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てらまち・ねっと



 昨日の津地裁でのフェロシルトの刑事試験の判決。
 佐藤被告は実刑判決を言い渡され、震えて顔色が白くなり一時休廷。
 石原産業について「法令順守を徹底させず、佐藤被告らに犯行の責任を負わせ、会社の利益を追求した」「不法投棄の疑いが強いことを認識しながら、あえて追及しなかった」と会社の対応を批判。

 にもかかわらず、田村藤夫社長は三重県庁で記者会見し、「利益追求のために不法行為をする体質はなかった」と述べ、あらためて会社の関与を否定。

 この会社の再発防止機能には期待できそうもない。

 不思議なのは 株価 の動き
ちなみに、6月28日(木)は 石原産業の株主総会
石原産業から来た招待状
    
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● 元副工場長に実刑判決 フェロシルト不法投棄で津地裁
    中日 2007年6月25日 夕刊
 石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材フェロシルトの不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場の元副工場長、佐藤驍(たけし)被告(69)らの判決公判が二十五日午後、津地裁で始まった。山本哲一裁判長は、フェロシルトの製造、開発を主導した佐藤被告に懲役二年(求刑懲役三年)を言い渡した。
 同工場の元環境保安部長の宮崎俊(たかし)被告(59)は懲役一年四月、執行猶予五年(求刑懲役一年六月)、法人としての同社は求刑通り罰金五千万円とした。

 佐藤被告は実刑判決を言い渡され、席に戻った後、震えて顔色が白くなった。山本裁判長は続行は難しいとして一時休廷とした。佐藤被告が別室で約二十分、地裁の看護師の付き添いで休憩し、午後二時すぎに公判は再開した。
 判決の中で、山本裁判長は「実態は産廃である汚泥を埋め戻し材とごまかして投棄し続けた犯行は、社会的責任を考えない悪質なもの」と指摘。
 同社については「組織的犯行で、両被告に責任を負担させながら利益を追求した」とした。

 起訴状によると、両被告は共謀し、フェロシルトを産業廃棄物と認識しながら、中間業者を通じて不法投棄。二〇〇一年から〇五年にかけ三重県亀山市辺法寺町の山林に計約十三万千四百トン、〇三年に岐阜県土岐市泉町の山林に計約二千七百トンが埋められた。佐藤被告は〇二年、愛知県長久手町の山林にも、フェロシルトの類似商品約九百九十トンを投棄した。
 検察側の冒頭陳述や論告によると、フェロシルトは〇一年から〇五年にかけて、東海三県と京都府に計約七十二万トンが埋められた。産廃であるフェロシルトを不法投棄したことで、同社は約四十億円の利益を得た。

 【フェロシルト事件】 フェロシルトは、石原産業が酸化チタンの製造過程で出る廃硫酸を再利用して製造した土壌埋め戻し材。2001年8月から販売を開始した。三重県のリサイクル製品に認定されたが、05年に廃液の不正混入が発覚。環境基準を上回る六価クロムが含まれ、販売時に売価を上回る運搬、処理費を業者に支払う「逆有償」の実態も判明した。

● 石原産業の元副工場長に実刑 フェロシルト不法投棄事件 
    朝日 2007年06月25日14時00分
 化学メーカー石原産業(大阪市)によるフェロシルト不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場(三重県四日市市)の元副工場長の佐藤驍(たけし)(69)、元環境保安部長の宮崎俊(たかし)(59)両被告と、法人としての同社に対する判決公判が25日、津地裁であり、山本哲一裁判長は佐藤被告に懲役2年(求刑懲役3年)の実刑、宮崎被告に懲役1年4カ月執行猶予5年(同懲役1年6カ月)、同社に罰金5000万円(同罰金5000万円)を言い渡した。

 これまでの公判で、佐藤被告は起訴事実を全面的に認めたうえ、商品代金の最大約25倍もの金を業者に支払っていた「逆有償」の取引形態について「上司の決裁を得た」と証言。フェロシルトから環境基準を超える六価クロムなどの有害物質が検出されたことも「(当時の)工場長だった田村(藤夫)社長は知っていたと思う」などと主張し、「会社ぐるみ」の犯行だったと強調していた。
 一方、宮崎被告は「佐藤被告の指示に嫌々従ったにすぎない」などと、幇助(ほうじょ)罪にとどまると主張。起訴事実を一部否認していた。検察側は「証拠隠滅などに積極的にかかわった」などと指摘し、佐藤被告の共犯にあたるとしていた。

