むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『「めんどくさい」が消える脳の使い方』菅原洋平(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

2024年12月18日 | 読書
やらなければならない仕事や家事、やりたいと思っていてもやらないでいる趣味、めんどくさいから、やろうとするとめんどくさくなる、こんな体験は誰にでもあると言えます。わたしは、1日に何回もめんどくさいと思ってしまいますし、やらないでしまうことも多いと思っています。
そんなとき、めんどくさいを克服して行動に移せる提案をしてくれるのが本書です。
この手の本は、「すぐやる人になる」とか「1歩を踏み出すために」とか、いろいろ出ていますが、ここでは脳科学を根拠に、提案の説明をつけ足しています。
要は、自分にあった理屈付けの本に出会うかどうかで効果が決まるわけです。
脳内物質や脳の神経系の働きなどを根拠に、いろいろな提案がされています。
これは、すでに行っている。そういう方法もあるのかなど気が付くことも多く、脳の仕組みに興味がある自分としてはうなずけることも多かったと思います。
物足りない点は、脳科学の分野のエビデンスがハッキリしないこと。どのような研究で得られた結果なのか学術的な記述がなされていない点です。まあ、気軽に読める本にするために省略しているのでしょうが、裏を取りたい人は、他の本に頼ることになります。
特に、興味を引かれたのは、ドーパミンの作用でした。
例えば絵を描きたいと思っているが、めんどうになり、結局、描かないことをくりかえしているとします。このとき、脳は「絵を描きたいけど、めんどうになり、結局、描かないだろう」と予想しています。そして、描かないと、「やっぱり予想が当たった」と考えるので、ドーパミンが放出され快感を得ることになります。これが繰り返されると快感を得るため、めんどうになり描かないことを繰り返すことになります。
これを突破するには、脳の予想を裏切り、描いてしまうこと。一度、裏切ってしまうと、ドーパミンの出が悪くなるので、抜け出すことも可能だと言うのです。
思い当たる節があるので、こんど、実践してみようと思います。



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