むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『あすなろ物語』井上靖(新潮文庫)

2019年09月20日 | 読書

新潮文庫の100冊の初期の常連本です。

著者自身をモデルにした主人公の純愛女性遍歴(笑)をたどりながら、戦争を挟んだ激動の時代の中の”あすなろ”たちを追います。

6編の連続短編からなっていて、誌的な題名が付けられていて、それぞれにキーとなる詩的な文章で〆られているのも魅力です。

これを愛読書としている人が多いのもうなずける内容です。

ある意味、まっとうに生きている男の内面がよく書かれていると思います。

ある意味とは、時々の女性に引かれながら、あすなろになろうとし、またはあすなろとして歩んでいく姿のことです。


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2 コメント

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あすなろ物語 (6x6)
2019-09-26 07:35:43
私の母が、天城湯ヶ島の出身で、井上先生のことを知っておりました。当時は既に伊豆から出ていたと思いますが、よく来られたそうです。数年前に、「しろばんば」と「あすなろ物語」をプレゼンとすると、とても喜んでいました。誰だれは、誰だれがモデルだとか、騒いでおりました。そんなわけで、僕にとっても思い入れのある本です。井上靖さんの本は、最近は「氷壁」を読みました。

追伸:天城湯ヶ島は、「研ナオコ、つまみ枝豆、ガダルカナルたか」などの出身地で、伊豆の踊子の舞台でもあります。いまはとても寂びれていますが・・・。


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>あすなろ物語 (6x6さん) (タック)
2019-09-27 19:01:55
おお、深い縁ですね。
わたしは、あまり縁がない土地なので、日本のどこかという意識でよんでました
才能あふれる人物を輩出できる土地柄なのですね。
伊豆には一度だけ行ったことがあるのですが、地形に起伏変化に富み(海、山、川がまとまっている)、温暖で一年中動けるので芸術的な才能が育ちやすい土地柄なのかもしれませんね。
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