川茂堰堤から羽根子大橋下流の吐出し口までのご案内です。
川茂堰堤上流の流れ込みは浚渫工事や台風などの出水で逐一変わりますので、行ってみないと分からないというのが実状です。10年位前までは毎年冬に砂利取りの工事が行われていてましたが、最近は上流にあるコンクリート会社が稼働していないみたいで中止されています。一番大きな変化は堰堤駐車場からのアプローチができなくなったことです。東電が左岸に付けた細道をたどって流れ込みまで歩いて行けたのですが、最近の大水で土台ごと抉り取られてしまい途中までしか行けません。ルアーやフライで楽しまれる方なら釣りが可能なので、モンスターに出会える朝夕挑戦してみてください。
20年前には川縁にある高校の破れたフェンスから降りたりも出来ましたが、今やったらきっと通報されちゃいますね。吐出し口下流にある病院の駐車場からも川に降りる遊歩道がありましたが、5年くらい前に高いフェンスで閉鎖されてしまいました。
結局、安全に川まで行けるのは吐出し口に続く小径だけです。もしかすると抜け穴もあるかもしれませんので、ご存じの方ご教示ください。

そう言うことで、行程は吐出し口からの釣り下りでの案内となります。
吐出し口は上流の寿や東桂で取水された水がいっきに流れ出しますので、深い淵になってます。5Bくらいの重い錘で底をつつく様に探ればモンスターが喰いつくかもしれません。淵が終わると水深のある開きになり数が釣れるとするならここです。20cm〜40cmくらいの虹鱒が10尾以上釣れることもありますので、丁寧に何度も同じレーンをトレースすると良いでしょう。山女魚が釣れる確率は50分の1ですが、かつて45cmの大山女魚を釣ったこともありますので諦めないで粘ってください。
下流に下るには右岸に渡渉しなければなりません。水位が高いと無理です。流されて死んじゃいます。絶対無理は厳禁。お臍以上の瀬渡りを長い距離やれる自信がある人だけの釣り場です。

右岸に渡ると100mくらいは流れのきつい深瀬が続きます。ちょっとした淀みに良型がついているので、工夫しながらの釣りとなります。釣技が試されるので、腕に自信のある方には楽しいと思います。流れが崖に突き当たった所に深い淵があり、底がうまく探れれば大物の可能性があります。
淵尻から次の流れ込みまではやはり急流になっており、左岸に渡りたいのですがやめた方がいいと思います。(2021年6月現在渡渉出来ます)
右岸にある護岸上を300mほど歩き、川に降ります。降りたところも大きな淵なので大物の気配ムンムンです。この淵は、今までの経験上流れ込みより緩やかに淀み始めたあたりに魚が居ることが多いようです。

粘った後は、淵上の平瀬を遡って護岸上を歩いた300mの区間を釣ります。護岸側に豆腐石が敷き詰められているので、直線的な深瀬が続きます。大物が掛かると下流に走りますので、秒殺で糸切れになることもある気の抜けないポイントです。

元の淵まで戻り、瀬を左岸に渡ります。通常水位なら渡渉できると思います。結構長く深い淵が続き、大物が定位する場所でもあります。以前はひっきりなしに攻められていたのですが、今はどうでしょう。ここも粘るしかありません。右岸から張り出した木の枝が邪魔しますし、長竿でも届かないポイントもありますので技量が求められます。

ここから下流は所々深瀬になって魚が溜まることもありますが、平瀬がしばらく続き、現在は左岸側に流れの速い深瀬を作っています。実績は今のところないので何とも言えません。プールへの流れ込みは前述したように行ってみないと分かりません。以前は流れのある深みでモンスター虹鱒が沢山釣れました。またあの頃のような川茂になって欲しいと願っています。堰堤駐車場に10台以上の車がひしめき、沢山の釣り人が楽しんだ釣り場は今ひっそりとしています。