これはおもしろかった。さっそく、講義で紹介した。
帯には、つぎのように書かれている。
「小説は無力だって言ってたけど、そんなことないよね?」
いじめられっ子の中学生・一真は、万引きを強要された店でヤンキーの登と出会う。一真のピンチを救った登は「小説の朗読をしてくれ」と不思議な提案を持ちかけた。名作小説をともに読むうち、いつしか二人はほんの面白さに熱狂しはじめる―。
ディスレクシアの登、いじめられ、万引きを強要される真一、不登校のかすみ、介護が必要となってくるばあちゃんなどなどの登場人物、その人物像とこれまでの暮らしの過程を想像する。読む本の中に『アルジャーノンに花束を』もある。最後まで読んで、はじめにもどると思わず・・・。
朗読という行為について、映画『愛を読む人』(『朗読者』)、そして書くということは映画『アイリスへの手紙』に思いは広がった。
講義でどのように使うかを考えてみたい。