ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

池田太郎の回想(戦前における京都市特別児童教育研究会のこと)

2024年10月21日 15時35分08秒 | 田村一二

池田太郎の回想

「学習発表会のしおり」№4(近江学園 1965年12月5日)

「特別寄稿 舞台装置」

昭和のはじめ頃、ゲシュタルト心理学をとりあげていたわれわれの仲間は、このことを教室経営の問題でよく論じ合ったものだった。たまたま、「普通学級における精神薄弱児をいかにして生かすか」の京都市特別教育研究会の懸賞論文に、〇〇〇(?昭和7年8年から)5年間における教育実践をまとめたものを応募して当選したので、昭和10年の夏、「絵師の苦心」という国語の研究授業(5年男子50名余)を京都市特別教育研究会主催でさせられたことがある。確か、泉州堺に寄宿していた絵師が寺を去るにのぞんでお礼心から、ふすま絵を描いて去り、一か月〇かして再びその寺へきて、「箱根山中にさしかかったら丁度気にかかっていた杉のよい枝ぶりが一本見つかったので描きそえに帰って来た」というのである。ここの「絵師の苦心」としての頂点がしぼられ示されたものであった。云々


旧優生保護法最高裁勝利判決 報告会・学習会

2024年10月21日 12時04分26秒 | その他

京都・八幡作業所を運営する鳩ヶ峰福祉会・後援会の主催で優生保護法裁判の学習会が開催される。実は、台風で延期されていたもの。この台風、迷走台風で、予報は直撃のはずが、ウロウロ他のところにいってしまい、結局、その日は曇りでもし開催しても支障なくできた状況。実は、そのとき、この学習会に参加しようと思って、八幡の松花堂庭園・美術館にいったのだが、台風で延期の張り紙があり、シーンとしていたのだった。後援会の係の方が出てきて、必ずやりますからとのこと。

2024年11月3日 14:00~16:30 松花堂庭園・美術館(講習室)

ゲストスピーカー

兵庫訴訟原告 鈴木由美氏

兵庫弁護団弁護士 細田梨恵氏

この際、優生保護法の歴史を本格的に学んでみたい。優生保護法の成立に際して、大きな役割を果たした太田典礼、産婦人科医で、戦前は京大近くの無産診療所に関わり、戦前産児制限運動に関与。太田リングの開発者でもある。戦後は優生保護法の提案者となり、その後は、安楽死協会などへ向かっていった。


糸賀一雄生誕110年記念講演会:「光かがやく」共感の時代を!」

2024年10月16日 10時40分13秒 | 田村一二

社会福祉法人大木会の主催で、標記の講演会が開かれる(10月26日)。

行きたいのだが、残念ながら、校務がありいくことができない(泣)。

講師は、筑波大学名誉教授の津曲裕次氏、鼎談があり、登壇者は、津曲裕次・松矢勝宏・冨永健太郎の3氏

関東の方々が語られるのだなあと思うと情けないかな。滋賀・京都などの関西では「灯台もと暗し」なのか?-「はて?」


びわこ学園での取り組み2つ

2024年10月15日 14時58分58秒 | 絵本

重症心身障害児療育関連の取り組み(いずれも無料)

★滋賀県重症心身障害児者を守る会主催 「療育にどう生かす? 絵の本の読み方♡楽しみ方」研修会 2024年11月18日(月曜日)

講演(10時半から12時半)と「絵の本ひろば」(13時半から15時半) 場所 びわこ学園センター草津 会議室

★びわこ学園後援会・社会福祉法人びわこ学園主催 「いのち」の想いにふれる映画上映会 2025年1月25日 12時30分開場 13時開演

映画『大好き 奈緒ちゃんとお母さんの50年』 場所 旧大津公会堂

 


美しい春画ー北斎・歌麿、交歓の競艶(細見美術館)

2024年10月15日 10時50分50秒 | その他

13日(日曜日)に細見美術館の「美しい春画」展にいってきた。ロームシアター京都の西にある。平安神宮あたりは混雑、車は平安神宮当たりまでは入れないようになっていた。その手前に、細見美術館はある。

「春画と日本人」の映画をみて、チラシをみると、前期と後期にわかれている。前期に滑り込んだが、係の方に聞いてみると、前期の展示の3分の1くらいが後期にかわるということだった。版画・版本以外に、肉筆春画もあり、葛飾北斎、喜多川歌麿の作品も展示されている。ユーモアがあり、「笑い絵」ともよばれ、江戸時代には大名から庶民まで、男女対等に楽しまれたといわれている。江戸時代は、性に関しておおらかな時代だった。講演会もあったようだが、見逃していた。展示は、上方春画の世界、北斎・歌麿の競艶、魅惑の浮世絵春画で構成されている。同じものでも、絵巻物など展示期間によって絵巻のちがったところが展示されるようだ。後期も、行こうと思う。そのときまで、展示されものが掲載されている本はお楽しみにしておこうと思う。


春画と日本人

2024年10月11日 10時59分09秒 | 映画

朝刊の京都シネマの上映スケジュールでみると、『春画と日本人』が10月10日まで(つまり今日まで)とのこと。朝にクリニックで腹部の検査があったが、その後、京都烏丸に行って、『春画と日本人』を観る。江戸時代、享保の改革までは、日本人は性について非常におおらかで、春画も、ちょっと微子を皮肉った笑い絵などにもなっていたという、しかし、明治維新、西欧化が進む中で、取り締まりの対象となっていく。とくに、軍部が勢力をもってくる戦前・戦中には厳しさを増す。その傾向は、戦後も継続し、今日に到る。とくに、自民党の性教育パッシングがはじまり、安倍政治のなかで教育の現場が苦しくなっていくのと同時に、学術の世界にも政府の統制が強まった。春画の展示は、イギリスの大英博物館でおこなわれたが、もともとの祖国での展覧会開催はできずにきた。このドキュメンタリーは、ようやく春画の展覧会が開催されるまでを記録したものである。女性の研究者が、つぶやいた、春画の展覧会が終わって、「逮捕者がでなくてよかった」(皮肉をこめて)と。

細見美術館で「美しい春画」の展示会が11月24日まで行われている。前期は、14日まで。16日から24日まで後期となっている。展示物がかわるのだろう。みておかなければ。