ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

障害児教育センターとクリニック、教員養成

2007年01月31日 21時27分13秒 | その他
クイーンズランド大学の特殊教育研究所の元所長とあったり、クイーンランド工科大学教育学部のクリニックの担当者にあって、センターの話を聞いています。クリニックについては、とてもニーズが高いけれども、維持をしていくために職員の雇用問題があり、大学からは維持する費用が困難になっていること、また、ケースのアセスメントに時間がかかり、スタッフの超過負担となっていることなどがはなされました(クイーンズランド大学の研究所とクリニックは2~3年前に閉鎖になっています)。現在は、州政府の教育予算の削減と連邦政府の大学への予算削減があって、教育学部はコースの再編などが進んでいて、やりくりが苦しいとこぼしています。
政策的には、教育学部と教員養成ではインクルーシブ教育が強調されていて、すべての教員にインクルーシブ教育の考え方を教える体制になっているようです。
しかし、障害カテゴリーごとでの講義の展開から、ノンカテゴリカルで学習環境やリテラシーなどを強調する方向に大幅に変化しているようです。教科書をみても、障害ごとでの章の構成ではなくなって、障害というより多様な能力(Diversity)が強調されています。障害については、心理学部で教えられているようですが…。

クイーンズランド大学にて

2007年01月29日 23時45分31秒 | その他
オーストラリアは夏です。今日はとっても暑かった。

今日は、ジョンと会っていろいろ教えてもらった。
インテグレーションという言葉はもうあまりつかわないこと(inclusive educationのstatementを見ろとのこと)、学級担任をすべて複数にしている学校があること(この学校のビデオをかしてもらった)、差別の禁止法との関係があること、問題は、自閉症圏、ADHD、PDDの子どもになってきていること(behavioural management programとsocial skill trainingをコンバインしていく必要)、オーストラリアの特別教育センターのことなどなど。
グリフィス大学のブックショップにも行ったが、以前のような資料はなかった。図書館に行ったら、いろんなビデオや資料をみつけた。しかし、借りることはできないので残念。
ダウン症を研究しているモニカと学習困難を研究しているクリスタとちょっとあった。明日は、お茶を飲みながら話をすることになった。

ブリスベーン1日目

2007年01月28日 22時39分12秒 | その他
ブリスベーンまでの飛行機では、ダブルブッキングがあったようで、エコノミーの席からファーストクラスの席に移動になった。ラッキーだった。

食事はエコノミーとは違い、普通のワインやシャンパンが出て、たくさん飲んでしまう。お肉のステーキも、とても柔らかくてびっくり。でも、飲むと血圧が上がって、耳鳴りがきつくなり、とても大きなソファーだったけどどうも寝にくくて、睡眠不足。

精神障害の歴史を研究しているマークとKさんが迎えに来てくれる。
今日一日、マークの家で話をして、その後、ブッシュでバーベキューによんでくれた。頭は英語が空回りという状態。継続して、英語を勉強していないとダメですね。

継続的に英語を勉強しなければと思うが、それが続かない。

日本では、明日は、大学で、T先生の最終講義。そのときに、外国出張があたってしまって、申し訳ない。マークと、オーストラリアでは、早めに退官して楽しくするという教授が多いよというような話をしていた。やはり、老後の社会保障が確立しているということらしい。日本では、いつまでもへばりついているという感じですが…。

関西国際空港にて

2007年01月27日 20時39分58秒 | その他
関西国際空港にて

1週間の予定で、ブリスベン、シドニーに。関空の中の無線ランがつかえるスポットがあるので、一言。

昨日は、9時前まで会議。「本当にわかっているの?」という発言を強気でする人がいて、閉口。そんなことで、準備はなにもできおらず、今日、ようやく支度をする。昼間、ゴロゴロしていると寝てしまっていた。夜、9時の便。明日の朝着く。それもしんどい。

わたしの母さん

2007年01月25日 22時22分07秒 | 絵本
養護学校の教師をしていた菊地澄子の児童文学『わたしの母さん』を買った(随分前にも買ったのだが、無くなってしまったからだ)。筋書きは以下の通り。

菊地澄子『わたしの母さん』(北水-以前は「こずえ」から刊行されていた)

