ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

自立支援法違憲訴訟・奈良地裁で和解

2010年03月29日 22時28分48秒 | その他
全国の社会ニュース(2010/03/29 16:15 共同通信)

2010年03月29日(月)16時15分
障害者訴訟で2例目和解、奈良
自立支援法めぐり


 障害者自立支援法訴訟の和解が成立し、垂れ幕を掲げる支援者と原告(右)=29日午後、奈良市


 国と原告側が終結に合意した障害者自立支援法をめぐる違憲訴訟で、知的障害のある男性(53)=奈良市=が提訴した訴訟は29日、奈良地裁で和解が成立した。さいたま地裁に続き、全国で2例目で、西日本では初めて。
 この日開かれた口頭弁論では、原告側が訴訟の経緯などを説明。原告の男性が意見陳述した後、一谷好文裁判長が「基本合意文書のとおり合意したことを確認する」などとする和解条項を読み上げた。
 原告弁護団によると、残る全国12地裁も4月末までに順次和解が成立する見通し。
 同法は2006年に施行。障害者福祉サービスを利用した際の負担額を、原則1割自己負担とする「応益負担」としたことから、サービスを利用する障害者らが全国で違憲訴訟を提訴した。
 1月、国と原告団、弁護団が、応益負担の廃止や、13年8月までの新制度実施などを約束した合意書に調印した。


清水貞夫『インクルーシブな社会をめざして-ノーマリゼーション・インクルージョン・障害者権利条約』

2010年03月28日 10時42分57秒 | 
清水貞夫『インクルーシブな社会をめざして-ノーマリゼーション・インクルージョン・障害者権利条約』(クリエイツ・かもがわ)

ニイリエを代表とする北欧のノーマリゼーション、そしてウォルフェンスベルガー(ウォルフェンスバーガー)を代表とする北米のノーマリゼーションを、二つのノーマリゼーションとして対比しつつ、特徴を明らかにした。その後、インクルージョンの理念との関係やそれを中軸とした権利条約との関係を概括したものである。緻密とは言えないが、大きな流れが大づかみにできて、こまかなことばかりやっている研究状況のある中で大切な仕事だとおもった。

目次は以下の通り

第1章 ニィリエのノーマリゼーションの原理
第2章 ウォルフェンズベルガーのノーマリゼーションの原理
第3章 二つのノーマリゼーションの原理のその後
第4章 社会的役割の有価値化(SRV)理論
第5章 ノーマリゼーション原理の広がりとその貢献
第6章 ノーマリゼーションからインクルージョンへ
第7章 インクルージョンと国連・障害者権利条約

わかぎゑふ『大阪の神々』集英社文庫

2010年03月22日 20時24分25秒 | 
ちょっと前に読んだ本-わかぎゑふ『大阪の神々』集英社文庫
大阪にすくう神々を観察したもの。観察眼と文章のリズムがよい。
大阪人の生育過程について、考えさせられることが多い。タイトルだけあげておく。

阪神タイガース
関西といっても…

家庭の事情?
笑い死にたい
宝塚
一番大事な神さん
言葉←ここは大事
大阪弁裏技講座
喋る神様
女神
大阪の男伊達
関西結婚狂想曲
大阪で一番えらい人
都再生?
男たちの挽歌
年末年始事情
関西人の正しいアウトドア
大阪市中央区玉造というところ
小さな神様たち
ある神様の裏事情
私の神様
自分流
私の起源
おまけ わかぎゑふ的玉造名店あれこれ

関西弁を使う北欧人の「へたれ」のルカ(85)
「へたれる」は駄目になるとか、情けないという意味で使われる関西弁だ。「へたれ」というのは個人をさして言う。要するに「駄目な奴」とか「情けない奴」のことだ。ただ、勘違いしてでほしいのは、駄目でも愛すべき奴、という隠れたニュアンスがあるところである。「へたれ」と呼ばれる者は言葉の上ではバカにされているようだが、裏では「しゃーないなぁ、あいつまだ強がってるわ。俺がついてたらな、あかんな」と愛されてる一面がある。

