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てらまち・ねっと



 都知事選が済んでいろいろと流れてくる。

 昨日の夜、パソコンのデータ整理していたらテレビで、何やら都知事選の話をしている人がいる。・・石原選対が急遽招請した選挙プランナー三浦博史氏。
 カモフラージュした言い方に、チラリチラリと見えるものもあった。
 そのあたり、紹介しよう。

 昨日、私たちの選挙講座に出た人から、県議選に当選したと電話があった。
 演説をコンパクトにキチットまとめることが出来るようになって、たくさんの演説ができた、楽しかったとも。

 今度の日曜日15日からは地方選後半の市議選、17日火曜日からは町議選が始まる。講座に来た人たちのところは回りたいので出ずっぱりになる。
 順調に進んでいる人はいいけど、つまずいている人は修正のポイントを指摘して、後は褒めておくとたいていは大丈夫。とはいえ、選挙期間中の後半では、軌道修正もきかないことが多い。

 一応はそう思っているけど、ここでも市長選や市議補選もあるし・・・

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 三浦氏が勝ちを確信したのは、 3月15日の公開討論会 だという。
 その日、石原批判で「1対3」という構図が出来たという。

 これはやらせだ、と思った あの討論会の日 石原氏は、夕方、「公約発表の記者会見」を設定し、討論会は「公務のため」として40分遅れて出演。この時間帯に討論会は「福祉」のテーマで3者が議論。
 確かに、構造的に練られていたというのは、あの日の私の感想だった。
 

 ところで、今回の首長選から始まった、「選挙用チラシ」。俗に、マニフェストという。
 三浦氏は、下記のものを示して、これは石原流の作り方だという。ただ石原候補に、「(水泳の)北島さんなんか使って、あとで迷惑かけないかい」といわれたという(本人の了解を得ているのは当然)。
 ただし、これは、石原候補の演説する選挙カーの周りのときだけ配った、という。
  
(どの写真もクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大


 三浦氏がもう一つ示したのが「確認団体のビラ」。
 対浅野を明確にしてある。これは、作り方の内容が石原の流儀に反するビラ(もちろん、本人は了解している)。これは、確認団体の車で配ったという。



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 ここからは私の意見。
 
 「選挙用チラシ」は、配り方がきわめて制限されている。都知事選でも、有権者1000万人に比して「2種類30万枚」が上限。3パーセントしか認められていないことになる。
 これを、ノンビリ使ったのだろう、マスコミにも話題になるし。

 他方「確認団体のビラ」。確認団体というのは、マイクで候補者の名前はいえないし、文書には使えないが、候補者をサポートする活動が認められた特殊な団体。
 ビラも2種類まで出せる。が、枚数制限がない。配布方法の規制もゆるい。
 何百万枚作って新聞折込してもよい。

 今回の知事選がどうだったかは不明だが、三浦選挙はこのあたりの利用をうかがわせる。
 もちろん、もっと明確な方針もあるように感じた。

 偶然にも、次のようなブログ情報があった。
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「・・石原選挙をしきったといわれる選挙プランナー三浦博史・・・昨年、06年11月の沖縄知事選挙も、このひとがしきったといわれている。負けた野党候補陣営のひとのブログのコメントには、それが『どんな選挙だったか」の分析がのっている」。

  負けた野党候補陣営のひとのブログ

 本文
 敗因のもう一つは、不当(おそらく不法)な期日前投票に対する相手陣営への攻撃不足です。
期日前投票は、名護市の市民投票以来、自公の十八番になっています。

企業が、社員を複数で期日前投票に行かせ、記入した投票用紙を見せ合う、
という始末の悪い投票が定着しています。

今回の投票率およそ65%のうち、期日前投票が11%に及びます。


 コメントのひとつ
 率直に言って、これは違法行為ではないですか。 >企業が、社員を複数で期日前投票に行かせ、記入した投票用紙を見せ合う、 という始末の悪い投票が定着しています。 こんなことが許されるなら、極端な話、買収・供応も自由で許されるということになるでしょう。なぜ沖縄県警は、こうした状況を告発しないのでしょうか?

