全国の統一地方選、前半の審判の下る投票日はきょう。
注目の都知事選の主要候補の報道を拾う。
いろんな写真で はためく のは勝手連の ノボリ。
文末では、浅野候補の最後の演説をアップしたページにもリンク。
候補者のみなさんご苦労様。
あとは有権者の皆さんが頑張る番。
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● 「1%で10万人ノ投票率に注目、8日の都知事選」 4月7日 読売
有力候補がしのぎを削ってきた東京都知事選もいよいよ大詰め。投票率1%が約10万票の大型選挙とあって、各陣営は一様に投票率に気をもむ。
無党派層の出足を左右するのは、天候よりも関心の高さだ。今回は告示前からテレビ討論会での舌戦が注目を集めており、各陣営とも「前回(44・94%)を上回るのは確実」とみているが――。
先月21日時点の選挙人名簿登録者数は1041万9204人。当日有権者数は、都知事選では初めて1000万人を超えそうだ。
都知事選の投票率は1971年の72・36%が最高だが、過去5回で見ると、現職・青島幸男氏の突然の不出馬表明をきっかけに19候補の乱立となった99年の57・87%がトップ。逆に最も低かったのは鈴木俊一氏の信任投票の意味合いが濃かった87年の43・19%だった。
1日までの不在者投票者数は前回の1・89倍に達する。
現職・石原慎太郎候補(74)の陣営は「候補者数が少なかった前回を下回ることは考えにくい」として、10ポイント程度の上積みを予想する。石原候補を支援する自民党都連では「優位は揺らがないと思うが、51~52%を超えると票が読みづらくなる」と気にかけている。
序盤戦は勝手連方式で支援の輪を広げる戦略をとってきた前宮城県知事・浅野史郎候補(59)の陣営も「50%台後半になれば、石原候補批判の受け皿として勝算が高まる」。
● さあ審判、各陣営声からし訴え…統一選きょう投開票 4月7日 読売
1000万人有権者が選択するのは、都政の継続か、それとも刷新か――。
長男の石原伸晃・自民党都連会長や公明党の山口那津男・都本部代表の応援演説の後、トランペット奏者がファンファーレを鳴らし、「T」「O」「K」「Y」「O」の5枚の幕を五輪のマークの形に掲げる演出の中、石原候補が選挙カーの上へ。ロータリーを埋めた聴衆に「オリンピックをやって、若い人にいい夢を残していきましょう」と訴え、「横田基地の軍民共用化で、1日60便の飛行機が飛びます」と「東京の夢」について熱弁を振るった。
駅をはさんだ反対側の東口では同じ時間、前宮城県知事の浅野史郎候補(59)が「反石原」の姿勢を強調してきた選挙戦を締めくくった。広場に集まった支持者が小旗を打ち振る中、民主党の菅代表代行や社民党の福島党首らから「浅野さんから本当の民主主義が始まる」とエールを送られながら登場した。
浅野候補は「戦いの相手は石原さんではなく、政治に対するあきらめの気持ちだった。あしたが、東京から日本の政治が変わるスタートの日となる」と声を張り上げた。午後8時以降もマイクを使わず、新宿駅周辺で道行く人に握手を求めながら支持を呼びかけた。
● 石原氏と浅野氏“最後のお願い” 日刊スポーツ 4月8日
7日夜の新宿。浅野氏は、石原氏との「最終決戦」に先んじて乗り込む。東口で午後6時10分から同8時まで1時間50分、弁士を交えて街頭演説に臨む。先月22日の告示日も、新宿(都庁前)で第一声のマイクを握り、都庁のおひざ元へのこだわりは強い。告示日に石原氏の選挙事務所がある新橋で演説したが、期間中に両陣営が同時間帯にニアミスするのは初めてだ。
