『マルクスは生きている』は、マルクスの哲学・経済学・そして革命(未来社会)論の3つの柱で、マルクスの功績を跡づけつつ、その現代的な発展、あるいは現代社会の見方に関する問題提起をしたものである。
構成は次の通り。
第1章 唯物論の思想家・マルクス
第2章 資本主義の病理学者・マルクス
第3章 見たい社会の開拓者・マルクス
いくつか興味深い箇所を記しておきたい。
「”大洪水よ、我が亡きあとに来たれ!”これがすべての資本家およびすべての資本家国家のスローガンである。それゆえ、資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの考慮も払わない。」(社会による強制・ルールある社会への要求)
「(生産者と消費者の美徳振り捨てさせて)一般庶民の生活様式そのものが、大量消費・大量廃棄型につくりかえられた…資本者主義社会は人類に対する責任を果たすことができない…」
「(生産者が主人公になる社会)生産活動そのものが、多くの場合、生産者の集団的な活動として発展しています。だから、生産手段を労働する生産者の手に移すといっても、個々の生産者の手にではなく、集団としての生産者の手に移すことが問題になります」(集団の役割)
「人間のぜっめんてきはったつの問題、すなわち、すべての人間にその能力を全面的に発達させる機会と条件を保証することが、社会自身の大目標になる、という点です」(p.163)→「その要となるのが『労働日の短縮』」(「人間の力の発達の根本条件」)発達の物質的条件
この間、発達権と発達保障ということで、「個人の発達と集団の発展、そして社会の進歩」の関係を考えていて、集団の位置づけが曖昧だったのが、すこし整理がついたように思える。
構成は次の通り。
第1章 唯物論の思想家・マルクス
第2章 資本主義の病理学者・マルクス
第3章 見たい社会の開拓者・マルクス
いくつか興味深い箇所を記しておきたい。
「”大洪水よ、我が亡きあとに来たれ!”これがすべての資本家およびすべての資本家国家のスローガンである。それゆえ、資本は、社会によって強制されるのでなければ、労働者の健康と寿命にたいし、なんらの考慮も払わない。」(社会による強制・ルールある社会への要求)
「(生産者と消費者の美徳振り捨てさせて)一般庶民の生活様式そのものが、大量消費・大量廃棄型につくりかえられた…資本者主義社会は人類に対する責任を果たすことができない…」
「(生産者が主人公になる社会)生産活動そのものが、多くの場合、生産者の集団的な活動として発展しています。だから、生産手段を労働する生産者の手に移すといっても、個々の生産者の手にではなく、集団としての生産者の手に移すことが問題になります」(集団の役割)
「人間のぜっめんてきはったつの問題、すなわち、すべての人間にその能力を全面的に発達させる機会と条件を保証することが、社会自身の大目標になる、という点です」(p.163)→「その要となるのが『労働日の短縮』」(「人間の力の発達の根本条件」)発達の物質的条件
この間、発達権と発達保障ということで、「個人の発達と集団の発展、そして社会の進歩」の関係を考えていて、集団の位置づけが曖昧だったのが、すこし整理がついたように思える。