岡本康『革新京都の先駆者たち-治安維持法犠牲者の群像』(つむぎ出版、2008年3月15日)を読み終わる。この出版、今年の3.15ということで治安維持法での大弾圧のあった日に出されている。著者の執念であろう。
戦前京都で、労働者などの解放に立ち上がった人たちの受難の歴史を丹念にあつめたもの。学問の自由、思想信条の自由を奪う治安維持法をかいくぐっての活動と抵抗の群像が記されている。
京都の解放運動の蓄積に学ぶことが多いが、もうすでにお亡くなりになった方々が多く(もちろん、獄死した人たちや殺された人たちも多いのだが…)、その歴史を語り継ぐためにまとめられたものである。著書の活動の関係で、医者が多いように思う。田中診療所をひたいた医師・太田典礼、新興教育の先駆者・倉岡愛穂などの記述は興味深い。
韓国・朝鮮の人たちの記述もあるのは貴重である。
戦前京都で、労働者などの解放に立ち上がった人たちの受難の歴史を丹念にあつめたもの。学問の自由、思想信条の自由を奪う治安維持法をかいくぐっての活動と抵抗の群像が記されている。
京都の解放運動の蓄積に学ぶことが多いが、もうすでにお亡くなりになった方々が多く(もちろん、獄死した人たちや殺された人たちも多いのだが…)、その歴史を語り継ぐためにまとめられたものである。著書の活動の関係で、医者が多いように思う。田中診療所をひたいた医師・太田典礼、新興教育の先駆者・倉岡愛穂などの記述は興味深い。
韓国・朝鮮の人たちの記述もあるのは貴重である。