著者は、作家になる前に、日本テレビで、科学技術庁、気象庁の担当記者をしていて科学技術に理解が深いことを買っていたのですが、科学なしの分野のエンタメ小説ということで読んでみました。
しかし、取材力の高さから、声優の世界の一端を覗き見たようなリアリティを感じることができました。他のいろいろな記事や噂話から、こんな感じかなぁと思っていたことを、実感として理解できました。
著者の作品がアニメになったとき、見た現場や知り合った人たちの協力があってならではのおもしろさです。
また、アニメや漫画などでは、アニメーターや漫画家、脚本家が中心の話はよくありますが、声優さんの世界を描いた作品はめずらしかったところもポイントが高かったです。
アニメ好き、声優好きの人には特にお勧めです。