男と女の会話-関東の場合と関西の場合
関東では、男が上、関西では、男が下-「なあ、ええやろ? 一回でいいから…」

他人に何か頼まれたら断らないのが常識という中で、大阪人は育つ。

「誰よりも安い」「他より得した」というような、他人とは違う物を買うことで満足を得る。大阪では徹底的に自分流を通さなくては負け…。学校の先生だってそうだ。神学の相談に行って、適当な学校を選んでくれなんて言ったら即説教である。「おまえ、自分が役に立たん人間になってもええんか?」などといわれ、徹底的に好き嫌いをはっきり言わされる。

つい出たひとこと-「あばれたろか」

2010年03月14日 00時00分11秒 | その他
あるところにいった。
よばれていったのだが、その当人がいない。
事務所の人に聞くと、「わからない」と横柄にいう。
昼飯もたべてなかっし、ムシの居所もわるかった-ついいってしまった。
「え、なんやて……あばれたろか」
事務所の周りのひとは、みんな一歩後ずさりをした。
ちょっと時間をおいて、「応接室でまっていただきます」とのこと。
一人、応接室に連れて行かれて、お茶まで出された。

インドへのあぶないあこがれ-「OL放浪記」

2010年03月11日 10時54分48秒 | 
わかぎえふ『OL放浪記』の中に、「名付けて、稽古場インド化計画の巻」というのがある。

書き出しはこうだ-
「インドという国がどんな所かは知らないが世界でただひとつだけB型の一番多い国と聞いたことがある」
それからB型の特徴を記している(マイペース、人の話を聞かない…)。インドに一年住んでいたという友人からも「B型のあつまりだったよ、まさしく」といわれたようだ。ちなみに、作者わかぎえふもB型ということらしい。

ふらふらとインドへ行って、大変なめにあうのではないかといっていると、「ブラッドタイプ・ハラスメント」ではないかとおしかりをうけた。医者でもないのに、血液型を聞くのは日本人だけだと…。決して、科学的でも発達的でもないとわかってはいます…でも「血がさわぐ」のです!


あこがれの部長(わかぎえふ『OL放浪記』)

2010年03月10日 11時53分11秒 | 
東京でOLしていて、次に大阪の会社に変わったときの経験…社内が油断した関係というか、長屋づきあいのようという。その中に…

「その社内のムードを一番、長屋的にしていたのが部長だった。この人、仕事をするより二日酔いで机につっぷしているか、電話でバカ話をしているかの方が多いぐらいだったが、人より遅いので当然、昼食がズレる。いつも3時頃になるとワープロを打っている私の後ろに立って笑いながら「チキンラーメンつくってや」といいに来るのだ。手にはラーメンと鍋と時には卵を持っていた。
 ある日のこと、会社の面目まるつぶれになるような大事件が起きた。すると長屋の主みたいな部長がロッカーから背広を出してきて着がえ「カバン持ってこい、後ろで賢そうな顔して立っとれ」と、カラのカバンを投げてきた。彼は相手先へ行ってアッという間にこの事件を収めてみせた。
 就職して10年。風のうわさで、いるとは聞いていたが、…」

おお、あこがれの…。
藤田まことの中村主水…ちょっとまてよ、これは江戸の奉行所か…大阪とちゃうなぁ。

「おれ」と「わい」

2010年03月09日 14時35分14秒 | 
「おれ」と「わい」(ないし「わて」)の語感は、「おれ」が前に出るのに対して、「わい」は内向きになるような印象がある。

寄宿舎研の春合宿で、質問者が、「すみません」といって質問するのに、東京の講演者が「なんであやまるんですか?」と尋ねたのが、おかしかった。
関西のひとは、いったん自分を下に置いたふりや内向きになったふりをして、クッションをおいて人間関係をつくっていく。そこに、東京の人は、つっこんで「なんであやまるのですか」と東京弁できき、逆に質問者を恐縮させたのだった-「すんません」と。

『バカの壁』に対して、筒井康隆の『アホの壁』が新潮新書として出された。つい買ってしまった-「アホやなぁ」

坂の上のたんぽぽ

2010年03月07日 23時13分46秒 | 生活教育
寄宿舎研の春合宿が終わった。いろいろと考えさせられることが多かった。

家に帰って、佐々木稔編『坂の上のたんぽぽ』(かもがわ出版、1989年)をじっと見る。
1988年の与謝の海養護学校創立20周年に、この本は編集されたものである(1969年仮開校で、1970年に開校だったのではないか?)。この年に、ぼくはいまの職場に着任したのだった。
それから、また、20年すでに経過している。その歴史を想う。その中での物語を語ってもらわなければと思う。