ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

6月に観た映画

2021-07-05 09:04:43 | 映画
映画の評価ではあまり評判は良くなかったです。
でも、実際に観るとそんなことはなく、反骨の浮世絵師、葛飾北斎が魅力的に。若いときの北斎を柳楽優弥さん、後年から晩年の北斎を田中泯さんが鬼気迫る演技で。周りの人達もしっかりと。やはり当時の世相、そしてひと言”浮世絵“といっても多くの絵師がいる中で自分の特徴を出す、そして他の絵師への羨望、嫉妬が。映画の評判はいい加減なものとはだいたい思っていて、特に批判的なものは眉唾物と。世の中、賛同する人は大人しく、文句を言う人は大きな声を出す。そこで評価を下すのは、その結果をみる我々にかかっているのかな。
実際に岐阜県で世界初の“青い薔薇”を開発した方をモデルに。でも、この映画は、青い薔薇を開発した事実以外はすべてフィクション。由紀さおりさんは子供の時からよくテレビで観ていて、その柔和な顔立ちからは想像つかないようなコメディエンヌぶりも。すっきりとした素敵な映画。そしてやっぱりラストの”ローズ“。高畑勲さんの歌詞も素敵で由紀さおりさんの魅力が。
長野オリンピックのジャンプの裏方、テストジャンパー。でも話としては長野オリンピックの前のリレハンメルオリンピックでの失速ジャンプからのストーリー。当時のトップジャンパーの西方さん、失敗ジャンプの原田さん、でも西方さんは怪我をして、失敗ジャンパーの原田さんが先頭に立つ長野オリンピック。話の中心はやはり、西方さんの原田さんへの複雑な思い、というよりは軽蔑。しかし、この映画は西方さんの強い思い、そして、ひょっとしたらリレハンメルオリンピック後、脅迫を受けながら耐えてきた原田さん、更に今では女子ジャンパーは当たり前の時代ですが当時はまだ、珍しい女子ジャンパー、言葉が不自由な障害をもつジャンパー、と現代の先駆者達も。
子供の時に、札幌オリンピックでの笠谷さんを初めとした“日の丸飛行隊”、そんなことを思い出しました。丁度、子供の時に友達3人と塾で観ていたのを思い出しました。
”ヒノマルソウル“
昔は、“日の丸”
現代は”ヒノマル“
時代の流れを感じます。
久しぶりに目頭が熱くなった素敵な映画でした。







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