むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『猫弁と透明人間』大山淳子(講談社文庫)

2023年03月22日 | 読書
裁判で白黒つければ、負けた方は大きな損害がでますし、勝ったとしても損得なしで、悪くすると不幸になるのが普通です。
裁判までもつれ込んで幸福になることは希でしょう。

しかし、主人公の天才弁護士百瀬太郎は違います。
彼が動けば、勝った方も負けた方も、その裁判において考え得る限りの幸福、少なくとも不幸にならない落としどころに導かれるのです。

猫弁シリーズの2巻目になりますが、大山淳子さんの書きたい方向性がはっきりした巻であったと思います。

コメント
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