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てらまち・ねっと



 大阪府の橋下新知事。
 第2の夕張とも書かれたように、府が総額3500億円にのぼる「赤字隠し」をしていたことを明らかにした(このことは改めて整理したい)。

 とはいえ、周辺の批判が強まっていると見受ける。
 新聞の見出しを拾ってみる。
   ・「府債『ゼロにはなりません』橋下府知事 160億円計上」
   ・「府が総額3500億円にのぼる『赤字隠し』」
   ・「テレビは味方か敵か メディア戦略」
   ・「教育公約を見直し…『机上の空論だった』」
   ・「橋下知事が施設視察『必要性乏しいと感じたものあった』」

 今週末は、廃止検討という諸施設の視察の第2ラウンド。
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●府債「ゼロにはなりません」橋下府知事 160億円計上  朝日 2008年02月10日
 大阪府の橋下徹知事は10日、「原則認めない」としていた府債発行(借金)について「ゼロにはなりません」と述べ、7月末までの暫定予算となる08年度当初予算案で約160億円を起債する見通しを明らかにした。長く利用される建設事業の費用は、世代間で公平に負担するのが望ましいと説明した。「朝令暮改とみるかどうかは府民の判断」と述べた。
 橋下知事は9、10の両日、各部局から暫定予算の内容について説明を受けた。10日のヒアリング後、「府債発行ゼロ」の見通しを記者団に問われ、「認めなければ府民生活に影響を及ぼす」と起債する方針を明かした。橋下知事は「僕は『原則ゼロ』と言っていた。メディアが勝手に『ゼロ、ゼロ』と言っていたわけで、必要なら議会や府民に説明すると当初から言っている」と述べた。

●橋下知事、「赤字隠し」の原因・責任調査へ  朝日 2008年02月13日21時03分
 大阪府の橋下徹知事は13日の定例記者会見で、府が総額3500億円にのぼる「赤字隠し」をしていた問題について、庁内に発足した「改革プロジェクトチーム(PT)」に原因究明と責任の所在を調査させる考えを明らかにした。ただ、PTは赤字隠しを続けてきた府財政課に設置され、調査の実効性を疑問視する声も上がっている。

 改革PTは橋下知事の意向で設置された知事直轄の組織で次長級をトップに職員11人で構成。財政健全化に向けて、府のすべての事業や出資法人・公共施設の必要性を6月までに見直す。

 橋下知事はこの日の会見で赤字隠しについて「財政非常事態宣言をするに至った根幹の問題。事実関係をきちんと調査して報告する」と強調、この日発足したPTに調査させると明言した。
 PTには財政課の課長以下職員3人がメンバーに入っている。同課は赤字隠しを続けながら、昨年暮れに発覚するまで公表してこなかった。この点について橋下知事は「赤字隠しは個人の問題ではなく組織の問題。あえてメンバーから排除しなかった」と説明。「知事は僕です。今までとは違う。府民の理解は得られる」と語った。

●橋下・大阪府知事、テレビは味方か敵か メディア戦略は  朝日 2008年02月13日14時53分
 新規事業はストップ。熱意のない者は去れ――。「テレビから生まれた」とも言われる橋下徹・大阪府知事(38)が、メディアを通じて刺激的な発信を続けている。13日で就任から1週間がすぎた。テレビ局側は「素材として面白い」「空気が読める」と期待を込め、府職員や府議会側からは「メディアを利用した『抵抗勢力』づくりでは」と警戒の声が上がる。周囲への波紋をよそに、橋下知事側はテレビとの向き合い方をまだ測りかねているようだ。

■局側 「きつい言葉、重宝」
 13日午前8時半すぎ、大阪府東大阪市の府立布施北高を視察に訪れた橋下知事を女子生徒が囲むと、その輪を約30人の報道陣が追いかけた。
 教室で、橋下知事は生徒たちに「人生で大切なのはあいさつ。テレビの仕事でもあいさつを大事にしていた」と語り、次の視察校に向かった。
 当選翌日の1月28日の後、スタジオ出演したのは3番組4回だが、ニュース以外の情報番組でも連日、知事の映像と主張が紹介されている。
 テレビから見て橋下知事の特徴はどこにあるのか。「手法がテレビ的で、取り上げやすい」というのは、毎日放送の午後の情報番組「ちちんぷいぷい」の中西正之ディレクターだ。「わかりやすい、きつい言葉を使い、財政削減に反対する人たちを抵抗勢力のように見せるところが小泉純一郎元総理に似ており、テレビの素材として面白い。番組に都合のいい時間で切りやすい」と言う。
 橋下知事は3日、立候補前にレギュラー出演していた読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」に出演した。
 番組の吉川秀和プロデューサーは橋下知事の魅力を「空気が読めて自分を笑いの対象にもできる。硬軟併せ持っているところ」と語る。
 そのうえで、「今後は『橋下さんが出ることイコール大阪の未来のビジョン』という形でキャラを引き出せれば」と話す。

