アメダスの測定では今日の最高気温は20.1度、日差しに春を感じる。昨年暮れに植えた葉牡丹がぐんぐん伸び始め、見ばえが悪くなってきた、そろそろ撤去の時期になったようだ。狭い庭にも草が生え始めるけれどこれを放っておくわけにはいかない。こまめに抜く作業が始まる。
「春日遅遅」という書き出しのはがきが届いた。初めて接する書き出しに「こいつ何をする」と差出人にいう前に手持ちの熟語集を開いて見た。読み方は「しゅんじつちち」。意味は「のどかで、暮れ行くのが遅い春の日。うららかな春の一日」とある。春日は春の日、春の日ざし。遅遅は日が長いこと。類似語に春風駘蕩とある、春を一つ学んだ。
ランドセルを買ってもらう男の子に出会った。母親は小さな子供を抱いている若い両親との4人。ランドセルを背負った時にそばを通りかかった。ランドセルを動かしながら姿見の中の自分を観察している。「いいね」と声をかけたら、しっかりした声で「はい」と男の子、嬉しそうな様子に両親も微笑んでいる。コロナが去って入学式が開かれるように、そう祈るしかない。
春は進級進学のとき。一斉休校で登校できない子どもらが「学校に行きたい」という映像が数多く映されている。登校した子らの嬉々とした姿に見る方も嬉しくなる。季節ごとの長期休暇とは異なる休校への対応に、子どもらのけじめある行動を頼もしく感じた。良い春を迎えさせてやりた。