ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

「障害のある子どもの笑顔展」(毎日新聞・奈良版)

2011年11月19日 23時38分10秒 | その他
一歩・障害を越えて:柔和な笑顔に親近感 障害理解へ、ダウン症児の写真展 /奈良

 ◇奈良教育大で50点、27日まで
 ダウン症などの子供たちの写真を集めた「障害のある子どもの笑顔展」が18日、奈良市高畑町の奈良教育大学術情報教育研究センター教育資料館で開幕した。作品は特別支援教育を学ぶ同大の学生10人が、奈良市を中心に活動する、ダウン症の子供を持つ親の会「バンビーナ21」などと交流して撮影。子供たちが、学生と遊ぶ中で見せる自然な笑顔の作品約50点が展示されている。27日まで。

 写真を通して障害児について理解を深めてもらおうと、元小学校教諭の杉本温子さん(57)が企画した。杉本さんは現在、同大大学院2年生。退職後、特別支援教育を学ぶため、進学。「笑顔は障害に関係なく、みんな同じ。子供たちの笑顔を通して障害を身近に感じ、障害児への理解のきっかけになってくれたらうれしい」と話す。

 会場には、子供たちが書いたペン画や障害に関する絵本約20冊も展示。奈良県出身で自閉症のアマチュアピアニスト・宮川惇さんの演奏したクラシック音楽などがBGMとして流されている。

 訪れた奈良市の授産施設支援員、川野美幸さん(28)は「子供たちの柔らかい空気感が良く写真に出ている」と感想を語った。

 入場無料。午前10時~午後5時まで。

【毎日新聞2011年11月19日/奈良版】


三塚武男先生のご逝去

2011年11月14日 20時00分21秒 | その他
2011年3月に、三塚武男先生がお亡くなりになっていた。
喪中はがきで知った。享年79歳。3月12日に心筋梗塞でお亡くなりになったとのこと。東日本大震災の次の日のことだ。阪神淡路大震災の時は、仮設住宅での暮らしや孤独死について実態調査を指導されたことが思い出される。
大学院の時に、講義でお世話になったし、調査についてもお願いした。大阪の介護者の調査もやった。
意見があわずに、喧嘩のようになったこともあった。同志社大学の今出川校舎のとても暗い研究室で、話し合ったことがわすれられない。

79歳。田中先生と同じ生まれ年である。
元気だと思っていたので、ショックだった。
堀木訴訟のときに、障害者の生活実態調査を行い、証言をした。藤原精吾弁護士が、田中先生から障害者問題とはということで話を聞いたことは、昨年、藤原先生とお会いしたときに話に上った。堀木訴訟には、田中先生も証言にたったのではなかったか。
謹んでご冥福をお祈りしたい。

高谷清『重い障害を生きるということ』(岩波新書)

2011年11月09日 22時01分55秒 | 
高谷清『重い障害を生きるということ』(岩波新書)をようやくよみおえた。

「当初は、変化する病状に追われ、生命を守ることで精一杯であった。少しずつ医師や医療スタッフ、さらに生活支援のスタッフが増え、チームでとりくみができるよになった。そしてわたしの接し方も少しずつ内面的になっていったと思う。おもい障害のある人が、からだで訴えている、からだの緊張や動きが語っていることを感じてきた。わたしも言葉でなく、手の接触や発する声や音の調子で話しかけるようになった。気持ちが通うことを実感することもある。/それは、わたしのこころに少しずつ深く、沁みていった。言葉にできない何かがわたしのこころに影響し、わたしのこころを彩ってくれた。」(「あとがき」より)

11月3日のシンポの前に読んでおくべきだった。

構成は次の通り

はじめに
序章「抱きしめてBIWAKO」-25万人が手をつないだ日
第1章 重い障害を生きる
 1 はじめて「びわこ学園」を訪れる
 2 子どもたちとの出会い
第2章 どのような存在か
 1 脳のない子の笑顔
 2 感覚的存在
 3 身体的存在
 4 意識
 5 関係的存在
 6 人間的存在
第3章 重症心身障害児施設の誕生-とりくんできた人たちと社会
 1 小林堤樹と島田療育園
 2 草野熊吉と秋津療育園
 3 糸賀一雄とびわこ学園
 4 おしすすめてきた家族の力
第4章 おもい心身障害がある人の現在
 1 医学的視点から
 2 さらに重い障害へ
 3 人数と実態
第5章 「いのち」が大切にされる社会へ
 1 「この子らを世の光に」
 2 「ふつうの生活を社会の中で」
 3 「抱きしめてBIWAKO」
 4 生きているのは「かわいそう」か
あとがき

「発達保障」50周年と発達研究の展望(11月3日)

2011年11月04日 16時21分25秒 | その他
神戸大学大学院人間発達環境学研究科主催公開シンポジウム-「発達保障」50周年と発達研究の展望

【趣 旨】
神戸大学は、1992年に発達科学部を立ち上げ、2008年には人間発達環境学研究科を設け、先導的に人間発達研究ないし人間発達(環境)学を志向してきた。2011年は、鳥取県出身の故・糸賀一雄(1914-1968)らが開設した近江学園(滋賀県)において1961年、公式に「発達保障」の用語が使用されて「50周年」となる。「発達保障」50周年を記念して公開シンポジウムを開催し、「発達保障」の源流と今日的意義を明らかにし(第一部)、発達研究の歩みを踏まえて展望を論じ合いたい(第二部)。

【日 程】
2011年11月3日(木曜日・祝日)

【場所】
兵庫県学校厚生会館

【次 第】
9:30 開場・受付
10:00 開会挨拶(朴木佳緒留[本研究科長])
趣旨説明(渡部昭男[本研究科教授])
10:15 第一部~「発達保障」の源流(司会:渡部昭男)
○講 演①(報告60分、質疑15分)
玉村 公二彦 (奈良教育大学教授)
「発達保障」の源流~50年の史資料の収集と整理・保存
11:30 ○講 演②「一次元の子どもたち」[1965年]の上映と解説
《12:15~昼休憩》
13:15 ○指定討論(30分)
河合 隆平 (金沢大学人間社会研究域・学校教育系准教授)
いまなぜ「発達保障」なのか
13:45 ○総合討論(30分) 玉村・河合+参加者
《14:15~休 憩》
14:30 第二部~発達研究の歩みと展望(司会:赤木和重[本研究科准教授])
○講 演(報告60分、質疑15分)
中村 隆一 (立命館大学大学院応用人間科学研究科教授、人間発達研究所運営委員長)
「発達研究」の方法~園原太郎から田中昌人へ
《15:45~小休憩》
15:50 ○指定討論(30分)
木下 孝司 (本研究科教授)
発達研究の展望
16:20 ○総合討論(30分) 中村・木下+参加者
16:50 閉会挨拶(中村和夫[本研究科教授])