ナッキーさんと同じく、浦野一美と平嶋夏海が出演する『GO!JET!GO!GO!』初日を観戦した。
『GO!JET!GO!GO!』は、古いアメリカのポップス満載のミュージカル。「サマサマ」というバーが舞台、主要な登場人物は同じ、50年代ポップスを歌いながら進むドタバタコメディーという枠組みは同じで、これまでも違うストーリー、違うキャストで何回か上演されてきたようだ。
今回のストーリーは、主人公JETが、店のマスターの妹アカネに告白しようとするが、邪魔が入ってなかなかできないというもの。ストーリーよりも、間に挟み込まれたギャグと、歌・踊りを楽しむ舞台だ。
浦野さん、平嶋さんともう一人の女優さんは、店の常連客3人娘役で、ストーリーの本筋には直接関係ない狂言回しのような役回りだが、歌は一番多い。最初から最後まで舞台に出ずっぱりなので、舞台の端っこでもずっと観ていることができるのはファンには嬉しい。
登場する役者全員が、歌って踊る。もちろん全て生歌だ。当たり前のことだが、臨場感があって、楽しい。多少音が外れても、どうってことはない。
有名な曲ばかりのようなので、ふだん洋楽を聴かない私でも、どこかで聴いたことがある曲が多かった。しかし、劇中一番盛り上がったのは、日本のミュージシャンの意外な曲(ネタバレなので伏せます)だった。注文をつけるなら、パンフレットに劇中歌のリストくらい掲載してほしかった。
浦野さんは、見るたびに若々しく、可愛らしくなっていく。
それにしても手足の細さは尋常じゃない。誇張ではなく、平嶋さんの半分ほどしかない。その身体で、相変わらずメリハリの効いたキュートな動きを見せていた。
彼女にとってSDN48での2年間は、決して本意な活動ができた訳ではないだろう。しかし、そんな中でもいくつかの舞台出演の経験を積んだし、お菓子作りという独自路線も見い出した。今年は渡り廊下走り隊の暫定メンバーとして目覚ましい活躍を見せた。そして、そのどんな活動の中でも、可愛げのあるKY感、臆面のない「見て見て」感と言うべき、彼女らしい個性を発揮していたと思う。
『中野ブロンディーズ』でチアリーディングをしている時も、『姉妹どんぶり』の歌唱で渡辺麻友と堂々と渡り合っている時も、今回のサキ役で弾けている時も、変わりない彼女自身の個性を確立させている。それはもう完成の域に達していて、広く世に認められる時を待っている。
カーテンコールで観客からの誕生日のお祝いに、「16歳になったけどよろしく」と咄嗟のジョークで沸かせた回転の速さには感服した。
平嶋さんは、1回目のカーテンコールで、指名されて挨拶をした。ようやくファンの前に戻って来られた喜びを噛みしめているようだった。2回目のカーテンコールでは、堪え切れず盛大に涙を流していた。
この日を待ちわびて大勢駆け付けたファンからは「おかえりなさい」の声もかかり、愛されているのだなと実感した。浦野さんはじめ共演者たちも、暖かく見守っているようだった。
その他の役者さんも皆個性的で、全員に見せ場が作られていた。美里役やメグ役の役者さんも、短い登場時間の中で強烈な印象を残していた。つまりは脚本も良かったということだろう。
マスター役のミスターちんがベテランらしく舞台全体を制御していたが、浦野さんはその相棒としてストーリーを活き活きと牽引する役目を担っていたと思う。
日本のアイドルポップのスタンダードナンバーで、このようなミュージカルが作られる日がいつか来てほしい。
南沙織や天地真理、山口百恵や桜田淳子、キャンディーズやピンクレディ、松田聖子や河合奈保子、中森明菜や小泉今日子などのヒット曲がふんだんに盛り込まれた舞台を、現役のアイドル達が演じるミュージカル。そんな企画があれば、ぜひ観たいものだ。私に才能があれば、自ら脚本を書いてみたい。
ユーミンの曲だけが劇中歌として歌われる舞台が最近あった。実際に観てはいないが、昔からのユーミンファンには楽しめる舞台だっただろう。そのアイドル版のイメージだ。
