『復讐するは我にあり』をちらみしてしまった。
5人を殺害した西口彰事件を題材にした佐木隆三の長編小説。1979年に映画化。
タイトルの「復讐するは我にあり」は、新約聖書(ローマ人への手紙・第12章第19節)に出てくる「愛する者よ、自ら復讐すな、ただ神の怒に任せまつれ。録して『主いひ給ふ、復讐するは我にあり、我これに報いん』とあり」という言葉の一部。こういう男がいたことを題材に、佐木は主人公を肯定も否定もしない気持ちを込めてタイトルに引用したという実録小説。
昭和38年のこと、人びとがたった一人の男に恐怖する。榎津巌(えのきづ いわお)である。。キリスト教カトリック信者で「千に一つしか本当のことは言わない」と豪語する詐欺師。女性や老人を含む5人の人間を殺した連続殺人犯。延べ12万人に及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、78日間もの間逃亡。昭和39年に熊本で逮捕され、43歳で処刑。映画ではこの稀代の犯罪者の犯行の軌跡と人間像に迫る。主人公の榎津を演ずるのが、緒形拳。倍賞美津子や小川真由美、そして根津の父親の三國連太郎が好演。
「光」の裏側にある「闇」、キリスト教ではどのように考えるのか。「悪人正機」にも及ぶところが・・・。
5人を殺害した西口彰事件を題材にした佐木隆三の長編小説。1979年に映画化。
タイトルの「復讐するは我にあり」は、新約聖書(ローマ人への手紙・第12章第19節)に出てくる「愛する者よ、自ら復讐すな、ただ神の怒に任せまつれ。録して『主いひ給ふ、復讐するは我にあり、我これに報いん』とあり」という言葉の一部。こういう男がいたことを題材に、佐木は主人公を肯定も否定もしない気持ちを込めてタイトルに引用したという実録小説。
昭和38年のこと、人びとがたった一人の男に恐怖する。榎津巌(えのきづ いわお)である。。キリスト教カトリック信者で「千に一つしか本当のことは言わない」と豪語する詐欺師。女性や老人を含む5人の人間を殺した連続殺人犯。延べ12万人に及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、78日間もの間逃亡。昭和39年に熊本で逮捕され、43歳で処刑。映画ではこの稀代の犯罪者の犯行の軌跡と人間像に迫る。主人公の榎津を演ずるのが、緒形拳。倍賞美津子や小川真由美、そして根津の父親の三國連太郎が好演。
「光」の裏側にある「闇」、キリスト教ではどのように考えるのか。「悪人正機」にも及ぶところが・・・。