AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

6月15日 握手会 前田美月さん

2013-06-15 18:00:00 | 研究生/チーム4
10時半にメッセ会場に到着すると2部の受付が始まったところ。
57番レーンで受付を済ますと直ぐに前田美月さんが現れました。
一見、黒い超ミニのワンピースに見えてドキッとしましたが下は白い短パンでした。
高いヒールのサンダルをスリッパに履き替えての握手会開始でした。
スリッパに履き替える時に座り込む仕草が子供っぽかった。

1巡目
テ:この間の公演(5/24)観たけど、イナゴ好きなの?
前:イナゴですか? 好きです。
テ:(ちょっと引いた)アイドルとしてどうかと思うけど。
前:エ~! 良いじゃないですか、どうしてですか!?

駄目だ、美月さん、さっほーに洗脳されている。
5月24日は高島祐利奈さんの生誕祭でした。
レポートしてませんが当選して観戦しました。

2巡目
テ:武道館公演でアンコールの時に紙飛行機拾ったでしょ。
前:紙飛行機ですか??? ハートの?
テ:そう、それ拾ってどうしたの。
前:拾って~、(ここで剥がされて何を言ってるか分かりませんでした。)

3巡目
テ:前田さんはお寿司食べる時サビ抜きですか?
前:そうです、サビ抜きです。
テ:わさび苦手ですか。
前:苦手です。

良く分からない会話になってしまった。

4巡目
テ:前田さんもマラソンするの?
前:します。
テ:お母さんと走るの?
前:走ります。
テ:それで公演最後まで頑張れるんだ。
前:イヤイヤイヤ(左手を振りながら)
前田美月さんのお母さんはアマチュアですがマラソンランナーとしては有名だそうです。

5巡目
テ:武道館(雨の動物園)の着ぐるみは何だったの?
前:(元気に)キリン!
テ:キリンか、分からなかった。かっこ良かったけどね。
前:ありがとうございます。

矢継ぎ早の質問でこいつは何者だって顔をされました。
同じブースが橋本耀、その向こうが茂木忍。
橋本さんが公演の舞台上で観るよりずっと可愛くて驚きました。
茂木ちゃんはおんなじ。

研究生のレーンは空いていてループが楽でした。
正規メンバーのレーンは全体的にファンは多めでしたが大場さんと峯岸さんのレーンの並びが薄いのはやはりアイドルにスキャンダルは駄目ってことでしょう。

午後は天気が荒れるかも知れないと言う予報でしたのでさっさと撤収しました。

テッド
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指原莉乃と前田敦子の似てるトコ(ピーナッツ)

