風の松原通信 13年01月10日
風の松原内にある神社と塔のいわれを調べてみました。私も調べてみて初めて解る事だらけでした。風の松原内には3つの神社があり、塔が1個と、方角石が1個あります。これがすべてです。
大森稲荷神社:
祭神 住吉大神・稲荷大神・磯前大神・言代主神・豊受姫神・大名無遅大神(おおなむちのおおかみ)・琴平大神・小名彦大神
沿革:
明治44年の神社帳によれば、元住吉と言われていたが、腐朽ののち廃社となっていた。現時元年(1864年)に藩主から再興を認められ、渡海船海上無難のため能代港町惣町で再建した。しかしその後も飛砂の被害がひどく、たびたびの修理もままならなかった。その頃八幡神社境内に里宮が仮寓していた。昭和38年に本社再建のの運動が実を結んで、里宮を現在地に移して奥宮として建てた。ところが昭和44に連続放火事件に見舞われ、消失してしまった。それを再建したのが現在の社殿である。本殿に当たる所ににはお室が安置されているが、もとは清助町の相沢家の稲荷神社にあったものという。相沢家は代々木材業に従事し、井坂直幹のもとで育てられ、後に秋木の社長にになった。現在も木材業関係者が多く氏子にとなっている。参考文献『能代市史 特別編 民俗編』より。
01.13年01月10日 まず一番初めには風の松原の入り口にある大森稲荷神社 の鳥居。です。この稲荷神社は風の松原内を散歩する人々が毎日参拝する場所にもなっております。親しまれた稲荷神社です。
02.13年01月10日 大森稲荷神社 境内。
03.13年01月10日 大森稲荷神社 参道脇の狛犬の頭に白い雪帽子。
04.13年01月10日 大森稲荷神社 社です。
05.13年01月10日 日和山太平山堂。
日和山太平山堂について。
太平山は秋田市の東にそびえる標高1170mのの高峰で、山頂の稜線は秋田市と南秋田、川辺町・北秋田市の境にになっている。古くから修験者達の道場として崇められてきた。太平は「おおだひら」とも「おいだら」とも言ったという。これは巨人伝説に言う「だいだら法師(ぼっち)に通じて、大力の三吉神の信仰を生み出していった。三吉は山鬼でもあり、大力もって悪鬼を亡ぼす、逆らえばとんでもない罰を受けるという。その三吉神が太平山信仰とと結んで、太平山三吉神となった。しその経緯については、いずれも伝説の域を出ないが、信仰する側の民衆は山岳の霊気と霊力を信じて、一心に祈り、登拝する事によって、疫病退散・家内安全・村内平安・五穀豊穣を求めたものといえる。その講中では太平山の石塔を立てたり、太平山神社として簡単な社堂を造って石塔や石像を納めているところもある。「太平山」という文字塔が多いのであるが、文字数が少ないこともあって、雄揮な文字が彫られている。能代八幡神社・日和山太平山堂・比八田八幡神社・鳥形熊野神社の「太平山」はとりわけ大きく彫りも深く見事である。文字も見所の一つである。参考文献『能代市史 特別編 民俗編』より。このように風の松原内にある、日和山太平山堂は秋田の太平山の三吉神と一緒のようです。現在は近くの下浜の人たちに守られています。
06.13年01月10日 日和山太平山堂明示版。
07.13年01月10日 日和山太平山堂ご神体。文献にあるように文字が凄い。
08.13年01月10日 日和山五輪塔(太平山堂のすぐ後ろにあります)。
12.13年01月10日 方角石説明文標識。市指定有形民族文化財。
10.13年01月10日 方角石。この方角石は太平山堂のすぐ目の前にあります。市指定有形民族文化財。
12.13年01月10日 方角石説明文標識。
13.13年01月10日 景林神社 参道の木々に薄っすら雪が降り積もり軽でした。この景林神社は能代公園の奥まった所にありこの周辺にはいろいろな木々があります。
景林神社:祭神 賀藤景林。
沿革:
賀藤景林は文化2年(1805年)に木山方に任じられ、藩内の山林調査、植林の奨励に尽力した。能代ににもしばしば訪れ砂防林の造成に力を尽くした。能代浜の海岸は栗田定之丞の管轄ではなかったので、能代の木山方がその任に当たった。能代では越後屋太郎右衛門・越前屋久右衛門の砂防林造成や能代奉行配下の鈴木助七郎や白坂新九郎らの業績があったが、文化期になると、景林の指導が力となった。砂防林のみならず、藩内の秋田杉の保護育成にも功績があったので、景林没後に能代町民がはその遺徳を偲んで、嘉永3年(1850年)、樽子山(現能代北高校)に公徳碑を建てた。その後、碑の周辺に学校や住宅が建ち、不便となったので、昭和8年(1933年)、景林没後100年を記念して、碑を景林植栽の砂防林に近い現在地に移すとともに、社殿を建立した。社殿は瀟洒な趣があり松林中にあるにふさわしい。
参考文献『能代市史 特別編 民俗編』より
14.13年01月10日 景林神社 社はこぢんまりしているが品格のある社である。
15.13年01月10日 景林神社 景林神社の扁額。