一、授業参観日――授業参観日にきてくれたお母さんが失敗をしてしまい、高子は自分のお母さんのことが少し恥ずかしくなります。

二、ひみつ――お母さんは、自分のこと、夫のことを高子の担任の先生に打ち明けます。高子の両親には、ひみつにしていたことがあったのです。

三、日めくり暦――お母さんのやり方に、がまんしきれず、悪いとは思いながらも高子は思いをぶちまけてしまいます。

四、わたしのかあさん――田辺先生が来た日、高子は両親のひみつを聞かされ、ショックをうけますが、しっかり現実をうけとめようとしています。

五、おばあちゃんのため息――おばあちゃんが、お母さんが養護学校へ行くことになったいきさつを高子に話してくれます。話をききながら、高子はいろんなことを考えています。

六、「牛革」という字――ミチ子先生はお母さんに字典をプレゼントします。近所の人々の冷たい視線に耐える高子にも、お母さんにもそれぞれ悩みがあります。

七、若ちゃん――お母さんのことをばかにするどころか、いつも優しくしてくれる若ちゃんの姿から、高子は胸につかえていたものが消えていくのを感じます。

八、春――高子と若ちゃんの「塾」の計画も進行中、高子は家族のみんなに本の読みきかせをはじめています。高子はお母さんのことが前よりわかるようになり、高子の家に春のきざしが見えてきました。

九、けやき塾――ついに「けやき塾」が開塾。にぎやかな塾の中で、高子はお母さん、お父さん、清、そのほかいろんな人の存在の大切さを感じ、明るくがんばっていくことを誓います。

勘違いやろう

2007年01月24日 22時40分07秒 | その他
推薦入試があった。その後、教室の会議があり、センターのこと、大学院のことなど、いろんなことを議論した。

最近思うことだが、人生について、自分の能力について、勘違いする人が多いように思う。自分自身でも、勘違いしてきてしまったのだなぁと思うことも多いが、周りの人におだてられて勘違いに拍車がかかるということもある。勘違いしないように、勘違いさせないように、自戒したいと思う。

同じくらいの年代の人たちが、人生の曲がり角に立たされているように思う。これまでのような力の発揮の仕方ができなくなってくる一方、責任ある立場に立たされていく。かけがえのない人生じゃないか-いずれは老いて死ぬのに…。

自分自身も勘違いせずに、自分のやりたいことを楽しくやってゆきたい。この10年くらいは、なだらかに力が衰えてゆくのだと思いながら、自分の今後の仕事を計画していきたい。

障害者保健・福祉フォーラムの企画

2007年01月19日 23時16分36秒 | その他
県の障害者協議会の役員会

奈良障害者保健・福祉フォーラム2007として、3月10日に「国連・障害者権利条約採択と国内的課題」の講演が設定された。

講演と質疑で2時間、あとは、人権保障と差別禁止、福祉・労働、教育、アクセス・バリアフリーなど4課題ごとで討議となった。

「障害者権利条約」のまとまった資料を作らなければならない。

メタボリックで無呼吸?

2007年01月18日 23時09分47秒 | その他
説明会が午前中あったのだが、出席していて寝てしまった。どのくらい寝たのか分からないけれど…。夜も、食事の後、ゴロッとなっているといつの間にか寝てしまった。朝起きても、スキッとしないし、ものすごく肩がこっている。

メタボリックからくる無呼吸症候群なのかもしれない!

生協に本をとりにいったのだが、センター入試休みで書籍部はしまっていた。
イタリアの障害者差別禁止法を翻訳した。これは、4条からなる法律で短いものだ。イタリア語から英語に翻訳してあるものを日本語にしたのでとてもわかりにくい翻訳となった。意訳して整理してしまおうと思うが、イタリア語の原文との対応させることができないので困る。

研究室で仕事をしているとB型女がやってきて

しゃべっていると、声が出なくなる

2007年01月17日 23時36分34秒 | その他
今日も、電車でいった。

会議がたくさんあった。実務もたくさんあり、書類の作成と提出などもあった。その後、しゃべっていると声が出なくなることがあった…ちょっとピンチ。

行きと帰りで、上野一彦『 LD〈学習障害〉とディスレクシア〈読み書き障害〉-子どもたちの「学び」と「個性」 』(講談社、2006年)を読む。この題名は「洋菓子とケーキ」みたいなもの。文学の中に出てくるLDにも触れられているのはおもしろいけれど、文章にりきみがあり、ちょっとしらける。

