ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

大阪市教育委員会の「即時抗告」について

2007年08月26日 21時01分13秒 | 生活教育
「小学校2年生病弱児の貝塚養護学校への転入についての仮の義務づけに対する大阪市教育委員会の即時抗告について」コメント

 心身症でのぜんそくの悪化によって不登校となっていた小学校2年生の児童に関して、大阪地方裁判所は、貝塚養護学校への転入を認める判断をおこないました。子どもの心身の状況を考慮し、子どもの健康と学習の状況にあわせた生活の枠組みをつくりながら、病気療養と同時に学習や学校生活を行っていくことを優先した判断だったと考えます。そもそも、すべての子どもは、健康で、楽しく豊かに学ぶことが期待されています。教育行政は、保護者とともに、そうした子どもの学習を下支えする責務をもっています。
 しかし、今回、残念ながら大阪市教育委員会は、大阪地方裁判所の判断に対して「即時抗告」を行いました。このことは、大阪市教育委員会が、貝塚養護学校への転入を認めない姿勢を依然としてとっていると考えざるを得ません。このような姿勢を改め、子どもの健康と学習を守る立場に、大阪市教育委員会は立つべきであると考えます。
 苦しんでいるのは子どもであり、子どもとともにいる保護者です。不登校となっている状況を改善する方法を講ずるのが教育委員会の役目であり、この子どもの意見の表明を真摯に受けとめ、子どもの最善の利益にあった措置を一刻も早くとることを強く要請するものです。


大阪市教育委員会への申入書

2007年08月15日 22時44分20秒 | 生活教育
貝塚養護学校への学校指定の仮決定について、教育委員会に抗告をしないように申し入れ書を書く。

大阪市教育委員会
教育長様

         申 入 書

 さる8月9日発表された文部科学省学校基本数調査速報では、2006年度不登校が5年ぶりに増加したことを明らかになりました。学校に行けない子どもたちが増えているとともに、さらに小学校低学年からの不登校の存在も看過できない問題となっています。文部科学省学校基本数調査速報の出された次の日(8月10日)、大阪地方裁判所は、○君を大阪市立貝塚養護学校に学校指定することを仮に義務付ける決定を出しました。
 報道では、○君は、ぜんそくで病弱であり、その病気にともなって不登校となり、学力も十分保障されない状態にあったようです。○君は、小学校に1年生として夢や希望をもって入学したことと思います。しかし、報道によりますと、いじめの存在、心身の状態の悪化などで不登校状態になっていたといわれています。このような状況を、一刻も早く打開しようとして、大阪市立貝塚養護学校への転入を求めたと思います。今回の大阪地方裁判所の判断に対して、○君と保護者は貝塚養護学校に転入し、学習することを喜び、目を輝かせていると聞いています。
 貝塚養護学校は、寄宿舎のある病弱の特別支援学校で、これまでも不登校の子どもや軽度の発達障害のある子どもを入学させ生活教育の取り組みをおこなってきたことで定評のある学校です。本年度より、特別支援教育が全面実施される中で、病弱の子どもや不登校の子どもの生活と学習を保障する学校として、貝塚養護学校の意義と役割はいっそう大きなものとなっていると考えます。今回の大阪地方裁判所の判断においても「貝塚養護学校を指定することが特別支援教育制度の目的に沿う」と指摘されています。
教育長におかれましては、「一人ひとりのニーズに応じた教育」としての特別支援教育の意義、さらには「児童の権利に関する条約」における「子どもの最善の利益」を考慮に入れて、この裁判所の仮の義務付けの決定に従い、直ちに○君の貝塚養護学校への転入学手続きを進められ、一刻も早く○君が貝塚養護学校での生活と学習ができるようご尽力いただきたくお願い申し上げます。
 あわせて、8月10日の大阪地方裁判所の決定に対する即時抗告をされないよう強く要請するものです。
                  以上

アン・クリーヴス『大鴉の啼く冬』(創元推理文庫)

