あまりにも有名で、肝心のオチがネタバレしすぎている古典。
博識ある紳士のジーキル博士が、内なる欲求を解放する薬を発明してハイド氏に変身し、暴虐の限りを尽くす。
フロイトの言うところの超自我+自我で行動するのがジーキル博士なら、エスが解放された姿がハイド氏ということになります。
本来の原始的な欲動のままに生きることの心地よさを知ってしまったジーキル博士が、だんだんハイド氏に取り込まれていく怖さがありました。
ということで、この夏は『フランケンシュタイン』『オペラ座の怪人』『ジーキル博士とハイド氏』と古典ホラー3本をつづけて読んでみました。どれも、映画や劇化されている有名な作品ですが、原作はまた違った雰囲気があり、新しい発見もあって面白く読めました。