日々のことを徒然に

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カンニング

2020年03月23日 | 社会 政治

 辞書を引いていたらカンニングペーパーは和製語と載っている。その意味は「カンニングのために隠れて見る紙片。解答の助けとなる事項などを書いたもの」となっている。カンニングとは「学生が試験の際に教え合ったり、本やノートなどを見たりする不正行為。学生・生徒が試験の際、監督者の目を盗んでする不正行為」とある。

 中学生のころ、いつの何の試験かは忘れたが、一回カンニングの場面に出会った。私が答案用紙から頭を上げたとき、通路隣の一人の開いた手に小さな紙片が見えた。彼はその紙片見終わって口に含み答案用紙に何か書き込んだ。予想した出題個所の答えをメモっていた、採点済の答案用紙が返って来た時にそう思った。

 国会の委員会審議の中継を見ていると、答弁者、多くは大臣であるが手持ちの紙を一生懸命読んでいる。紙には、あらかじめ出されている質問内容に、見たことはないが官僚の考えた答弁が書かれているという。これなら適材適所、有能でなくても大臣は出来る。分厚いメモから答弁を探す姿は、国政を論じる場とは思えない。

 この答弁メモは答えを助ける物で「カンニングペーパー」と言わずしてなんであろうか。メモが見つからず慌てる大臣の姿を気の毒に思う。大臣席の後ろで急いで官僚が書いたメモを受け取り答えとする、なかなかの役者である。カンニング政治では庶民のための政治は遠い。
コメント
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