今日から、大学入試センター試験休みとなるが、大学はセンター試験などでてんやわんやとなっていく。

国際免許

2007年01月15日 22時04分52秒 | その他
午前中、国際免許をとりにいってきました。1時間ばかりでつくってくれました。

その間、『発達障害と向きあう』(クリエイツかもがわ)を読む。2章まで-実践報告をしていただいてそれをテープ起こししたものに実践者が手を入れたもの。もう少し手を入れると、もっといい本になるのに残念だ。やはり、実践者は、控えめになるところがあるのではないかと思う(なかには、ずーずーしいヤツもいるが)。

午後から、K教育大学の講義。自立と教育実践をテーマにして話す。「がんばりよ健太」も見せる。「がんばりよ健太」は、ダイジェスト版を見せてしまって、失敗した。これも、ビデオを編集しておかないといけない。

特別専攻科の授業は、論文で疲れているようなので喫茶店で行う。なぜか、そのような雰囲気の方が、よくしゃべることができる。

帰りに、初級スペイン語を買う。ちょっと法律を翻訳してみたが、とてもじゃない…。

ようするに、緊張が強いのですね。

生成・発展・消滅

2007年01月10日 23時47分13秒 | その他
人間の発達において、弁証法的な生成・発展・消滅というものを考えさせられることがあった。あわせて、「無限の発達」ということも…それは「類としての発達の無限性」としてある。遺産を受け継ぐということの重要性を思う。


いろんな関係の書類を事務に提出して、会議がたくさんあって、それで1日が終わってしまいました。NKHクローズアップ現代で東大のデータねつ造疑惑がとりあげられていました。競争的環境の中で、成果が求められることが、大学でも強まっています。研究者の社会的責任は…、とはいえ、自分の仕事は研究ではなく、事務となっていますが…。そんな1日も終わろうとするときに、メールが来て、上記のようなことを考えることになったわけです。

あつおのぼうけん

2007年01月09日 23時20分15秒 | 絵本
W大学の集中講義。朝早く、高速をつかっていくも、途中で考え事をしていて、尼崎・伊丹方面までいってしまった。引き返して、吹田から近畿道に乗った

集中講義をおえ、Y先生と久しぶりに話す。来年度から、「授業が減ってパラダイスだ」といっていました。各国の障害児教育の比較研究のようなものを、研究会を作ってやりたいねというような話になりました。Y先生は、フランスのことをやっていて、チャットでフランスの養護学校の先生ともやりとりをしているようだ。若いってすばらしい!

『あつおのぼうけん』(作・田島征彦・吉村敬子)は、「主任手当を京都の子どもと教育に生かす会」によって、国際障害者年を記念して企画され創られた絵本。
あつおは、海が一目で見える養護学校の小学部4年生。車いすで生活している。家が遠いので学校の寄宿舎で友達と一緒に暮らしている。「冒険の日」は好きなところへ行ける機会、その日に一人で冒険へ-そこで漁師のおっちゃんやその息子と仲良くなる。そして、あつおの勇気が発揮される時が…。

やっぱり、この『あつおのぼうけん』は、与謝の海養護学校の寄宿舎での生活のことをイメージして創られたんだろうなと思う。どうなんでしょう

寒い日でした

2007年01月08日 22時34分46秒 | その他
昨日の午前中は。その後、今日まで寒い日でした。

リストづくりをやっていて、身体を動かしていないのですが、精神的に疲れ果てています。テレビでは成人式の風景が映し出されています。若い人たちは未来がある。

フランスの法律「障害者の市民権と社会参加、機会と権利の平等に関する2005年2月11日法」をネットで見つける。また、いろいろ調べているとスペインの法律「障害のある人の機会均等、非差別、普遍的なアクセシビリティに関する法51/2003(12月2日)」も見つけることができた。それぞれ、フランス語とスペイン語である。法律の概要を知りたいのだが…どうしたものか。
フランス語の方は、明日、W大学にいくのでY先生に聞いてみることにする。W大学も1日講義でちょっと大変。

