むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『血脈の火』宮本輝(新潮文庫)

2021年08月04日 | 読書
『流転の海』の第3部にあたります。
四国から大阪へ出てきた主人公熊吾は、消防ホースの修理業やプロパンガス普及の代理店など新しい事業を次々と興していきますが、台風の被害などにより大きな損害を出してしまいます。
雀荘、中華料理店、きんつば屋を立ち上げ、生活の安定を目指します。
息子の伸仁は、大阪の裏界隈の人々に可愛がられ、子供にしては広い世間を見ながらすくすくと成長するのでした。

都会の隅の明と暗が描かれ、いろいろな人間模様が展開していきます。

宮本輝らしい重厚な人間関係が読み応えありでした。

コメント
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