むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

地底駅~土合~

2017年01月27日 | 旅行/ドライブ

群馬県と新潟県の境にある地の底の駅に降りてみました。

ホームが清水トンネルの中、地下70mにある地底駅です。

まずは、462段の階段がまっすぐに地上へ向けて伸びています。

約10分と書いてありますが、この階段を苦にしない人向けです。

人によっては30分かかるとか……w

階段の脇にはエスカレーター設置用のスペースがありますが土が向きだしです。

しかも、染み出した地下水が川になって流れています。

当然、エスカレーターが設置される予定もありません。

1日20人程度の利用なのだそうです。

ちなみに、ボクは一人で降りて、帰るときも一人で乗りました。

階段の途中にベンチが3カ所設けられています。

とりあえず462段を上りきりました。

山登りで慣れているのでどうってことないです。

橋を渡って、道路と川を越えます。

すると戸があって、さらに追加の階段があるとサービス満点の演出です。

「がんばって下さい」が他人事って感じで良いですねw

長い廊下と階段を上ると、さらに看板が……

長いダンジョンの旅が終わります。

外に出たら大雪でした。

帰りも階段を下りますが、見下ろす方が不気味です。

電車きた~っ!

4時間待ったし、階段は二往復上りました。

ちなみに駅のホームは、一年中気温が一定のようで、快適です。

誰もいないし、静かで読書にはもってこいの空間だったりします。

コメント (2)
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邂逅の森(熊谷達也)文春文庫

2017年01月27日 | 読書

直木賞・山本周五郎賞をダブルで受賞した傑作です。

読み始めから、マタギの世界に引きずり込まれ、どっぷりとつかってしまいました。

狩りをする人間の風習は、インディアンにも通じるものがあり、うなずけるところも多々あります。

自然(神)を恐れ、恵みに感謝する心が息づくところです。

獲物は、人間が狩るのではなく山の神からの授かりものだという感覚です。

そして、舞台は鉱山へうつり、鉱山の中の堀師たちの生き様へとうつります。

ここもまたすさまじい。

鉱山から再び山へもどり、新しい狩猟組をつくりながら、最後に山の神と1対1の対決となります。

このようなエンターテイメントの演出や無駄のない登場人物の役割分担や張り巡らされた複線をすべて回収するなど、作り話っぽい部分も多々あるのですが、そこは好みの問題でしょう。

また、1章、大段落ごとに綺麗に物語りを書いているので、読みやすかったですね。

短編も読んでみたい作家です。

 

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