
「新型コロナウイルス感染症予防の基本は手洗いです。ドアノブや電車のつり革など、さまざまなものに触れることにより、手にウイルスが付着している可能性があります。帰宅時や料理の前後、食事前、咳やくしゃみ・鼻をかんだ後など、流水と石けんで30秒以上正しく手を洗いましょう!」。これは県のHP掲載のTV用CM。手の正しい洗い方が映像で紹介されている。中国地方知事会も「東京都などの対策の趣旨を理解し、感染予防の徹底に格別の協力をお願いする」と外出自粛要請の共同メッセージを出した。
紙面も映像も「不要不急の外出自粛」「商業施設休業」「首都圏封鎖」など、新型コロナ感染拡大防止への報道が続く。一方で、夜の東京で若者の一部ではあろうが騒ぐ映像を見ると、多くの人が自粛し感染拡大防止に努めている現状を思うといたたまれない気がする。若気の至りでは済まされない。
辞書によると自粛は「自分で自分の行いをつつしむこと」とし「自粛を促す」が例文の一つにある。今月は幾つも参加予定の行事や会合が、主催者側の自粛判断で中止になった。門徒としてお参りを欠かしたことのない「春の彼岸会」もその一つだった。本堂で肩がくっつくくらい隣り合う席は危険だろう。
あるOB・OG会の花見、今日が予定日だった。雨なら茶店で、とまで決まっていたが自粛で早々先送りとなっていた。今日は雨、綿密な予定もコロナウイルスには勝てなかった。パソコンに送りつけられるウイルスは処理できる。しかし、世界を覆っている新型コロナウイルス、処理を誤れば世界経済を大恐慌に陥れる。人間の驕りを戒めているのかもしれない。