新潮文庫の100冊の初期の常連本です。
著者自身をモデルにした主人公の純愛女性遍歴(笑)をたどりながら、戦争を挟んだ激動の時代の中の”あすなろ”たちを追います。
6編の連続短編からなっていて、誌的な題名が付けられていて、それぞれにキーとなる詩的な文章で〆られているのも魅力です。
これを愛読書としている人が多いのもうなずける内容です。
ある意味、まっとうに生きている男の内面がよく書かれていると思います。
ある意味とは、時々の女性に引かれながら、あすなろになろうとし、またはあすなろとして歩んでいく姿のことです。
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追伸:天城湯ヶ島は、「研ナオコ、つまみ枝豆、ガダルカナルたか」などの出身地で、伊豆の踊子の舞台でもあります。いまはとても寂びれていますが・・・。
わたしは、あまり縁がない土地なので、日本のどこかという意識でよんでました
才能あふれる人物を輩出できる土地柄なのですね。
伊豆には一度だけ行ったことがあるのですが、地形に起伏変化に富み(海、山、川がまとまっている)、温暖で一年中動けるので芸術的な才能が育ちやすい土地柄なのかもしれませんね。