 〈フェロシルト不法投棄事件〉東証・大証一部上場の化学メーカー石原産業(大阪市)が01年~05年、実質は産業廃棄物である「フェロシルト」や汚泥など計約72万トンを「土壌埋め戻し材」の名目でリサイクル商品として販売し、三重、愛知、岐阜、京都の4府県に埋めたとされる。うち京都府を除く3県3カ所の計約13万5000トン分が起訴された。4府県の埋設地からは、土壌環境基準を超える六価クロムやフッ素などの有害物質が検出された。

● 「フェロシルト」不法投棄、元副工場長に懲役2年の実刑 
     読売 2007年6月25日21時8分
 化学メーカー・石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場元副工場長、佐藤驍(たけし)(69)、同工場元環境保安部長、宮崎俊(たかし)(59)両被告と、法人としての同社の判決が25日、津地裁であった。

 山本哲一裁判長は「会社の利益のため、産業廃棄物を商品とごまかして投棄し続け、住民らに強い不安を与えた」などとして、佐藤被告に懲役2年(求刑・懲役3年)の実刑判決、宮崎被告には懲役1年4月、執行猶予5年(同・同1年6月)、同社に求刑通り罰金5000万円を言い渡した。

 佐藤被告は同日、名古屋高裁に控訴した。

 判決は、同社の刑事責任について「佐藤被告らに犯行の責任を負担させながら、経済的な利益を追求した。従業員に法令順守を徹底させる責務を放棄した」と言及し、厳しく批判した。しかし、佐藤被告が犯行の発案から部下への指示まで一貫して主導し、「自分で判断して犯行の中核を担った」と結論づけ、「会社ぐるみの犯行」という佐藤被告の主張を「証拠はない」と認めなかった。

 判決によると、佐藤被告らは、2001年12月以降、有害物質を含む産廃のフェロシルトなどを、三重県亀山市や岐阜県土岐市、愛知県長久手町に不法投棄した。

● 石原産業元副工場長に実刑 フェロシルト、会社が放置 
    中日 2007年6月25日 18時09分
 化学メーカー石原産業(大阪市)による土壌埋め戻し材「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反罪に問われた同社元役員、元四日市工場副工場長の佐藤驍被告(69)に、津地裁の山本哲一裁判長は25日、懲役2年(求刑懲役3年)を、法人としての同社に求刑通り罰金5000万円の判決を言い渡した。
 同工場の元環境保安部長宮崎俊被告(59)は懲役1年4月、執行猶予5年(同懲役1年6月)とした。
 
 山本裁判長は判決理由で、佐藤被告について「不法投棄と(有害物質検出の)隠ぺい行為を主導しており、刑事責任は重大」と述べた。
 同社について「法令順守を徹底させず、佐藤被告らに犯行の責任を負わせ、会社の利益を追求した」と指摘。上層部の指示は認められなかったとしたが「不法投棄の疑いが強いことを認識しながら、あえて追及しなかった」と会社の対応を批判した。(共同)

● 元副工場長に実刑=石原産業は罰金5000万円-フェロシルト不法投棄・津地裁 
     時事 2007/06/25-18:14
 化学メーカー石原産業(大阪市)による産業廃棄物「フェロシルト」の不法投棄事件で、廃棄物処理法違反(不法投棄)の罪に問われた同社四日市工場の元副工場長佐藤驍被告(69)ら2人と同社の判決公判が25日、津地裁で開かれ、山本哲一裁判長は「有害物質が検出されると知りながら、実態をごまかして投棄を続けた。社会的責任を考えず悪質だ」と述べ、佐藤被告に懲役2年(求刑懲役3年)の実刑を言い渡した。
 同工場元環境保安部長宮崎俊被告(59)は懲役1年4月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)、石原産業は求刑通り罰金5000万円とした。

● 会社ぐるみの犯行を否定 会見で石原産業社長 
     中国 6月25日
 元役員で四日市工場の元副工場長佐藤驍被告(69)が実刑、法人としても罰金5000万円の判決を言い渡された石原産業の田村藤夫社長は25日、津市の三重県庁で記者会見。「利益追求のために不法行為をする体質はなかった」と述べ、あらためて会社の関与を否定、佐藤被告の独断的犯行と主張した。
 
冒頭、田村社長は「(判決を)厳粛に受け止め、再発防止に努めたい」と頭を下げた。その後は「会社として当時、尽くすべきことは尽くした」「結果として問題が起きた」などと弁明を繰り返した。
 佐藤被告の実刑判決には「ノーコメント」とし、社長を近く退任する自らの責任については「フェロシルトの回収を通じて十分果たしてきた」と述べた。回収費用はこれまでで、総額500億円を超えているという。

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