ちょうど1ヶ月前の5月24日のブログで愛知県小牧市の新たな不法投棄のことに触れたけれど、その後、選挙ポスター代水増し請求の問題に集中していてフェロシルトの不法投棄の問題が溜まった。
春日井市にまたがることも分かり、愛知県の環境調査で基準を超えていたとも発表された。春日井市役所も公表。
順を追って振り返ります。
(先日は、京都のゴルフ場でのフェロシルト不法投棄の関連で匿名の投書がありました)
まず、 またも石原産業体質。小牧の新たな不法投棄地を知りながら隠した。刑事事件の求刑。判決は6月25日
そうそう、6月25日(月)は石原産業刑事事件の判決でした。
それとは関係ないけど、福井県の情報公開の訴訟の第2回弁論は6月27日(水)から7月25日(水)に変更になったので、福井県庁の司法記者クラブにお知らせとこちらの準備書面(2)を今日、送っておこうと思います。
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(追記 投機場所周辺の人たちは心配=桃花台新聞 ↓ )
フェロシルトが埋められていた事が判明! とか カテゴリ「地盤沈下と土壌汚染」
● 春日井にフェロシルト8000トン? 5月25日 名古屋タイムス
《新たに発覚不法投棄》
石原産業(大阪市)が製造した有害物質を含む土壌埋め戻し機「フェロシルト」が春日井市内に埋められていたことが25日、関係者の証言で新たに分かった。愛知県内では14地区中2地区を残して撤去が完了、県は解決の糸口が見えたとしていたが、小牧市で不法投棄が明らかになったばかり。相次ぐ埋設地の発覚で県、石原産業などのこれまでの調査の信頼性が疑われ、フェロシルト問題は再び“底なし”の様相を見せ始めた。
◆
■石原産業・県の調査に疑問符
関係者によるとフェロシルトが埋められていたのは春日井市神屋町、神屋団地周辺の民有地。2004年ごろに大型ダンプ数100台分が運ばれて“投棄”されたという。ダンプ800台分以上、8000トンを超えるフェロシルトが埋設されているとの証言もある。
現場は国道19号から山側に入った一角。表面はフェロシルトの赤銅色は見えないが、関係者の1人は「当時は路盤を強固にする材料として運ばれた。現場は数メートル以上の深い谷間が埋められた形。フェロシルトは粒子が細かく、風に吹き飛ばされるので表面は普通の土で覆ったはず」と言う。このほか愛知、岐阜県内にまだ公表されていない埋設地が複数あるとの情報もある。
フェロシルトは1998年に製造が始まり、2001年から販売開始。愛知県をはじめ岐阜、三重県などに埋設。03年、三重県がリサイクル品に認定したが04年に問題化。六価クロムなどによる環境汚染の懸念が広がり05年に生産中止、リサイクル品認定が削除された。
■小牧市での発覚直後
愛知県内では瀬戸、常滑、尾張旭、豊田市や名古屋市名東区など計14地区に推定計約25万6590トンの埋設が判明し、県などが石原産業に撤去を命令。これまでに周辺土砂を含め計約35万2200トンが撤去され、12地区で撤去が完了。現在は瀬戸市八幡町(推定埋設量13万7000トン)で地元の委員会による計画に基づいて4月に撤去開始。復旧を含めて14年に完了予定。小牧市大草(同400トン)は地権者と石原産業が協議中で県は一部残った分の撤去を指導。問題が最終局面を迎えた22日、小牧市上末東山の残土置き場で新たにフェロシルトが発見。埋設量は不明だが、環境基準の5倍のフッ素が検出された。
県環境部廃棄物監視指導室は「小牧市の件は現在指導中だが、まだほかに埋設地があるとすればショックだ。石原産業からは出荷量と投棄量が大枠で一致する場所としてこれまでに確認した場所の報告を受けた。さらに投棄場所があるとすれば経緯、事実関係を報告するように指導し、県としても調査しなければならない」としている。
■区切りどころか問題再燃へ
石原産業はフェロシルト問題で「一応の区切りが付いた」などとして6月の株主総会で社長が交代する人事を発表。22日の津地裁の論告求刑公判で検察側は廃棄物処理法違反の罪に問われた同社四日市工場の元副工場長に懲役3年、同社に罰金5000万円などを求刑した。
区切りが付くどころか問題再燃も予想され、解決への道が遠のく現状に関係者は「行政が(埋設場所を)知っていて隠していたら論外だが、知らなかったとしたらさらに大きな問題だ。石原産業も早く決着をつけるために(事実公表に)ふたをしたとすれば大きな責任が問われる」と話している。