2013-06-15 13:30:00 | AKB48
それは、"共通点"っていう程、大層なものではないので…。だから、"似てるトコ"って表現してみました。
僕が、指原莉乃と前田敦子…"ここが似てる"って思ってること。そして、それは、センターとして、いや! 将来、芸能界で生き残っていくため、意外に必要なことだと思ってる…。
指原のあの騒動の時(たぶん…あのラジオ直後ぐらいのことだったんだと思う)、彼女にインタビューした人がいたみたいでね。で、その時の話をその人から聞いた人が、後に ラジオで言ってたこと…(もしかしたら、もう1人…はさんでいるかもしれません)。
つまり、僕は、又聞きの又聞き?ってことなのかも?の話なんだけど…。ま、いっか。
簡単に言うと、その時の指原は、マイナスコメント & ネガティブ発言の連発だったんだってね。軽い打ち合わせの時からね…。でも、傍らに用意されていたお弁当(何とか丼の大盛り?だったと思う)は、どんどんどんどんなくなっていって(なくなっていて?)…。
で、それを見ていたインタビュアーの方が、"(いい意味で)こいつ…大物だな"って思った…って話。
僕は、この話を聞いた時、真っ先に、前田敦子のことを思ったんだ。
ほら! メンバーとかの話で、よく聞いてた…
"あっちゃん…(コンサート前とか)よくそんな 入るよね"
"いっつも、お弁当 2個とか…" 等々。
指原莉乃、前田敦子と似てる部分あるな~ ってさ。
それを、"精神力"と言うのか?分からないんだけど、 元々の体質なのか? それも よく分かんないんだけど、でも、僕は、
"どんな時でも 食が細らない"ってのは、意外に大事な要素だと思ってる。才能だといってもいい。
また、ぶっちゃけ、そういう神経にもっていく力がないと、今の(巨大化した)AKBのセンターって勤めあげきらないんだと思うのよね。
だって、2位が発表された瞬間に日産スタジアムを退場していった多くの大島優子ファンが、とりあえず、とりあえずは、全員…指原叩きに回ると考えた方がいいからね…指原本人はね。
また、指原は、特異なキャラクターゆえ…いろいろ言われるだろうしね。
そんな時、いっぱい 飯食って、その上で、その上で~ いつもの指原らしいネガティブ & ヘタレ発言連発するのと、周囲の声にやられて(食も細くなり…チョイやせ気味で)同じことをするのとでは、舞台上 & テレビ出演時に受ける印象…全っ然!変わってくるからね。もう、天と地ほど…違ってくるからね。
指原らしさ…"変わらない"ために、実は、"ものすごく変わること"が必要になってくると思うんだ。
そして、そのことについて、指原にアドバイス出来るとしたら、僕…それは、この世の中で、前田敦子だけだと思っているんだ。けっして、大島優子ではない。
理由は、こういう現象…最も客観的な立場で見ることの出来る立場にいる人が 前田敦子…その人だからだ。
なんか、交流とか…もって欲しいなぁ~(本気のね)。大島優子に対する感情は、ちょっと…こっちに置いといてさ…。

ここで、せんえつながら、僕から指原へのアドバイス。それは、人の先頭に立ったら(立ってしまったら)…ってな内容だ。ま、完全に受け売りなんだけどね…。
僕は、彼女に「完全なる逃げ場(完全なる逃げ時間)」を1つ持つことを勧める。
本当は、それ、「彼氏!」って言ってあげたいトコなんだけど、どうも AKBでは、そういうのは ダメらしいので…。じゃ、「家族」…って、13歳ぐらいまでだったら、本音もタテマエも それで じゅうぶん一致するとは思うんだけど…。20歳? そんなもん…なかなか…ね。一瞬の気持ちとか…ね。
それは、ひとり…没頭できる趣味でもなんでもいい。そっち方向がいい…。とにかく、AKB以外の何か1つだ。
よし! 我が阪神タイガースの現OB会長・川藤幸三さんの話を…。
川藤さんの口癖に、"(プロでやっていくんなら)どんな時でも食える!ってのが結構大事!"ってのがあんだけど、僕は、これ…意外に当たってるような気がしていてね…。
で、この教えを実際に(忠実に)守り、後に阪神の大エースになってしまったのが、あの井川 慶だ。
テレビ番組…お好み焼き屋で、8枚完食(9600円)した時は、さすがに笑ったけどね。そして、川藤さん、"どんだけ食うねん!"…VTR観ながら呆れてはったけど、井川を見つめる目は本当に嬉しそうだった。
やがて、18歳の茨城から出てきた純朴田舎青年は、阪神のエースになった。
そして、川藤さんが(この頃の)井川にしたという…もう1つのアドバイス…それは、
"関西のマスコミは、本当に怖い。お前はエースだし、風当たりもかなり強くなる。野球以外…「完全な逃げ場」を1つ持っておいた方がいい"
ちなみに、井川の「完全なる逃げ場」は、"ラジコンヘリの製作 & 操縦"だった。誰にも邪魔されない1人だけの時間…。
気分転換, リセット…ってこと(意味)なんでしょうね?
僕は、前田敦子にも そういう時間があった…と思っていてね…。だから、指原にも…いや、さすがに、"前田敦子になれ!(前田敦子と同じになれ!)"とは言えないから、なんか、井川 慶を目指してほしい…かな?
ほら、異業種…って、考え方としては(物事を考える際)、ちょうどいい…ってことあるでしょう。
2回で、早々とKOされた夜、虎風荘(阪神の選手寮)の食堂で、1人 もくもくと食ってる井川の姿があった。そして、そのあと…ラジコンヘリと向き合う "1人だけの時間"…「完全なる逃げ場」。
数年後、井川は、20勝投手となった。
"(どんな時でも) 食える!"ってのは、中心でやっていくには必要な才能だと思ってる。
そして、指原は、その才能を すでに持ってる。
次は、逃げ場…「完全なる逃げ場」を持つことだ…と僕は思っています。
ただ、実は、意外に難しいコト…だったりする。
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指原莉乃トップ 大島優子の憂鬱 AKBファンの悩み(総選挙分析ライター)

