植物とありますが、上げられている植物は、ほとんどが農作物でした。
生産量が多い順に、トウモロコシ、麦、イネ、ジャガイモ、大豆と来て、お茶やコーヒーやサトウキビのような嗜好品、綿花、チューリップ、サクラまで、いろいろな植物が人間を動かし、歴史を刻んできたのです。
もっとも、人類が作っている作物は、トウモロコシですが、その用途は、家畜の餌から、菓子(デンプン)の原料、甘味料、油、アルコール、紙や段ボールの原料など幅広く、私たちは知らないうちにトウモロコシに囲まれ、トウモロコシを食べているのです。
マヤ文明では、人間はトウモロコシから作られた神話があるそうですが、あながち現実でもそうなってしまっているのが現状なのでした。
いろいろな農産物を食べるとき、知っているとひと味違ってくる知識が満載の本でした。