修道院から出て、幸せいっぱいの一生を送るはずだったお嬢様が、結婚相手を間違ったために次々と不幸な目に遭うお話しです。
他人の不幸は蜜の味系の面白さ。
冒頭のキラキラ女子の描写から、夫に裏切られ、乳姉妹のメイドに裏切られ、親友だと思っていた婦人に裏切られ、愛する独り息子に裏切られ、愛する母の死後に不義を知ってしまい、まあ、たいへん。
それでも、少しは良いこともあるのが人生なのだ。
と、書くと身も蓋もないですが、そこは世界の名作。描写が美しく、それぞれのエピソードに迫力があります。
モーパッサン、おもしろい。ファンになりそうです。