初の接近戦を前に、浅野氏は「私は私のやり方でやる」と淡々と話したが、石原氏との違いがはっきり出る戦略を、自ら決めた。午後8時以降はマイクを使った訴えができないが、選挙運動が可能な8日午前0時まで、新宿駅周辺で辻立ちして支援を訴える。大規模な選挙の主要候補は、街頭でギリギリまで選挙運動するのは珍しい。7日の始動は午前8時。各社世論調査で優勢が伝えられる石原氏に体を張って、16時間のラストランに臨む。
● 土壇場で過熱 首都決戦 各候補最後の訴え 4月8日 東京
東京都知事選の最後のお願いを聞く有権者が、JR新宿駅西口(下)と東口(上)に大勢集まった=7日午後6時32分、本社ヘリ「あさづる」から
現職の石原慎太郎氏(74)は午後7時25分、東京都庁に近い新宿駅西口で最後の街頭演説を開始。ファンファーレに迎えられ「私がオリンピックに出る気分になった」とほほ笑んだ。
安心、安全を重点に「くらし満足度」の向上を掲げる石原氏は「いろんなバリアーで、東京の可能性はまだ眠っている。今後も国とけんかする」と持論を展開。夏季五輪の招致に「お金に換算できない心の遺産になる。五輪をやりましょうよ、この東京で」と訴えた。
一方、前宮城県知事の浅野史郎氏(59)は青梅市から東へ遊説を続けて午後6時、新宿駅東口に到着。菅直人民主党代表代行らが応援演説をし、一帯はイメージカラーの青い旗を持った連合東京や市民グループのメンバーらで埋まった。
浅野氏は「敵は石原都政ではなく政治に対するあきらめ。戦わなければならない」とあいさつ。「明日の投票はゴールではなく、東京の、日本の政治が変わるスタート。浅野都政の始まりです」と呼びかけると、支援者は浅野コールで応えた。
● 浅野氏 深夜0時ごろまで握手 4月8日 スポーツニッポン
東京都知事選の選挙戦最終日となった7日、各候補はそれぞれのスタイルで最後のお願いを行った。
浅野氏は、東京・新宿のアルタ前で、民主党の菅直人代表代行、社民党の福島みずほ党首、光子夫人(57)とともに最後のアピール。
「この選挙の争点は、あと4年間も石原都政に我慢できるのかということ」と、新宿駅西口で演説中の石原氏をけん制。世論調査では劣勢が伝えられているが「14年前、宮城県知事選挙に出たとき、勝ち目がないと言われたが、圧勝だった」。さらに「投票所で力を込めて“浅野史郎”と書くんです。あしたが浅野都政のスタート」と声を張り上げた。途中で声を詰まらせる場面もあり、浅野コールがわき起こった。
その後、同駅東口前で深夜0時ごろまで、道行く人たちと握手。17日間の選挙戦を「精神的、肉体的にもつらかった」。涙については「泣いてないよ」としつつも「結構きちゃうんだよ。選挙は感動がないとね」と照れ笑いを浮かべた。
[ 2007年04月08日付 紙面記事 ]
● さあ都民の審判は?新宿で都知事選3候補、最後のお願い! 4月8日 サンケイス
ポーツ
新宿駅前でマイクを握る石原慎太郎氏(右)の目の前に乗り付けた黒川紀章氏のワゴン車=7日午後7時50分、東京都新宿区(撮影・矢島康弘)
選挙戦も大詰めを迎えた午後7時ごろ、新宿駅西口で行われた石原氏の街頭演説に、黒川氏が“殴り込み”をかけた。
黒川氏は大型ワゴン車で登場し、石原氏の選挙カー前を2度通過。妻の若尾文子を引き連れてワゴン車を降りると、2人は選挙カー近くで石原氏の出番を待った。
その後、黒川氏はワゴン車に乗り込み石原氏の選挙カーの周りを3度周回。そのまま東口の浅野陣営に“乱入”を試みたところで、選挙運動のリミットである午後8時を迎えた。
一方、かつての盟友の“急襲”に、新宿駅西口に陣取っていた石原陣営もビックリ仰天。石原氏は演説中、目の前を黒川氏と若尾を乗せたワゴン車が通ったため演説を中断し、「今アタマのおかしい建築家がいるから…」と苦笑い。聴衆からは爆笑の嵐が起こった。