2013-06-15 10:13:15 | 分析系 メンバー
指原莉乃トップ 大島優子の憂鬱 AKBファンの悩み(総選挙分析ライター)


6月8日に行われたAKB48 第5回選抜総選挙は事前の大方の予想を裏切ってHKT48の指原莉乃が大本命の大島優子や渡辺麻友に大差をつけてトップをとった。

筆者は数票だが指原に投票していたので、指原のトップは大変うれしかった。

そこまではよかったのだが、指原がトップをとってから、「指原のトップはふさわしくない」とか「指原に投票したファンはどうかしている」と真顔で声高に言う人が出てくるものだから、せっかく投票して総選挙を楽しんでいたのに興ざめしてがっかりしてしまった。

大方の予想は渡辺麻友か大島優子がトップをとると見ていたらしく、そうならなかったのが意外であり面白くないようだ。

だが、今回の総選挙をよく見てみると、指原のトップを除けばそのあとの順位は大島2位、渡辺3位、柏木4位、篠田5位となり、昨年4位の指原がトップの位置に来ただけで、指原を除いた順位はまったく昨年と変わっていない。指原が1位にワープしただけで、他は昨年順位そのまま。その後ろも昨年9位松井珠、10位の松井玲が昨年6位の高橋、7位の小嶋と入れ替わったくらいだ。指原の1位がなければ上位陣はおもしろみにかける選挙結果となっていた。

指原は第1回選抜選挙27位、第2回19位、第3回9位、第4回4位、今回トップとなり、過去一度も前年順位を下回ったことがない唯一のメンバーだ。なぜ、指原だけが順位を毎年伸ばし今年トップの栄冠に就いたのか。

実は第3回選抜総選挙のとき他の上位メンバーがほとんど順位の移動がないなか指原が順位を10アップ(第2回19位→第3回9位)させ大躍進した謎を分析したときにほかのメンバーにはない指原の特殊性(タレント力)に気が付いた。
第3回選抜総選挙分析 指原莉乃 大躍進の謎を解く

少し大ぐくりに見たとき、指原を除いた選抜16人の上位に来るメンバーは大なり小なりAKB48グループメンバーの中では可愛く、踊りや歌もできるという子だ。アイドルとして完璧とまではいかなくともアイドルとして必要な前述の要素の一つだけではなく二つ、場合によっては三つも持っている。アイドルとして甲乙つけがたい水準の高いメンバーが多い。

一方で、指原の場合、第3回選抜総選挙で9位になったときの挨拶で自ら言ったように「可愛くないし、歌、ダンス、演技は自信がない」とアイドルとして必要な要素が決定的に弱いと認めている。

指原はまだもっと若く売り出し中のころ写真写りが悪くカメラマンから「ブサッシー」と呼ばれていたのは有名な話だ。卒業した前田敦子は写真をとると9割が使えるのに対して、指原は100枚中たった2枚しか使えなかったというエピソードがあるくらいのカメラマン泣かせ。

