ以上の醜態は見たくないと。そして遠隔地の自分としてはそこまでする必要はない、と思うくらいに失望しました。

20年近く小屋に置いておいた我が家のカップも回収。

この小屋との唯一の繋がりでした。

妙高市はせっかくの素晴らしい山小屋、高谷池ヒュッテを有効に活用できていません。


2011年にブログ始めた時のブログがこの高谷池ヒュッテを
(2011年8月)


一番好きな山は火打山です。無積雪期もよいですが、積雪期もいいですね。でも、なんといっても素敵なのは、火打山が大好きなスタッフの いる山小屋です!

Cid_07c8d4457bb24626b0fd603bee0041c




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名古屋の里山めぐり | トップ | 淋しい別れ登山 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