映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

桂川 川茂堰堤編

2020-12-18 06:25:00 | 釣り


川茂堰堤から羽根子大橋下流の吐出し口までのご案内です。
川茂堰堤上流の流れ込みは浚渫工事や台風などの出水で逐一変わりますので、行ってみないと分からないというのが実状です。10年位前までは毎年冬に砂利取りの工事が行われていてましたが、最近は上流にあるコンクリート会社が稼働していないみたいで中止されています。一番大きな変化は堰堤駐車場からのアプローチができなくなったことです。東電が左岸に付けた細道をたどって流れ込みまで歩いて行けたのですが、最近の大水で土台ごと抉り取られてしまい途中までしか行けません。ルアーやフライで楽しまれる方なら釣りが可能なので、モンスターに出会える朝夕挑戦してみてください。
20年前には川縁にある高校の破れたフェンスから降りたりも出来ましたが、今やったらきっと通報されちゃいますね。吐出し口下流にある病院の駐車場からも川に降りる遊歩道がありましたが、5年くらい前に高いフェンスで閉鎖されてしまいました。
結局、安全に川まで行けるのは吐出し口に続く小径だけです。もしかすると抜け穴もあるかもしれませんので、ご存じの方ご教示ください。




そう言うことで、行程は吐出し口からの釣り下りでの案内となります。
吐出し口は上流の寿や東桂で取水された水がいっきに流れ出しますので、深い淵になってます。5Bくらいの重い錘で底をつつく様に探ればモンスターが喰いつくかもしれません。淵が終わると水深のある開きになり数が釣れるとするならここです。20cm〜40cmくらいの虹鱒が10尾以上釣れることもありますので、丁寧に何度も同じレーンをトレースすると良いでしょう。山女魚が釣れる確率は50分の1ですが、かつて45cmの大山女魚を釣ったこともありますので諦めないで粘ってください。
下流に下るには右岸に渡渉しなければなりません。水位が高いと無理です。流されて死んじゃいます。絶対無理は厳禁。お臍以上の瀬渡りを長い距離やれる自信がある人だけの釣り場です。





右岸に渡ると100mくらいは流れのきつい深瀬が続きます。ちょっとした淀みに良型がついているので、工夫しながらの釣りとなります。釣技が試されるので、腕に自信のある方には楽しいと思います。流れが崖に突き当たった所に深い淵があり、底がうまく探れれば大物の可能性があります。
淵尻から次の流れ込みまではやはり急流になっており、左岸に渡りたいのですがやめた方がいいと思います。(2021年6月現在渡渉出来ます)
右岸にある護岸上を300mほど歩き、川に降ります。降りたところも大きな淵なので大物の気配ムンムンです。この淵は、今までの経験上流れ込みより緩やかに淀み始めたあたりに魚が居ることが多いようです。





粘った後は、淵上の平瀬を遡って護岸上を歩いた300mの区間を釣ります。護岸側に豆腐石が敷き詰められているので、直線的な深瀬が続きます。大物が掛かると下流に走りますので、秒殺で糸切れになることもある気の抜けないポイントです。






元の淵まで戻り、瀬を左岸に渡ります。通常水位なら渡渉できると思います。結構長く深い淵が続き、大物が定位する場所でもあります。以前はひっきりなしに攻められていたのですが、今はどうでしょう。ここも粘るしかありません。右岸から張り出した木の枝が邪魔しますし、長竿でも届かないポイントもありますので技量が求められます。






ここから下流は所々深瀬になって魚が溜まることもありますが、平瀬がしばらく続き、現在は左岸側に流れの速い深瀬を作っています。実績は今のところないので何とも言えません。プールへの流れ込みは前述したように行ってみないと分かりません。以前は流れのある深みでモンスター虹鱒が沢山釣れました。またあの頃のような川茂になって欲しいと願っています。堰堤駐車場に10台以上の車がひしめき、沢山の釣り人が楽しんだ釣り場は今ひっそりとしています。

桂川 最下流域編

2020-12-18 06:22:00 | 釣り


都留漁協管内の釣り場を最下流から上流に向かってご案内します。
桂川漁協とは大月市と都留市の市境で分けられます。通らずになっているので明確な線引きができます。

分かり辛いのですが、最下流への下降ポイントはこの崖からです。踏み跡はしっかりしてますけど、足元は悪いので滑り落ちないよう気を付けましょう。



川に降り立つと、下流へ暫く下ることができます。切り立った大きな岩が行く手を塞ぐようになり、見渡せる限り大物のいそうな淵が続いてます。ただ魅力的ではあっても、釣り目的の下降はやめた方がいいでしょう。



上流に向かうとすぐに浅瀬が続く単調な渓相になりますが、また巨岩の連なる場所が現れます。深さのあるトロ場を越えるため、左岸の一枚岩を渡らなければなりません。かつてはロープが付いていて剥ることができましたけど、2023年現在水中を慎重に進むしかありません。水位が高いと無理です。自信のない方は引き返した方がいいでしょう。




一枚岩を通り越すと大きな岩を上り下りしてようやく淵にたどり着きます。粘って大物を狙う人やルアーをキャストするには良いかもしれません。移動の度に竿を畳まねばならないので結構面倒です。