続けて「黒川さん頑張って~。あの人ホント面白いねえ」と、石原氏は感心するやらあきれるやら。それでも五輪招致の話題では「今通った人(黒川氏)は、昔は東京五輪やれって私に言ってた」とやり返した。
黒川氏にやや翻弄されたが、最後は「命がけでやります!!政府ともケンカします!!体張ってやりますよ!!」と気合の演説で締めくくった。終了とほぼ同時に雨が降り出し、石原氏は「(雨男と言われた)裕次郎が来たのかな」。最高の手応えを感じ取ったようだ。
選挙カーから手を振って支持を訴える浅野史郎氏=7日午後、東京都新宿区
★浅野史郎氏の街頭演説156回「全国が変わるスタート」
浅野氏は新宿駅東口で最後の街頭演説を行った。民主党の菅直人代表代行(60)や社民党の福島瑞穂党首(51)らが応援演説で加勢し、浅野氏支持を訴えた。
浅野氏はごった返す聴衆に向かって「明日(8日)の投票で選挙が終わりますが、ゴールではなくスタートです。浅野都政のスタートだけでなく全国が変わるスタートです」と絶叫。浅野コールが起こり、演説中に感極まって涙ぐむ一幕も。午後8時ぎりぎりまでマイクを放さず、その後も日付が変わる前まで有権者と握手するなどフル回転だった。
この日は16カ所で街頭演説し、告示日からの街頭演説は計156回に上った。「気持ちのいい選挙をやらせてもらって感謝しています。私は勝利を確信しています」と完全燃焼していた。
● 体力・行動力・フットワークでは候補者中ピカ一 Ohmynews 4月8日
(上記より 【動画】夜空に巻き起こる浅野コール にもリンクあり)
選挙戦最終日朝の浅野氏。1日で17カ所をの街頭演説をこなした
(7日、青梅駅南口) 撮影者:OhmyNews編集部
宮城県知事から東京都知事へ。“地方自治のプロ”を自認する浅野氏が明日当選すれば、複数地域で知事を務める国内初のケースとなる。そうした浅野氏の選挙戦を振り返ってみると、際だったのはやはり足腰の強さだった。
3月22日の告示日から、都内を西へ東へ走り回り、150カ所近くで街頭演説を行ってきた。4月2日には都民の意見を受けて外環道建設の見直しなど新たに3つの公約を追加し、行動力をアピールしている。
街頭演説は、選挙期間中に起きた能登半島地震を引いて地震対策の話から入り、福祉、格差社会、教育に関するマニフェストを説明することが多かった。また、「私の本籍地は福祉です」というだけあり、選挙活動中も時間を作っては障害者施設を訪問。施設職員や児童の保護者らと積極的に意見を交換していた。
選挙戦最後の7日は1日で16回の街頭演説という強行スケジュール。朝8時青梅駅南口で「最終日でも特に変わったことはありません」と語り、マイクを握って演説を始めた浅野氏の表情には、17日間自分らしい選挙戦をやりきったという充実感があふれているように見えた。
趣味のジョギングで鍛えた心身をフルに生かし、選挙戦を走り抜けた浅野氏。ゴールの向こうに、都知事としてのスタートラインはあるのだろうか。
※オーマイニュースでは4月8日19時半ごろから、開票中の浅野陣営の様子をライブ中継します。
● 5日夜、浅野さん、学者と意見交換 JANJAN 4月6日
4月5日の木曜日は気温は低いが良い天気になった。東京では公立小学校の入学式で、満開の桜はなんとか散らずに待っていてくれたようだ。都知事選挙の掲示板には、空色の地に浅野史郎さんの屈託のない笑顔満開の新しいポスターが貼られている。
浅野さんは相変わらず精力的に、朝から十数カ所を走り回り、夕暮れどきの池袋駅前では大勢の聴衆を前にテンションが上がり、「怒るべきときには怒れ!闘うべきときには闘おう!」と絶叫(と、あとから自分でクールにおっしゃっていた)してきたそうだ。
