日々のことを徒然に

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すごい

2020年03月17日 | 生活・ニュース

 散歩中、錦帯橋下流側にある人工の早瀬を背景に「すごいね」と話しながら観光の人が自撮りしていた。私には見慣れた早瀬で特に思うこともなくいつも通り過ぎている。しかし、自撮りの人はどんな感じ方から「すごい」が口に出たのだろうと思いながら通り過ぎた。すごいの形容詞の後に「面白い、美味い、上手い、出来栄え」など深く考えないで使っている。すごい、て何だろうか。

 すごい、元々は文語調で「心に強烈な衝撃を感じさせるようなこと」を指す言葉という。最近は優れている、際立って目立つということでもよく使われる。そんなとき「何がどうすごい」という的確な説明が欲しいと思うことがよくある。「若いがすごい人なので将来の総理候補だ」と聞かされても、どんな器か全くわからない。

 手持ちの資料では「すごい」を言い換えるにも幾つかの分類があり、それによって表現が変わるという。能力・技術・価値がすごい、集団の一人としてすごい、変化成長がすごい、気が利いてすごい、人格・知性がすごい、ことば・文章がすごい、評判がすごい、活躍がすごいなどがあり、それぞれにすごいの言い回しがある。

 文章を読んでの感想や話を聞いて、その的確な内容に感心しその人を誉めるとき「すごい」では味気ない。「言い得て妙ですね」という言い方は何度も聞いている。ここでの「妙」は奇妙や不思議なことではないことを知っていないと意味不明で通じなくなる。「いうにいわれぬほど巧みな言い回し」などもある。これからは上っ面の言葉でなく意味の或る表現を心しよう。
コメント (2)
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