『GO!JET!GO!GO!』は、古いアメリカのポップス満載のミュージカル。「サマサマ」というバーが舞台、主要な登場人物は同じ、50年代ポップスを歌いながら進むドタバタコメディーという枠組みは同じで、これまでも違うストーリー、違うキャストで何回か上演されてきたようだ。
今回のストーリーは、主人公JETが、店のマスターの妹アカネに告白しようとするが、邪魔が入ってなかなかできないというもの。ストーリーよりも、間に挟み込まれたギャグと、歌・踊りを楽しむ舞台だ。
浦野さん、平嶋さんともう一人の女優さんは、店の常連客3人娘役で、ストーリーの本筋には直接関係ない狂言回しのような役回りだが、歌は一番多い。最初から最後まで舞台に出ずっぱりなので、舞台の端っこでもずっと観ていることができるのはファンには嬉しい。
登場する役者全員が、歌って踊る。もちろん全て生歌だ。当たり前のことだが、臨場感があって、楽しい。多少音が外れても、どうってことはない。
有名な曲ばかりのようなので、ふだん洋楽を聴かない私でも、どこかで聴いたことがある曲が多かった。しかし、劇中一番盛り上がったのは、日本のミュージシャンの意外な曲(ネタバレなので伏せます)だった。注文をつけるなら、パンフレットに劇中歌のリストくらい掲載してほしかった。
浦野さんは、見るたびに若々しく、可愛らしくなっていく。
それにしても手足の細さは尋常じゃない。誇張ではなく、平嶋さんの半分ほどしかない。その身体で、相変わらずメリハリの効いたキュートな動きを見せていた。
彼女にとってSDN48での2年間は、決して本意な活動ができた訳ではないだろう。しかし、そんな中でもいくつかの舞台出演の経験を積んだし、お菓子作りという独自路線も見い出した。今年は渡り廊下走り隊の暫定メンバーとして目覚ましい活躍を見せた。そして、そのどんな活動の中でも、可愛げのあるKY感、臆面のない「見て見て」感と言うべき、彼女らしい個性を発揮していたと思う。
『中野ブロンディーズ』でチアリーディングをしている時も、『姉妹どんぶり』の歌唱で渡辺麻友と堂々と渡り合っている時も、今回のサキ役で弾けている時も、変わりない彼女自身の個性を確立させている。それはもう完成の域に達していて、広く世に認められる時を待っている。
カーテンコールで観客からの誕生日のお祝いに、「16歳になったけどよろしく」と咄嗟のジョークで沸かせた回転の速さには感服した。
平嶋さんは、1回目のカーテンコールで、指名されて挨拶をした。ようやくファンの前に戻って来られた喜びを噛みしめているようだった。2回目のカーテンコールでは、堪え切れず盛大に涙を流していた。
この日を待ちわびて大勢駆け付けたファンからは「おかえりなさい」の声もかかり、愛されているのだなと実感した。浦野さんはじめ共演者たちも、暖かく見守っているようだった。
その他の役者さんも皆個性的で、全員に見せ場が作られていた。美里役やメグ役の役者さんも、短い登場時間の中で強烈な印象を残していた。つまりは脚本も良かったということだろう。
マスター役のミスターちんがベテランらしく舞台全体を制御していたが、浦野さんはその相棒としてストーリーを活き活きと牽引する役目を担っていたと思う。
日本のアイドルポップのスタンダードナンバーで、このようなミュージカルが作られる日がいつか来てほしい。
南沙織や天地真理、山口百恵や桜田淳子、キャンディーズやピンクレディ、松田聖子や河合奈保子、中森明菜や小泉今日子などのヒット曲がふんだんに盛り込まれた舞台を、現役のアイドル達が演じるミュージカル。そんな企画があれば、ぜひ観たいものだ。私に才能があれば、自ら脚本を書いてみたい。
ユーミンの曲だけが劇中歌として歌われる舞台が最近あった。実際に観てはいないが、昔からのユーミンファンには楽しめる舞台だっただろう。そのアイドル版のイメージだ。