ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

大好き 奈緒ちゃんとお母さんの50年

2024年09月23日 18時54分05秒 | 映画

京都シネマで、1週間の限定公開ということだったので、21日に見に行った。京都シネマでは26日までという。

50年のおもみ、これまで制作してきた映画『奈緒ちゃん』『ピグレット』『ありがとう』『やさしくなあに』、それからこの『大好き』。5作目である。1973年から撮影を開始したという。はじめのキャメラは、『夜明け前の子どもたち』を撮った瀬川順一。そこから、おかあさんの奮闘、作業所ピグレットの設立、奈緒ちゃんのグループホームでの自立の一歩、そして津久井やまゆり園と優生思想に抗する障害のある人たちの生活の姿、そして今回、お母さんの終活への思いなど・・・・。奈緒ちゃん50歳、お母さん・西村信子さん80歳。

これまでの奈緒ちゃんの成長の記録、これまでの映画の映像も取り入れられ、50年がふりかえられる。奈緒ちゃんの赤ちゃんの頃の写真ははじめてじゃなかったか。小学校の頃、小学校に送り出す場面、奈緒ちゃんが友だちと一緒にだまってジュースを買って、お母さんにひどく叱られるところ、てんかんのキャンプでボランティアの学生さんと奈緒ちゃんの結婚についての希望をかたるお母さんの気持ち、ピグレットの仲間たち、映画撮影で初めて発作で倒れる奈緒ちゃんの姿、そして、奈緒ちゃんが先導して、お母さんが休み休み石段を登っていく場面。家出の食事を作っている姿。年月の重さを感じる。

水の音、月の姿・・・・、お母さんのピアノ。

弟の記一さん、職場・家庭でのしんどいときのこと、すべてなくしてどん底の生活をおくったこと。お父さんの大乗さん、デリカシーがないが、奈緒ちゃんとお母さんにボロカスいわれても、ひょうひょうとしている。距離をとりながら、へらへらしている。昔の男はつらいよね。これまで、お母さんと父さんの2人の生活にお母さんがたえられずに・・・いろいろな物語があっただろう。だけど、奈緒ちゃんの寝姿といびきは豪快だ!そこがいい、安心していられる。そして、「やさしくなあにっていわなくっちゃ」「人生まだまだ」ということばに支えられる。

いろいろ考えながら、映画の余韻に浸ってぼーっとして出てくると、ポケットに中に入れていた財布がない!あせった。座席のところにあったとのこと、「人生まだまだ」


母ちゃん★センセ、笑ってなんぼー発達障害のある子どもと創る希望ある生活

2024年09月10日 14時47分24秒 | 

ステキなカバーで、帯も「カラフル、パワフル、ストレスフル」と韻を踏んでいてなかなかいい。この本は、奈良教育大学にいた最後の15年間くらいのことを書いている。いろいろあったけど、奈良教育大学はとても僕にとってはいい大学だった。そこをはなれて、5年がたとうとしているけど、その現実はどんどん大学が息苦しくなっている。兵庫県の知事が「おれは知事だ!」と叫んでいると報道されているが、張子の虎のようなそんな「長」なんかなんぼのもんじゃい! いばりくさるリーダーなんかいらん。大学でも、以前には校長、学長には学識や見識というものがあった。

この本にこめたものの一つをプロローグのなかにいれた!

「子どもと向き合って、その願いに応える学校をつくっていきたいと実践してきた教師達の笑顔が、文部科学省や管理職から、重箱の底をつつくように学習指導要領の文言に忠実でないと非難され、いろいろ理屈をつけられて出向させられてしまう。そんな理不尽な教育現場では、無理矢理「笑顔」がつくらされている現実が有り、強制されるような「笑顔」の奥には押し殺された感情があるのではないでしょうか。子どもたちにそんな「笑顔」で向き合えないでしょう。教育は希望をともに語ることなのだから、教育の本質に立ち戻って、センセたちの創造性が生きる学校づくりで子どもたちが本当の笑顔になってほしい。母ちゃん・父ちゃん、そしてセンセたちが笑顔を取り戻し、笑いあって、で・あい(出会い)のある世界を創っていくエネルギーを蓄える糧となることを心より願っています」

「理不尽な処遇」にたいして、異議を唱えなければ、学校はもっともっと魅力を喪失していくだろう。教員を養成する大学も学問や科学の面白さ、人間の面白さを探究していくものでなければ、つまらんものになってしまうだろう。上ばっかりみて、忖度したり、饒舌になったりしている姿は見苦しい。筋道が通ったやりたいことができる大学に是非とも再生してほしい。理不尽な処遇を受けた人たちの異議申し立ての勇気をたたえたい。9月10日が笑顔を取り戻すスタートになることを願っている。

 


京都市における新教育の軌跡ー京都に眠る「児童本位」の教育の世界

2024年09月10日 14時00分04秒 | 田村一二

京都市学校歴史博物館で開催されている「京都市における新教育の軌跡ー京都に眠る「児童本位」の教育の世界」の展示に行ってきた。明治末から大正初期の、田中勝之丞、岩内誠一、田村作太郎など、白川学園の設置の時代からその初期の京都の教育会の重鎮について、解説や写真があった。滋野小学校の特別学級、斎藤千栄治校長と、田村が担任になる前の元山が紹介されていた新聞記事、滋野国民学校の時代の学校新聞に上原昭平校長のことば(上原は二代目の京都市特別児童研究会会長、田村の『忘れられた子等』に「跋」を書いている)。京都市教育会、京都府教育会の発効の雑誌があれば、もっと深められるのだろうが、これらの雑誌は欠落が多すぎて、以後も発見されないだろう。

新教育以後の昭和戦前期あるいは戦中の特別展を期待している!


アナウンサーたちの戦争

2024年09月04日 12時55分29秒 | 映画

NHKで放送されたドラマの劇場版(京都シネマ)。戦争にアナウンサーはどのように処したのか。主演は、さいきんテレビではみていない森田剛。言葉の強さはなんのためかを問う。最近、「映像の世紀」で、ドイツナチスのゲッペルスをとりあげたものをみたが、宣伝・プロパガンダの罪と罰を考えさせられた。「不都合な真実の隠蔽」と「不条理な大衆扇動」がいまなおある。現在、自民党の総裁選挙が「華々しく」報道されているが、これまでの統一教会との関係、パーティ収入の問題などは、総裁選の華々しさに、塗りつぶされてしまっているかのようである。


イーちゃんの白い杖(特別編)

2024年09月02日 14時16分13秒 | 映画

イーちゃんの白い杖(特別編)を観たのは、6月頃だったか? これはテレビ静岡が25年間取材続けてドキュメンタリー番組として制作したものを映画化した。京都シネマでみた。静岡での盲学校生活、そして東京の盲学校で出会ったいじめなど、、、

イーチャンは、視覚障害者。そして、弟は医療的なケアなども必要とする重度の肢体不自由。


ドクちゃん フジとサクラにつなぐ愛

2024年09月02日 14時08分28秒 | 映画

「ドクちゃん フジとサクラにつなぐ愛」を京都シネマでみた。フォン博士が年齢を重ねていた。僕が30歳頃に、藤本文朗先生がベトナムにいって、二重体児のベトとドクに面会。。車イスをつくり、送る運動がはじまった。その後、ベトが急性脳症になり、日本に運ばれる。そして、ベトナムでの分離手術。ベトの介護、死などがあった。一方の、ドクのこれまでと今を追っている。なぜ、いま「ドクちゃん」なのか?