歌やダンスにしても「意気地なしマスカレード」を昨年10月19日にMステで生声で歌ったが、声がかすれがちなうえに音程が狭く決してうまいとは思えなかった。ダンスにしても昨年10月28日のMUSIC JAPAN「UZA」では他メンバーに比べてダンスのキレが今一つだった。

このようにアイドルとしての決定打がないことを早くから自覚していた指原はアイドルの土俵でAKBの他メンバーと競争することは不利と判断してやめてしまい、他メンバーが得意としないニッチな領域のトークに賭けた。アイドルではないジャンルで個性を発揮しようとしたのである。そして活躍の場をTVに絞った。指原の夢は「TVにいっぱい出ること」これも指原ファンならみんな知っている。さらに昨年の文春スキャンダルで“アイドル”として頂点を極めることは不可能だと悟った指原は、なお一層ひたすらTVで芸人、タレントとしての技を磨き、人脈を広げていった。
指原莉乃 桜 はかないもの

つまり、指原はAKBメンバーでありながら他のAKBメンバーとは異なる世界(芸能界)に属している比率が多いため、ファン層が他のAKBメンバーと異なっている。だから他メンバーとは重ならないファン層による集票力を持っている。

ところが、指原を除いた選抜16人の上位に来るメンバーは、誰もが甲乙つけがたいほど“アイドル”らしいが、この甲乙つけがたいところが選挙になると弱点になる。アイドルとしての大きなくくりの中に入ってしまったメンバー間の競争は、他のメンバーに対する圧倒的な優位性、自らを他メンバーと大きく差別化するポイントを出しにくいので、メンバー同士でカニバリゼーションを起こし票の食い合いを起こしてしまう。そのために最後の決定的な集票力に欠けてしまう。それが指原を除いた上位陣(大島、渡辺麻、柏木、篠田)の順位は昨年と同じにも現れている。

今年トップを狙うと宣言していた渡辺麻友は誰もが認めるAKBのアイドルの中のアイドル、アイドルの“純粋結晶”みたいな存在だが、先輩の大島優子も可愛さはまったくひけをとらず、こちらもどこに出しても恥ずかしくないAKB48の看板アイドルなので、渡辺は結局3万5千票という大差をつけられ大島を抜くことは出来なかった。アイドルという同じパラダイム内の競争となってしまったために大島の厚い壁にぶちあたってしまった。大島がいる限り、渡辺は大島を抜くことが難しいのだ。

大島は選抜選挙2位になったときの挨拶で、(渡辺麻友に)「自分を踏み台」にして追い越してほしいと思っていたようだが、指原に踏み台にされしまった。大島がいる限り渡辺は大島を抜くことが難しいが、大島が卒業すれば良いかというとそう簡単ではない。実は、大島が卒業して自分の後継者は渡辺麻友だ、と指名しない限り、大島ファンの票はAKBのたくさんいるメンバーに分散してしまい渡辺の票はそんなに増えない可能性がある。けれども、大島が渡辺を自分の後継者だと指名すれば大島票の何割かは渡辺麻友に流れるだろうが、そうしてしまうと、昨年篠田麻里子が選抜総選挙で若手メンバーに挑戦的に話した「席を譲らなければ上に上がれないメンバーはAKBでは勝てない」に渡辺が適合することになってしまう。渡辺にトップをとらせたい大島としては憂鬱だろう。

今回の総選挙後に指原のトップに対して違和感を持ったファンが多いというのもある程度納得できる話だ。指原は150,570票の投票を得てトップになったが、この票数は64位までに入った全票数2,185,154票の6.89%にあたる。指原以外の2,034,584票(93.11%)は、AKB48グループのアイドルたちの順位をつけるために投じられた票であるのに対して、指原に投じられたのはアイドル順位投票というよりは指原応援票という色彩を持った票が相当含まれている可能性がある。アイドル選挙と違うジャンルの票というべきか。

