日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

十方世界

2020年03月20日 | 生活・ニュース

 こんなメールが届いた。「新型コロナウイルスの拡大で思い知らされたのは、世界各国はすでに経済活動で強く結ばれ、人々の動きも国を越えてグローバルに交流されている。いくら自国第一主義を掲げようと、隣国が風邪をひけば、こちとらも風邪にかかる。仏教では、それぞれの衆生が住んでいるところを『十方世界』という。」

 続けて「十方とはあらゆる方角・場所で、すべてである。自分だけが安全地帯で生活し続けることは不可能であり、すべては関係性(縁)の社会の中にある。お互いを尊重し助け合わないといきてゆけない。私たちは十法世界の一員である」と結んであった。経済だけではグローバル世界を理解しにくいが今回のウイルスでは繋がりが単純明快に理解できた。

 25年前の今日、私は朝早く所用で出かけて帰宅する途中、カーラジオから「東京の地下鉄で大惨事発生」そんな短い第一報は、地下鉄サリン事件の初めだった。事件のその後と背景はここに記すことではないが、今もあの時の苦しみを抱く被害者とその家族がある。十方世界に目を向けることをしなかった行動が起こしたと思っている。

 自国第一、我が党第一、支援者第一、利潤第一、崇拝者第一、このような狭い世界観ではほかの人は安心して生きてはいけない。「お互いを尊重し助け合わないと生きてゆけない」世界になっている。新型コロナ対応についての深層報道を読むと、十方世界にはたどり着いていない。今ならまだ間に合う、対面にとらわれず手を打って欲しい。
コメント
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