京都新聞の「凡語」(2015年10月4日)には次のような発言があった。
表現の自由が制限された戦後の検閲は×や◯で言葉の一部を伏せて示し、あまりに
多い場合は発禁処分になったという。一方、戦後の占領軍検閲は作品そののもの
を削除する等、痕跡を残さないのが基本だった。
戦前戦中の単価を検証して来た三枝昴之さんは、検閲の後を露出することで、ブ
レーキをかけたとみる。そして、権力者の検閲より怖いのが「自主規制」だと説
いた。
永田和宏さんは、伏せ字も怖いが自主規制によって言論人に執筆依頼がなくなる
ことがもっとも怖いと語った。発言の場を奪われ沈黙させられた人は、沈黙の事
実さえ発せられずに封殺されてしまう。永田さんは<権力はほんとうに怖いだが
しかし怖いのは隣人なり互いを見張る>と詠む。民衆が民衆を見張り、自主規制
を求める社会では息が詰まる。
表現の自由が制限された戦後の検閲は×や◯で言葉の一部を伏せて示し、あまりに
多い場合は発禁処分になったという。一方、戦後の占領軍検閲は作品そののもの
を削除する等、痕跡を残さないのが基本だった。
戦前戦中の単価を検証して来た三枝昴之さんは、検閲の後を露出することで、ブ
レーキをかけたとみる。そして、権力者の検閲より怖いのが「自主規制」だと説
いた。
永田和宏さんは、伏せ字も怖いが自主規制によって言論人に執筆依頼がなくなる
ことがもっとも怖いと語った。発言の場を奪われ沈黙させられた人は、沈黙の事
実さえ発せられずに封殺されてしまう。永田さんは<権力はほんとうに怖いだが
しかし怖いのは隣人なり互いを見張る>と詠む。民衆が民衆を見張り、自主規制
を求める社会では息が詰まる。