全投票数の93%のファンはアイドル選挙に投票したのだが、アイドル間で票が最終的には割れてしまいトップはアイドルというよりもタレント、芸人と言える指原になってしまった。指原が集めた150,570票の投票のうちバラエティータレントとして、また、大分・博多・九州の“地元の輝ける星”として“元気の象徴”としての指原を応援したいというファンの票が93%のファンが応援したアイドルのトップ(大島優子)より、結果として多くの票となったのである。少数派の象徴が多数派のトップより多くの票をとってしまったのだ。(例えて言うと政権与党が圧勝した選挙で野党の人気議員が最大投票を集め首相となってしまったという感じ。日本は間接民主制なので実際には起こりえない。) もし、大島と指原がアメリカの大統領選挙のようにファンによる決戦投票をしたなら大島が圧倒的勝利を飾っていただろうし、渡辺麻友と指原が決戦投票をしても渡辺が勝っていたと思う。このAKBの選挙、すなわちアイドル票が割れる仕組みの選挙だからこそ“非アイドルの指原”がトップをとれた。

指原がそういう投票のからくりでAKBグルーブの“顔(トップ)”になったことで、アイドル集団がバラエティータレント集団に変わっていくかのような印象を与えた。

これが、総選挙後、多くのファンが非アイドル指原のトップに対して感じた違和感(悩み)ではないか。「合成の誤謬」に対する違和感と言ったところか。

状況的にはこんなところだろうと勝手に筆者なりの独断的分析をした(当たっているかどうか検証できない)のだが、「指原のトップはふさわしくないとか指原に投票したファンはどうかしている」という“アイドル原理主義者”からの執拗な攻撃が続いている。だが、指原のトップはこのAKB選挙の構造がもたらしたもので、指原への個人攻撃は的外れだ。

まして、今回の総選挙は立候補制で“過去スキャンダルが原因でAKBを卒業した元AKBメンバー”も立候補ができるようになっている。

そもそも選抜総選挙は総合プロデューサーの秋元康氏らの運営側が普段決めているメンバーの選抜や配置をファン目線で行うためにファン投票による投票数で決めようという年1回の祭典であり、ファンが選んだ人気投票がおかしいという議論が出てくること事態意味がわからない。指原ファンにしてみれば、黙っていると運営側は大島優子や渡辺麻友(最近は島崎遥香)をセンター近辺にして指原などは昨年4位にもかかわらず16人の選抜メンバーのいつも最後列だから、この機会に年1回ぐらいなんとか前列のTV映りの良いところで歌ってもらいたいという至極自然なファン目線から出た投票行動で、そういうファンが今年は多く、結果として指原はトップになっただけ。

選挙で選ばれてから良いの悪いのというなら、そもそも選挙をやる意味がない。そういうひとは総選挙にはかかわらず、普段、秋元康氏らの運営側が決めているメンバーで十年一律がごとく予定調和の美しきAKBの世界に浸っていればよいと思う。

最後に付け加えるなら、 “アイドル”票を特定メンバーに集める工夫をしなければ、来年以降も少数派の“非アイドル”指原がAKBグループのトップに君臨する可能性がある。(1指原ファンの妄想)


以上

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第5回総選挙雑感(読者からの投稿その3)

2013-06-15 00:00:57 | AKB48
第5回総選挙雑感(読者からの投稿その3)

第5回総選挙雑感(読者からの投稿その1)
第5回総選挙雑感(読者からの投稿その2)

もう一つ、特筆すべきなのは、既に多くの方が指摘していることだが、AKBグループのローカル化、支店の躍進の波である。

支店の躍進は、既に昨年第四回のSKEの大量ノミネートで始まっていたが、当時、それは、単に本店の地盤沈下と表裏一体なのではないか、そうとしか思えなかった。

しかし、今年の指原の1位は、昨年までの、指原個人の人気というよりは、HKTに移籍し、若いヘタレた妹たちを背負った、リーダー指原の評価でもあり、HKT全体への期待の表れでもある。
彼女の躍進をわがこととして心から喜び、後に続こうとする宮脇咲良や児玉遥を始めとするHKTメンバー全員に、無条件に祝福され、背中を押されての堂々の1位である。
そして、あの場外で大声を張り上げ続けていた大分のサポーターたちに支えられての、まさに九州のエースとしての勝利である。

