図書館から借りていた首藤瓜於『指し手の顔 脳男Ⅱ』(上下)を読み終えた。これは、江戸川乱歩賞を取った『脳男』の次作目ということだろう。この本読んだことがあったかもしれないと思ったり、いいやブレインバレイとごっちゃになっているのかもと思ったりしながら、読み終わったのだった。精神科医が登場するし、頭が賢くしかも動きがはやい、しかし、感情がないような・・・そんな人たちが出てくる。
「典型的な自閉症だった。その年齢になるまで施設で育ったらしいのだが、そこでは心理学的な治療ばかりで薬物を使った治療はいっさい行われなかったらしい。云々」といった会話がでてくるので、やはり商売柄読まなくてはいけない。しかし、このような描き方でいいのかどうかは、議論が分かれるところだろう。