みんなとはちがった人たち

2007年01月06日 23時32分50秒 | 絵本
今日は嵐のような

昨日からしている仕事で大学へ。それだけではなく、和歌山のMさんに頼まれた資料を図書館にコピーをしに…。土曜日だし、新年だしで、図書館はすいている。お目当ての資料をコピーして、書庫へ。書庫になら、1日だっていれるほど書庫が好きだ。こんな資料もある、あんな本もあると興味はつきない、人と会わなくてもいいし、喋らなくてすむ。ついでに、EUの障害者政策関係の論文もコピーした。研究室にいって、資料の整理の続きをする。7時頃までやってようやく一段落…でも、昔書いた論文の現物がなくなっているものがある。どうも、整理できない人-かたづけられない人らしい。

家に帰ると、注文していたジェニファー・エルダー(牧野恵訳)『みんなとちがった人たち-自閉症の英雄のこと』(スペクトラム出版社、2006年4月)が来ていた(この出版社の本は生協では注文ができない)。対象は、「8歳くらい~おとなまで」とある。自閉症のように、少し違った人がたくさんいるというもので、アインシュタイン、カンデンスキー、ニュートン、カント、アンデルセンなどが紹介されている。アインシュタインは、LDといわれたり、アスペルガー症候群・自閉症といわれたりといろいろで、ちょっと人とうまくいかない人も自閉症の特徴があるということになるのかもしれない…でも、集中できることなどの特徴は伸ばせば個性として光るものともなる。英雄主義はどうかと思うが、しかし、もっとポジティブに捉えてもいいのかもしれない。
この本とともに、大橋ケン『トビオはADHD』(明石書店、2006年12月)もきた。この本はまんがで、発達障害のある子の世界を描いている。

エディー・リーのおくりもの

2007年01月05日 23時05分05秒 | 絵本
 今日から講義-障害児保育でした。
 昨年末に、「たったひとつのたからもの」の一枚の写真からはじまる話をし、ダウン症のことにふれてきた。フォトコンテストで取り上げられた1枚の写真は、父親がダウン症の子どもを抱きしめていた写真。そこから、24時間テレビの合間に入れるための特別にコマーシャルがつくられた。この家族のことはいろいろな番組で取り上げられ、ドラマ「たったひとつのたからもの」もつくられた(母親役は松田聖子だった)。主役の子ども役は、ダウン症の子どもが演じたのも話題となった。今日は、その「たったひとつのたからもの」のビデオの後半をダウン症の説明の後にみんなでみた。
 残念ながら、この最後のクライマックス秋雪くんがなくなる場面が、その上に別のものを録画してしまったので見れない。「先生ダメじゃん」の声…だれか、「たったひとつのたからもの」の完全版をもっている人、お知らせ下さい。

 ところで、絵本に描かれたダウン症の子どもとしては、「ダウン症」とは一言も書かれていない"Be Good To Eddie Lee"がある。この原作を翻訳したのが『エディー・リーのおくりもの』(小学館)。帯には日本ダウン症教会推薦図書とあり、理事長が推薦の言葉を書いている(原作にはこのような説明はない)。原作の表紙の方がよかった-わかる人なら特有の顔の特徴でダウン症とほんのりとわかるからだ。エディーと友達との交流、そして森の中でいっしょにみつける「たからもの」。ダウン症の子どもの写真の絵本が外国にはあるようだ…日本では、あまり見かけないが…。写真絵本については、まとまめて紹介したいと思う。
小学館は、障害を主題とした絵本など(バリアフリーの本)を系統的に出している。この『エディー・リーのおくりもの』もその一つ。小学館のホームページから、「生活」を選択すると「バリアフリーの本」にいける。それをクリックすればその一覧が出てくる。ドラえもんがでてくるバリアフリーの本もある。

 これまで、整理してこなかったつけがまわって首が絞まっている。講義とそばうちの道具を返すこと以外、研究室でこれまで書いてきたモノの整理の仕事をしていた。やってもやっても終わらない。3連休中にやってしまわないといけないのだが