直木賞を受賞した『何者』の続編かと思って読んだら、ただの短編集だった。
と、思ったら、『何者』のキャラクターがところどころに顔を出していたらしいことを後で知りました。
表題作の「何様」は、『何者』と同じ就活の話でした。これはこれで面白かったのですが、他の短編の方が、"何様"という雰囲気がでているものがあったように感じました。
他人を評価すること自体、何様?! だという意味です。
いろいろな何様が出てくる短編集として読んでも面白いかもしれません。
実生活でも、他人の評価を尋ねられると答えにくいですよね。「わたしは、人を評価するほどの地位にないので……」と逃げたい気がする自分には、面接官は向いていないなと思いました。