2007年08月12日 21時08分22秒 | その他
真冬のミステリー
舞台はイギリスの北の果てシェトランド地方の島。ある冬の日、島で殺人事件が起こる。殺されたのは女子高校生で、死体発見現場近くには、知的障害のある老人マグナスがひとりで寸できる。被害者はこの老人と知り合い、殺される前にもマグナスと道を歩いていたのが目撃されている。だれもが、マグナスに疑いの目を向ける。やがて、第二の事件が起こる。8年前に行方不明になっていた少女の遺体が発見されるののだ。マグナスは、結局逮捕されるのだが…。
「なんとも重厚で意外性に満ちた世界」と評されている。

知的障害のある人が描かれた推理小説だけに、さっそく生協に注文した。

大阪市立貝塚養護学校への転入学認める判断

2007年08月12日 09時27分14秒 | 生活教育
9日の文部科学省学校基本数調査速報で、不登校が5年ぶりに増加したという報道があった。
2006年度、病気や経済的な理由で学校を年間30日以上欠席した小中学生(不登校児)は、5年ぶりに増加に転じ、12万6764人(前年比3.7%増)。中学生は、35人に1人で、過去最高の割合(なんと、1クラスに1人ということ)。

そんな教育の荒廃の中、大阪地裁で病弱のある子どもの貝塚養護学校への転入が認められる判断がなされた。大阪市立貝塚養護学校は、大阪市教委が昨年突然学校指定の取り消しを行った学校。寄宿舎のある病弱の特別支援学校で、これまでも不登校の子どもや軽度発達障害のある子どもを入学させ生活教育の取り組みをおこなってきた。
「学校指定の取り消し」撤回をもとめて、実践を深めと運動を広めてほしい。

【2007年8月11日 日経ニュースより】
ぜんそく児童の養護学校入学認める――大阪地裁、仮処分決定(8月11日)

 病弱児向け特別支援学校「大阪市立貝塚養護学校」への入学を断られた大阪市住吉区の男子児童(7)の母親が、児童の就学先として同校を指定するよう市側に求めた仮処分の訴えで、大阪地裁は10日、就学先として指定するよう市教育委員会に命じる決定をした。

 西川知一郎裁判長は「男児のぜんそくは継続して医療や生活規制が必要な程度で、学校教育法の『病弱児』に該当する」と認定。「男児が十分に適応できず不登校になった小学校は、男児に対する適切な就学のための環境が整備されているとは認めがたい。貝塚養護学校を指定することが特別支援教育制度の目的に沿う」と指摘した。

【朝日新聞】小2男児の養護学校転入拒否 大阪市に受け入れを命じる2007年08月10日

 いじめで心身症が悪化するなどして不登校になった小学2年の男子児童(7)が、病弱な小中学生を受け入れている大阪市立の養護学校への転入を拒まれたのは不当だとして、母親が市に転入を認めるよう求めた行政訴訟で、大阪地裁(西川知一郎裁判長)は10日、男児を受け入れるよう市に仮に義務づける決定をした。弁護団によると、男児は夏休み明けの9月から転入できる見通し。

 西川裁判長は決定理由で「男児の症状からすれば養護学校の就学環境が適切だ。男児の不登校が続く可能性は高く、転入には緊急の必要がある」と指摘した。

 決定によると、大阪市住吉区に住む男児は昨春に地元小学校へ入学後、いじめや放課後の掃除で持病の心身症や気管支ぜんそくが悪化して不登校になった。大阪市立で唯一の病弱児向け支援校「貝塚養護学校」(大阪府貝塚市)への転入を求めたが、市教委は今年3月、「病弱児と認められない」と拒否した。

 市教委の担当者は「主張が認められず残念だ。決定の内容を十分検討して対応を決めたい」としている。


全障研二日目

2007年08月04日 17時00分58秒 | 生活教育
全国障害者問題研究会全国大会第2日目。寄宿舎の分科会に参加。

分科会終了後、40周年のレセプションが設定されていたが、そこにはいかず…。
寄宿舎分科会の運営の方々と食事に、そこで、いっぱい飲んでしまって…。奈良の交流会に行くと言っていたのだが、また電車に乗るのもおっくうになって、また飲んで、ホテルに帰ってしまいました。奈良の方々すみませんでした。