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 無論、沖縄と三浦氏のかかわりについて、私は知らない。
 都知事選の期日前投票は4%だったし。
 どちらにしても、極めて巧みに有権者の心理や意識を操作する手法が根本であることはうかがえる。
 そこは、実は、無党派が一番くすぐられる、もしくは、投票の動機付けになるところ。
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 投票日の次の日に流れたこの映像。
 テレビで当選後のインタビューを受けている石原氏に乾杯する黒川氏。
 黒川氏や学会の「桜」氏の立候補も作戦、ととる人は少なくない。
 「対立軸」を崩した。


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 三浦氏の著作 「洗脳選挙 」(単行本)。    洗脳 とはね
 そこのコメント欄から拾うと
 
「選挙では候補者らしさを打ち出す」「重要なのは本人の熱い思い」と著者が述べている。しかしその一方で、「長所は活かす、欠点は隠しても許される」とも

 最終章に「勝てる見込みのある選挙しか引き受けない」と自らばらしている。

 「勝てる見込みのある選挙しか引き受けない」ことを批判的にコメントしている人もあるが、「絶対勝てる」というのは選挙ではない。
 「勝てる見込みのない選挙はするな」という言葉を聞けば分かるだろう。
 見込みはあるけど勝算は微妙、というのがたいていの選挙。
 昨年の沖縄の選挙なんか、その典型。やっぱり、「勝たせた」。
 今回の都知事選の結果も、やっぱり、何人かの巧妙な作戦の結末だと思う。

 ・・・選挙は作る・・・選挙は作られる・・・選挙は進化する・・・その追いかけっこ・・・

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● 都知事選:逆風の中での圧勝に「石原節」はじける 4月11日 毎日

3期目の当選を確実にし、笑顔で手を振る石原慎太郎都知事=東京都港区の選挙事務所で8日午後8時42分、小出洋平撮影
 首都の有権者たちは、三たび「強いリーダー」を望んだ。8日投開票された東京都知事選は、石原慎太郎さん(74)が圧倒的な支持を集め3選を果たした。「国との対決」を掲げ、剛腕を振るってきた石原さん。だが、身内登用や公金の使い方を巡り足元が揺らいでいた。それでも都民は「実行力」に未来を託す。一方、戦後最長の景気拡大、都心の地価上昇も庶民には豊かさの実感はなく、地方には疲弊感が漂う。石原さんが「最後の4年」と宣言して挑む「東京再起動」は日本に何をもたらすのか。その一歩が始まる。
 「一部メディアの執ようなバッシングがあったが、都民の良識がこういう結果をもたらしてくれた」
 午後8時半すぎ、お気に入りの金ボタンのダブルのスーツ姿で、JR新橋駅(港区)近くの選挙事務所に姿を見せた石原さん。開口一番、「ほっとした」と語ったが、逆風の中での圧勝に選挙中見せていた謙虚な言動とは一転、いつもの「石原節」がはじけた。
 会見で「何が都民に支持されたか」と聞かれると、「その前に、執ようなバッシングで誤解が拡大された」と切り出し、「自民党と公明党が支援してくれた。民主党も前はそうだったけど、今回はどこかに行っちゃった」と皮肉った。
 さらに、環境対策など過去2期8年の実績を意気揚々と披露し、95年の阪神大震災について「首長の判断が遅くて2000人が死んだ」と発言。都の防災訓練に自衛隊や在日米軍の参加を実現させたことを自画自賛し、「来年は航空母艦を持って来いと言ってやった」と胸を張った。
 また、テレビのインタビューでは、2期目に始めた都の花粉症対策事業を例に、「国が花粉症のために何をやりましたか。花粉情報をだしているが、情報を流すだけだったらバカでもできる。何もしていない」と国に対しても気炎を吐いた。思わず「石原節復活ですね」と言ったアナウンサーに、「私は謙虚は謙虚。反省すべきは反省する。国にも反省してもらいたい」と声を荒らげた。
 「高額」と指摘された海外出張、都文化事業への四男の登用など、2期目終盤に露呈した問題で逆風の選挙戦を強いられた石原さん。選挙前は強い危機感を持っていた。
 「『たとえ100票差でもいいから勝ちたい』。あの誇り高い男が、(前回知事選挙で)300万票取った男がそう言って頼むんだ。40年のつきあいだが、あんな慎太郎を見たのは初めてだった」。元内閣安全保障室長、佐々淳行さん(76)は選対本部長を引き受けた1カ月前のことを振り返る。
 家族や側近で固めた従来の選挙手法を改め、臨んだ今回の選挙。昨年11月の沖縄県知事選で初当選した仲井真弘多さんの陣営で活躍するなど、「当選請負人」と異名を持つ選挙プランナーの三浦博史さん(56)を「軍師」に招いたのも危機感の表れだった。
 ふたを開けてみれば圧勝。事務所に駆け付けた長男で自民党都連会長の伸晃氏が「最後の親孝行ができた」と語ったように、これが最後の選挙という。石原さんは都知事選の当選で万歳をしたことはなかったが、今回は促されて初めて万歳に加わった。事務所で妻典子さん(69)と長男、三男のそれぞれの夫人と4人並んでマスコミの写真撮影に応じる場面もあった。【合田月美、川辺康広】


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