巨岩と淵の釣り場を抜けると一気に渓相が変わります。開けた瀬中心の流れになるので、長閑な気持ちで竿を振ることができます。水量が少ないとポイントが限られてしまい楽しめませんが、川茂堰堤がオーバーフローしている時なら半日くらい瀬釣りが楽しめた場所です。2022年の護岸工事で見る影もなく破壊され魚は居ません。歩き飛ばしましょう。



瀬を右岸に渡ったところが、田野倉地区の入渓退渓ポイントです。
催事場のアピオプラザ駐車場から川まで歩きやすい広い道が付いてます。
以前は大輪橋から車で川縁まで降りることも出来ましたが、度重なる出水で抉り取られ今や人が通ることもできません。この辺りは漁協の放流ポイントでもありますし、足場も良いので初心者でも安心です。






大輪橋下から上流も深瀬のポイントが続きますが、またもや巨岩と淵が現れます。わずかな距離で次の入渓退渓ポイントの舟場橋に着きます。ここは人家の庭から鉄梯子を使って川まで降りなければなりません。
道の駅やリニア見学センターに向かう大原橋までの間は、所々大場所もありますが釣り易いです。のんびり釣り上がれば丸一日の行程です。大原橋をくぐった右岸の崖に入渓退渓できるルートはありますが、慣れていない人には難しいので無理はやめましょう。



食事や休憩に道の駅は大変便利です。昼間はいつも混雑しているのでトイレ休憩くらいしかできませんが、夜は車中泊することもできるので活用しています。リニア見学センターも無料なので話のタネにどうぞ。
この辺りで有名な吉田うどんを食すならこのお店がお勧めです。



大原橋から上流も瀬が中心で水量次第で選択すると良いと思います。菅野川・朝日川合流の落合地区までそれ程魚影の濃い場所ではありません。それでも渓相は整っていますのでじっくり取り組めば思わぬ獲物に出会えるかもしれません。川茂堰堤下流域に放流される魚は殆ど虹鱒です。それでもこのエリアで時たま美しい尺山女魚が釣れるので挑戦し甲斐があると思います。





落合地区に近づくと釣り下って来る人が多くなり、放流ポイントでありながら魚はスレているように思います。大原橋から落合の入渓退渓ポイントまで半日程度の行程と考えてください。
最下流からここまで、竿は7m〜8m(長い方がいいと思います)、糸は04で十分ですが虹鱒が90%以上なのでもう少し太い方が安心かもしれません。




菅野川・朝日川の合流を過ぎると水量はめっきり減り、谷も狭くなります。竿は6m位がちょうどいいでしょう。富士急行の鉄橋と高速道路をくぐり川茂堰堤に向かう川茂橋にたどり着く頃には減水しているとただの川歩きになってしまいます。堰堤から水が溢れていれば大型虹鱒が針掛りすることもありますので状況判断です。釣り場が狭いので先行者がいると厳しいし、三人以上の同行釣行もお勧めしません。





魚が活性していれば川茂堰堤直下まで進みます。水流がそこそこあれば増水時に川茂から流されたモンスター級の虹鱒に出会えるかもしれません。竿と糸はそれなりに準備した方が後悔しないと思います。
堰堤直下から左岸の集落へ上がれないわけではありませんが、川茂橋まで戻って退渓した方が楽です。






以上、ここまでが川茂堰堤下流域(都留漁協最下流域釣り場)のご案内です。
長竿を振りたい人、虹鱒でもいいからダイナミックな釣りがしたい人、川であまり人に出会いたくない人達にはお勧めします。分かりやすい入渓退渓ポイント(田野倉地区アピオプラザ、落合地区菅野川・朝日川の合流点)なら初心者でも安全に楽しめます。

ようこそ桂川へ

2020-12-18 04:39:00 | 釣り


横浜市民のわたくしが山梨県郡内地区に年20日以上も通うのは、そこに流れる桂川があるからにほかありません。

都留漁協の組合員になって早20年、毎年元気に川に立てる喜びはありますが、年々地元の釣り愛好家にお会いする機会が減って参りました。大都会以外の日本中どこでも抱える老齢化の問題がここにも如実にあらわれているのです。
20年前は必ず入渓ポイントに朝早くから監視員のおじさんがいましたし、川では年季の入った地元の老人と四六時中出会い魚や川についての情報交換も出来ました。一人減り二人減り、今、監視員や地元の釣り人に会うことは殆どありません。皆さん他界されたり、川に立つ体力をなくしたりしているからです。60歳以下の後継者もいないのでしょうね。ボランティアで川と魚を守ろうというような酔狂は誰にでもできることではありませんもの。

桂川を愛し渓流釣りを楽しむ者として、そして何より都留漁協がこれからも存続していけるよう、沢山の人に桂川へ遊びに来て欲しいのです。わたくしができることは知り尽くした桂川の釣り場案内をなるべく詳細に紹介して、一人でも多くの方に楽しんでいただき、かつてのような活気ある桂川になることを望んでます。

ようこそ桂川へ
一緒に魚釣りを楽しみましょう
お待ちしてます