これは、他のAKBメンバーにはない強みだったといえる。
今や、指原はAKBオタのヒロインであることを超えて、地域のヒーロー、九州のエースとなったのだ。
「地方組」と自虐的に語り、「大分」「大分」と自分が田舎者であることをむしろ全面に打ち出してきた指原の郷土愛が、スキャンダルからの復活を期する指原には、極めてポジティブに機能した。

AKBグループの方向性として、支店の活性化、グループ間の切磋琢磨を企図し、その一環として指原を博多に送り込んだ運営とすれば、これは、最高の展開だったともいえる。

指原が、去年よりもはるかにシャンとして、堂々と輝いていたのは、何と言ってもHKTを率いてきたリーダーとしての自覚、風格によるものであり、「地位は人を作る」をこれほど端的に示した例も珍しい。

自分の喜び以上に、最高の笑顔で「HKTも応援してくれるかなー?」と叫び、満座に「いいとも!」と言わせたシーンは、まさに総選挙の大変質と、AKBグループにおける地殻変動を象徴していた。

6位の松井珠理奈も、自らのことと併せてSKEの躍進を喜び、応援を求めた。
選抜入りを果たした笑顔の山本彩も、NMBを引っ張る意思を高らかに宣言した。
そして、自らの退路を断って、SHN専任を選んだ宮澤佐江の、凛々しすぎるスピーチも、AKBグループ「地方の時代」「ローカルパワー」「グローバルパワー」を確信させるできごとだった。

本店に負けるな、追いつき追い越せ、という支店メンバーのエネルギー、パワー、それを「おらが町」のアイドルとして熱狂的に応援する地元のファンたち。
彼らは、東京一極集中が続いたアイドル文化、サブカルチャーを変える起爆剤になるだろうし、それはひいては地方の活性化にもつながろう。



さらに、私が感銘を受けたのは、昨年ほどの切迫感、悲壮感はなかったとはいえ、今年も総選挙を彩ったいくつものすばらしいスピーチだった。
感極まり、考えがまとまらず、いたずらに冗長だったが、表情は抜群に美しかった須田亜香里。
「21歳だから次世代ではないけれど、だったら、今を引っ張ればいいじゃん。」という訴えは実に清々しかった。

「誤解されやすいが自分は強い人間じゃない」「5回出たが、やはり総選挙は嫌い」と今年も本音を吐き出した板野友美。
「私だって順位は気にします。来年は速報前にも少しは投票してください」とすねてみせる小島陽菜はやはり自分の可愛らしさを十二分に知っている。

「ファンのみなさんにいつも魔法をかけてもらっている」と、凛と語りかけた松井玲奈。
自分でも決して容姿、素質に恵まれたわけでないことを自覚しながら、だからこそ、ファンのみんなに支えられて自分が変身できることを、彼女らしい素敵なフレーズで表現して見せた。

絶対的なSKEのリーダーとして、また、11歳でAKBのセンターに抜擢され、ずっと全力疾走でやってきた松井珠理奈は、次第に年齢を重ねて、逆に怖さを知るようになったのか、珍しく見せた号泣が、彼女の肩にかかってきた重圧をあらわしていた。
しかし、彼女は、いつ、いかなる時も、誰の前にいてもリーダーである。
100人が100人彼女を応援するとは言わないだろう。
半分は彼女を支持し、半分は彼女を嫌悪するかもしれない。
しかし、嫌われることを恐れない、そんな不動のリーダー、エースになれるだけの覚悟と信念を持った数少ない逸材である。
いよいよガツガツと上を目指してほしい。

