むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『女の一生』モーパッサン(光文社古典新訳文庫)

2021年08月16日 | 読書
修道院から出て、幸せいっぱいの一生を送るはずだったお嬢様が、結婚相手を間違ったために次々と不幸な目に遭うお話しです。
他人の不幸は蜜の味系の面白さ。
冒頭のキラキラ女子の描写から、夫に裏切られ、乳姉妹のメイドに裏切られ、親友だと思っていた婦人に裏切られ、愛する独り息子に裏切られ、愛する母の死後に不義を知ってしまい、まあ、たいへん。
それでも、少しは良いこともあるのが人生なのだ。

と、書くと身も蓋もないですが、そこは世界の名作。描写が美しく、それぞれのエピソードに迫力があります。

モーパッサン、おもしろい。ファンになりそうです。
コメント
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