日々のことを徒然に

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お 札

2020年03月13日 | 生活・ニュース

 ミツマタの黄色の花が咲いた。撮っていると、子どもを抱っこした家族ずれが「珍しい、初めて見た」とスマホで撮り始めた。何という花かと聞かれ、少しだけ知っていることを話した。樹皮の用途で和紙やお札の話をした。和紙はすぐに分かったが、「お札、それは何ですか」と問い返された。紙幣と言いなおしたら通じた。若い人はキャッスレス決済で現金を持ち歩かないからだろう。

 そういえば、2024年の上半期に紙幣(日本銀行券)が20年ぶりに一新されると発表されている。紙幣の表の図柄は1万円札が福沢諭吉から渋沢栄一、5千円札が樋口一葉から津田梅子、千円札が野口英世から北里茂三郎になる。キャシュレスの時代になれば紙幣は不要との論もあるが、世界初となる偽造防止技術が採用されるというから、しばらく紙幣が消えることはない。

 その昔は電気も新聞も、ガスも灯油も年金等など、集金という職業の人が各家庭を回っていた。母は集金人との会話を楽しんでいた。いつからか個人商店でも口座からの引き落としが可能になった。税金に保険、契約しているものは何でも何年も昔に手続した口座からの引き落としで気楽になった。日常の買い物、チャージはあるが現金払いは少なくなった。

 給与の現金支給のころ、現金の袋詰めを1年あまり経験したが大変な労働だった。その頃は、誰しも給与袋を持ち帰ることでこのひと月の間家族を養った、という喜びがあった。しかし、給与の振り込みで現金を持ち帰らなくなったことで「父権や夫権」が失墜していった。「振り込みが大黒柱の地位さげた」という川柳がある。そして今は「給料日ATMに主婦の列」。
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