出張して帰った19日の新聞記事は石原産業の社長辞任表明の記事でした。
私には、意図はともかく、今、「来年の9月までに辞任」と公表する意味が分かりません。
「直ちに、辞任する」というならともかく、約一年先の退任を示して何の意義があるのでしょう。
こういうトップが組織を引っ張っていくのは困難だと見ます。
● 辞任表明
石原産業社長が辞任表明 来年9月までに
「化学メーカー、石原産業(大阪市)の田村藤夫社長は18日、土壌埋め戻し材「フェロシルト」をめぐる事件の責任を取って辞任すると発表した。辞任時期は、三重県や岐阜県などに埋めたフェロシルトの処理が終わる来年9月ごろまでがめど。大阪市内で開いた決算発表の席上で明らかにした。
田村社長は「社内のコンプライアンス(法令順守)体制を整えて処理をやり遂げ、しかるべき時に辞めたい」と話した。後任候補はまだ決めていないという。
また社長が12月から3カ月間の役員報酬を半額返上するなど、常務までの役員が報酬を一部返上する。来期は賞与を支給しないことも検討中という。」(神戸新聞)
(2005年11月19日 読売新聞)
「大手化学メーカー、石原産業の田村藤夫社長(66)は18日、大阪市内で開いた2005年9月中間連結決算発表の席上、土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正処理事件の責任を取って、来年9月をめどに辞任する意向を明らかにした。
田村社長は「不正を把握できなかった責任は大きい。来年9月までに撤去を済ませ、法令順守の社内体制を強化した上で辞める」と述べた。後任人事は白紙としている。
田村社長は過去に、フェロシルトを製造していた四日市工場(三重県四日市市)の工場長を務めており、自身も廃棄物処理法違反容疑で岐阜県から刑事告発されたほか、06年3月期決算が70億円の税引き後赤字となる見通しとなったことから、経営責任は免れないと判断したとみられる。
また、社長と専務、常務が12月から3か月間、役員報酬の一部を返上。社長は50%、専務は30%、常務は10%をカットし、期末賞与も全額返上する方向で調整している。」
● 株式会社の行方
2005年11月8日の三重県警の強制捜査の翌日、私が初めて見た異色のデータがありました。
本日の話題株
キーワードは 「塗料各社が、塗料の原料である酸化チタンの調達先を、同社以外から模索する」 「大和総研では8日付けで同社の投資判断を廃止している」・・・
4028 石原産業 -6 184 5日続落。
同社は酸化チタンで国内最大手だが、日本ペイントやイサム塗料などの塗料各社が、塗料の原料である酸化チタンの調達先を、同社以外から模索すると報じられた。同社の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不正処理事件で、三重県警生活環境課などは8日に行った同社本社と四日市工場(同県四日市市)の家宅捜索で、売買契約書や帳簿、決裁書など約1200点を押収した。9日には、関連会社や元副工場長宅など約10カ所を捜索する。これを受けて大和総研では8日付けで同社の投資判断を廃止している。(9:15)
関連を覗くと
日本ペイント
酸化チタンを用いた・・・研究
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強く買いたい
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