私は、気まぐれ追っかけオバサンで、4月5日の最後の日程が武蔵野公会堂と知り、吉祥寺駅前まで1時間ほど自転車を走らせて行くことにする。ついでに「映画」でも観て、なんて……のんきなものだ。しかしJRと井の頭線の駅がある繁華街の周辺は、どこも駐輪禁止で、おまけに駐輪場は満杯。撤去されないことを願って、井の頭公園近くのてきとうなところに自転車を置く。
6時半からのイベントに続々とひとが集まる。会場はほぼ満席だ。
主催者は、80以上できているという「勝手連」のひとつの「がじゃ連」という。学者とジャーナリストで「がじゃ」だそうだ。「じゃが」でもいいだろうというジョークも出た。壇上には著名な論客たちが居並んだが、あえて紹介はしない。
普段は政治活動など全くしていない大学のセンセイ(という呼称はしないそうだ)が、なんとしても現職を落としたい、ということで3月21日に立ち上げたそうだ。アノ人物を「人間として、許しがたい!」という怒りがエネルギーになっている。様々な分野の大学教員が参加しているが、「マトモなひとを都知事にしたい。現職を落とせるのは浅野さんだ」というのが共通項である。
熱のこもった発言の一部を再録してみよう。(以下略、リンク先をどうぞ)
● 都知事選:貧困の足立区で五輪の夢語るメ金満知事 JANJAN 4月6日
選挙戦も最終盤の6日、石原慎太郎候補は共産党推薦の吉田万三候補がかつて区長を務めていた足立区に乗り込んだ。
足立区は都議会の補欠選挙があり、都知事選挙との「ダブル」となる。石原候補が到着するまでの間、自民党公認の候補がしきりと「都とのパイプ役」を強調していた。“都からお金を持って来ることができるのはオレだぞ”といわんばかりだ。
何かにつけて格差や貧困問題で引き合いに出される足立区。ノンフィクション作家の佐野眞一氏が、生活保護や就学補助などの実態をルポしたほど「貧困地帯」の代名詞になっている(「下層社会」(文藝春秋:2006年4月号)。
足立区では1万2594世帯が生活保護を受けており、23区内では断トツに多い。2番目に多い台東区(6002世帯)を2倍も上回っている。
足立区に入った石原氏がもしかして格差社会や貧困を語るかもしれない。筆者は淡い期待を抱いて綾瀬まで出かけたが、期待はもろくも打ち破られた。
石原氏の演説はいつものごとく「治安」で始まり、後は北朝鮮、福祉、地震の順で話がスラスラと進んだ。福祉に関しては生活保護などの貧困対策については一切触れなかった。
最も時間をかけて力を込めたのはオリンピックだった。
「オリンピックはそんなにお金はかからない。東京都の出費は400億円で済む。それでいて経済効果は2兆8000億円もある」とぶち上げるのだった。
さらに「お金ではない。若者に夢を贈りたい」と続け、東京オリンピック(1964年)でマラソンの円谷が国立競技場に日の丸を揚げたことや、「東洋の魔女」と呼ばれた女子バレーを思い入れたっぷりと語った。
厚生労働省発表の平成17年度「生活保護制度の現状等について」によれば、支給基準額が最も高い東京都区部では、生活保護費の大人一人当たり(食費など。20-40歳)で40270円、世帯当たり光熱費など補助費が43430円なので、ざっと約83000円ということになる。
一人で最低限食べて電気を点けて暮らすには、このくらいかかるということを政府が公に認めているということだが、これでは石原知事が公費で飲んだとされる高級ワイン2本分にしかならない。人間の尊厳がたったワイン2本分なのだろうか。
フリーター、ニートが、石原知事が海外で宿泊したホテルに1泊するには、2ヶ月分の稼ぎをすべてつぎ込まなくてはならない。
格差社会という貧困が固定化された社会で、現実問題を語ってもしょうがない。それゆえ“金満石原氏”はオリンピックの夢を語るのだろうか。 (田中龍作)
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