篠田麻里子は、終始、去年よりはるかに優しく穏やかな表情だった。
とても最年長とは思わせない若々しく美しい笑顔だった。

敢えて厳しいことをいい、後輩を煽った昨年とは対照的に、「後輩たちが頑張っている姿を見て感動した。つぶすつもりで来い、といったけど、後輩に道を譲るのもありかな、と思えた。」と実にやさしく穏やかに卒業を宣言した彼女は、まさに菩薩のような神々しさをたたえ、珠理奈を始めとする若い後輩たちの涙を誘ったに違いない。

柏木由紀の、「おばあちゃんになった頃、柏木由紀ってすごいアイドルがいたんだよ」って孫に語ってもらえるようになりたい。という言葉も、永遠のアイドルを目指す彼女らしい、魂のこもったメッセージだった。

3位に敗れた悔しさにも動じず、「私ほどこの1年間、AKBにすべてをささげてきた人はいない。来年は最後の一人になれるよう頑張る」と淡々としかし力強く語った渡辺麻友からは、いまどき珍しい、アイドルのプロとしての矜持と誇りが感じられ、目頭が熱くなった。

終わってみれば、次世代は3位の渡辺、6位の珠理奈、そして12位の島崎遥香と、まだウェイティングサークル手前といった位置取りではあるが、彼女たちの顔つきは確実にたくましくなっている。
順位はどうあろうと、事実上AKBを引っ張っていこうという強い意思と決意を感じる。

さあ、次回のDocumentary of AKB48はこの指原劇場をどう描くのだろう。

そして、次回シングルで、秋元康は指原センターのAKBのためにどんな曲をぶつけてくるのだろう。
大島優子のスピーチにインスパイアされて、思い切りコミカルな曲で来るかもしれない。

秋元康は、すべてを計算ずくで緻密にプランニングしていく、トップダウン型のプロデューサーではない。
きっかけは自分が起こすが、そのムーブメントが、大衆にどう受け止められ、本人たちがどう変わり、そしてそこからどんな新たな動きが派生していくかを、息をひそめて見守り、風向きを巧みに読み、そしてその流れに思い切り乗ってしまうことで、次々とヒットをつなげてきたタイプである。

経営学で言えば、「創発型」のイノベーターでありクリエーターである。
風の読み方と乗り方が絶妙なのだ。

指原を切らずに博多に派遣した策は見事に当たった。
今度は、その指原が1位になってしまったシングルで、どれだけ「お祭り」騒ぎを楽しみ、新たなAKBファンを取り込み、それをさらなる世代交代と、支店活性化につなげるか、早速頭をひねっていることだろう。

個人的にずっと好きにはなれなかったが、今回ばかりは、なぜか、平和の使者である指原におめでとう、そしてありがとう、と言いたい気持ちになった。

以上
ご本人のご家族のブログに全文


この読者からは昨年シリーズで投稿いただいていたので、リンクをはります。
古川愛李推し読者からの投稿その1 選抜総選挙は面白い

古川愛李推し読者からの投稿その2 アイドル歌手が一種のアスリート化

古川愛李推し読者からの投稿その3 パーソナリティが垣間見える総選挙インタビュー

古川愛李推し読者からの投稿その4 選抜総選挙はイノベーションのジレンマに陥っており、衰退の危険をはらむ

古川愛李推し読者からの投稿その5 乃木坂46にはAKB48から失われた魅力があるのは選抜総選挙がないから

古川愛李推し読者からの投稿その6 ジャニー社長の独裁が男性アイドル制覇の原点

古川愛李推し読者からの投稿その7 平嶋夏海についてお答えします。アイドルは自然現象(ナッキー)

古川愛李推し読者からの投稿その8 職人としての秋元康

古川愛李推し読者からの投稿その9 作詞家としての秋元康

古川愛李推し読者からの投稿その10 英語の歌詞には違和感
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