イマドキ、手書きの恋文など存在もしないのでしょうが、自らの手で恋する誰かへ綴る手紙はときめきますね
中学生の頃、従兄弟のお兄ちゃんに貰った文庫本の中にあった一冊を何度も繰り返し、今日また読んでしまいました
大柄なボート選手が1932年のLAオリンピックに向かう船旅で出逢った高跳びの女子選手に抱く恋心の物語
短い小説ですが、全編がラブレターなのです
「あなたは、いったい、ぼくが好きだったのでしょうか」
最後の一行に記されたそのフレーズを、ひとつ年上の初恋の彼女に中学生のわたくしも使わせていただきました
あの頃に帰ることのできる取って置きの小説です
彼女からの答えですか? もう忘れてしまったと申しておきましょう
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