第二次世界大戦のきっかけの一つになったと言われている世界大恐慌。
教科書では、アメリカの株が暴落し経済が低迷したが、ニューディール政策によって危機を脱したと習ったような気がします。
「1929年に何がおこったか」が副題のとおり、教科書では2~3行で終わりなんとなく解った気がしているところを深く掘り下げ本1冊で語られています。
まずは、金融危機が起こり、次々と銀行が倒産。町には失業者があふれ、庶民の購買力が低下し不況の油を注いでしまっています。
ニューディール政策の目的は、農業者や労働者の購買力を向上させ消費を促し経済を立て直すことだったようです。そのために、公共事業を行ない人を雇い賃金を支払ったのです。
赤字財政の金を使うのですが、ちゃんと労働者に賃金として支払われる構図が不況を脱出する近道だったのですね。
ただただ、公共事業を拡張してゼネコンが儲けるだけでは税金の無駄と言うことです。