モーパッサンの出世作「脂肪の塊」が収録された短編集。
他の作品はアッサリしすぎている印象があるので、「脂肪の塊」が群を抜いて秀でている感じがしました。
「脂肪の塊」とは、Boule de Suif(ブール・ド・シュイフ)の直訳で、脂肪腫やぶくぶく太った人間のことではありません。
彼女は、ふくよかでプリティで魅力的な娼婦なのでした。
この題名の日本語訳については、訳者も悩んだようで、「ブール・ド・シュイフ」という題名にしようかと思ったそうです。しかし、日本では「脂肪の塊」という題名で定着しているのでそのままにしたと言うことでした。
自分なら「ぷにぷにまんまる」などと訳したいね~。
世界的に有名な作品だけあって、面白さは格別でした。
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