「~悪いやつらの頭の中~」がサブタイトル。
危険思想と言っても、戦争とか革命とかそういう大それたものではなく、殺し屋とか薬の売人とかのレベルです。
そういう人たちに、突撃インタビューしたのがこの本です。
著者は、彼らの頭の中は単純だ、金がほしいから人を殺す、儲けるためになら何をしても良いということらしいです。
いろいろ考えていたら人など殺せないでしょう。
あまり、深く入っていくと、日本人の一般の価値観では気が狂うかもしれませんので、ただ事実を並べて、分析は浅くするのがよいのかもしれません。
安い金で殺人を引き受け、貧しい暮らしの中で、金がなくなったら、人殺しを引き受ける手軽さ。そして、頭に来たからと言って、人殺しを依頼してくる依頼者。犯人が多いと取り調べで残業しなければならないので、逮捕前に犯人を打ち殺し、ギャング団の数を減らす警官。被害者が半身不随で生き残ると賠償が高くつくので、死ぬまで車で轢くドライバー。
やっぱり、彼らの頭の中を理解しようと思わずに、単純に金のためなんだって思っていた方がよさそうです。