 一方、橋下知事は8日にNHK大阪放送局の番組に出演した際、アナウンサーから「30分の遅刻」と言われたことに対し、対応が不適切だったとして「今後(NHKの)スタジオ収録に出演しない」と発言している。同局は「具体的に話し合いをする予定はまだないが、今後も必要があれば出演をお願いしたい」。
 8日夜、関西テレビで放送された「ムハハnoたかじん」。かつてレギュラーを務めた番組で、橋下知事はゲストとして平松邦夫・大阪市長と出演し、今後のテレビ出演について司会者から「月に1回どうですか」とふられると、「僕はありがたい」と笑顔で答えた。
 テレビ出演料や講演料などで年2億円以上稼いだとされる。今月2日、芸能プロダクション「タイタン」(東京)と話し合い、今後もマネジメントを引き受けることを確認した。
 だが、橋下知事の足元では、テレビとどう向き合っていくかまだ方針が定まっていない。
 タレント知事として先輩格となる宮崎県の東国原英夫知事は、就任から1年間でテレビ・ラジオ合わせて約450本の番組に出演。うち約200本は出演料の発生しない知事の「公務」で、残りが政治家としての「政務」扱い。政務の場合は局から謝礼金をもらっているが、タレント時代の10分の1以下の1回3万~5万円程度という。
 タイタンの太田光代社長は言う。「大阪のPRという点でテレビ出演は有効だが、出演の仕方によっては遊んでいるようにしかみられず、誤解を与えかねない怖さがある。慎重に見極めたい」

■府職員・議会 「反対しにくい」
 「僕と一緒に死んでもらう覚悟で、最後は死んで下さい」「大阪は破産状態、民間なら給料が半分に減るなんて当たり前」。初登庁の6日、橋下知事は職員に訴え、この言葉が何度もメディアで取り上げられた。
 職員には警戒心が募る。ある幹部職員は「具体的な政策を示す前に、いきなり死ねと言われても。横山ノックさんには人情を感じたが、橋下さんにはまだ……」と戸惑い、「府の給与は全国でも最低水準だが、削減にはもう誰も反対できない雰囲気がすでにつくられている」と言う。
 橋下知事が繰り出す発言に対し、府議会も警戒心が強い。
 選挙で橋下知事を支えた自民党府議団の浅田均副幹事長は「『私はこうしたい』と発信し、次に『183万票の府民に選ばれた』とくれば、反対するものは抵抗勢力という図式が作られる」と危惧(きぐ)し、公明党の府議も「反対すれば、議会が『悪者』になりかねない」と心配する。

●橋下大阪府知事:教育公約を見直し…「机上の空論だった」  2008.2.14 毎日
 大阪府の橋下徹知事は13日、就任後初の定例記者会見で、知事選の公約として掲げた習熟度別クラス編成導入や府立高校の学区制撤廃について、「机上の空論だった」と述べ、根本的に見直すことを表明した。橋下氏は同日午前、中退率の高い府立高校などを視察して認識が変わったと説明し、「(学区制や学校給食導入は)議論のところで終わるような話だと思っている」と、実現性に自ら否定的な見方も示した。
 
 橋下氏は選挙中、小学校に習熟度別クラス編成、中学校に学校給食を導入し、府立高校の学区制を撤廃すると訴えていた。さらに知事就任後も報道番組などで、特に習熟度別クラス編成を導入する考えを表明した。
 しかし、会見では「自分の教育論はすべて、現場を見ずに頭の中で考えていた」と釈明。今後、知事直轄のプロジェクトチームや府教委と公約について議論し、その結果、実現できないとの結論が出た場合は、撤回する考えを明らかにした。

 また、当選直後のインタビューなどで打ち出した「府債発行を原則認めない」との方針についても「よほどのものしか挙げさせないため、原則ゼロという号令は必要。目標達成させるための指揮官のやり方だ」と述べた。
 発言のぶれで混乱を招いていることでは、「最終的に僕の政治責任としか言いようがない。自分自身の考え方をとりあえず発信する。皆さんに議論する機会を持ってもらう。計算していなければ単なるバカでしょう」と説明した。

 一方、橋下氏は同日、知事直轄の二つのプロジェクトチーム(PT)を発足させた。重要政策PT(8人)は、子育て支援などの重点公約の実現を検討し、改革PT(11人)はすべての事業や出資法人、府有施設をゼロベースで見直す。また、失敗した大型事業の検証作業も進める。いずれもトップは次長級で、本予算を組む6月までに結論を出す。【坂口佳代、石川隆宣】

●「橋下節」修正連発 府庁批判影潜める 初の定例会見  朝日 2008年02月14日10時21分
 大阪府の橋下徹知事が13日、就任以来、初めての定例記者会見に臨んだ。激烈な府庁批判はすっかり影を潜め、自らの教育論を「机上の空論だった」と後退させ、発言のぶれについても「独裁者じゃない」と語るなど、これまでの発言の軌道修正ぶりが目立つ。知事就任から1週間が過ぎ、強気の「橋下節」にも変化が見えてきた。

●橋下知事が施設視察「必要性乏しいと感じたものあった」  朝日 2008年02月17日
 大阪府の橋下徹知事は17日、売却や民営化も視野に見直し対象としている府立施設の視察を始めた。橋下知事は視察後、「必要性に乏しいと感じたものがあった」と感想を話し、「文化は残すが、残し方の問題。費用のかけ方をプロジェクトチームで検討する。最後は政治決断」と語った。

 橋下知事は就任前から「図書館以外すべて不要」と発言。箱モノ27施設について6月までに視察して結論を出す方針だ。17日は、門真市の門真スポーツセンター(なみはやドーム)と大阪市中央区の上方演芸資料館(ワッハ上方)、同市浪速区の府立体育会館を回った。
 ワッハ上方では、橋下知事が「場所が移る可能性についてどう思うか」と質問すると、伊東雄三館長は「上方文化の拠点であるミナミから情報発信したい」と訴えた。
 来週末には、堺市の大型児童館ビッグバンや大阪市の女性総合センター(ドーンセンター)などを視察する予定だ。

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