【写真説明】新たにフェロシルト埋設が発覚した春日井市神屋町の土地。ダンプ800台分以上のフェロシルトが運び込まれたという。 (2007年5月25日更新)
● 春日井民有地にフェロシルト 6月6日 読売
有害物質が含まれているとして問題となっている土壌埋め戻し材「フェロシルト」が、新たに愛知県春日井市の民有地に埋められていることが5日、分かった。地権者からの依頼で製造元の大手化学メーカー「石原産業」(大阪市)が調査し、判明した。同社はきょう6日、県に報告する。同県内で埋設が確認されたのは16か所目。
県廃棄物監視指導室によると、民有地は同市神屋町の約7000平方メートルで、トラックの廃車置き場として利用されている。元々は傾斜地だったが、2002年ごろ、埋め立て整地を行ったという。
今年5月中旬、整地作業を行った業者から地権者に、「整地の際、フェロシルトを使った可能性がある」と連絡があった。今後、石原産業が、全体の埋設量のほか、六価クロムやフッ素などの有害物質が含まれていないか土壌調査をする。
(2007年6月6日 読売新聞)
● フェロシルト 埋設情報聞き取り 愛知県 きょう7日から 関与の十数業者対象に 6月7日 読売
大手化学メーカー「石原産業」(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の新たな埋設地が愛知県内で相次いで見つかったことなどから、同県は7日、埋設にかかわった県内の十数業者に対し、廃棄物処理法に基づいて、埋設情報を聞き取る「報告徴収」の手続きを開始する。
県は2005年11月、当時判明していた県内13か所の埋設地のうち、管轄する6市9か所のフェロシルトについて、石原産業に撤去命令を出すとともに、かかわった9業者に報告徴収を実施した。
この時は新たな情報は得られなかったが、06年に1か所、今年5月に同県小牧市の残土置き場で、5日には同市と同県春日井市にまたがる民有地で、新たな埋設地が確認された。さらに、石原産業や愛知県にも他の埋設地についての匿名情報などが寄せられている。
このため、同県廃棄物監視指導室は、「ほかに無いとは言いきれない」として、運搬や小売りでかかわった業者に対し、独自に情報を把握していないかを確認する。
一方、石原産業は6日、春日井市でフェロシルトが新たに確認されたことを同室に正式に報告した。同室は埋設量調査や撤去計画の策定などを指導し、同社は従う意向を示した。(2007年6月7日 読売新聞)
● 小牧市大字大草・春日井市神屋町地内のフェロシルトについて 愛知県 6月6日発表
・・・・
1 埋設場所 小牧市大字大草字年上坂及び春日井市神屋町地内
2 面積 約7,000m2
3 フェロシルト埋設量 不明・・・
● 愛知県内での新たなフェロシルト埋設発見のお知らせ 石原産業 6月6日発表
・・・2. 発見の経緯
一部報道で新たなフェロシルト埋設に関する情報があり、事実関係を調査しておりましたところ、当該地にフェロシルトが埋設されていることを確認し、愛知県に報告いたしました。今後、取り急ぎ当該地の土壌調査並びに周辺の環境調査を行ってまいります。
3. フェロシルトが埋設された経緯
当社が上記箇所にフェロシルトを搬入した事実はなく、他の搬入箇所から移動されたものと考えられます・・・
● フェロシルトに関する情報 愛知県の報道発表について 春日井市のWebページ
・・・現地の地図の表示・・・
● 新たなフェロシルトの埋設地周辺の環境調査結果等について 愛知県 6月21日発表
・・・フェロシルトについては、小牧市大字上末地区ではふっ素が、小
牧市大字大草・春日井市神屋町地区では、六価クロム、ふっ素が土壌環境基準
値を超過していました・・
● フェロシルト問題:土壌から基準超の六価クロムなど 小牧と春日井で環境調査 /愛知
6月22日 毎日
◇県が環境調査
有害物質が検出された土壌埋め戻し材「フェロシルト」が、小牧市大草と春日井市神屋町にまたがる地区と、小牧市上末地区で新たに見つかった問題で、県は21日、両地区での環境調査結果を公表した。小牧市大草・春日井市神屋町の土壌からは、六価クロムが環境基準(1リットル当たり0・05ミリグラム)の約10倍、フッ素が環境基準(1リットル当たり0・8ミリグラム)の3倍検出された。小牧市上末ではフッ素が約7倍検出された。【武本光政】毎日新聞 2007年6月22日
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