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てらまち・ねっと



 ネットで見ていてもあつかった都知事選が終わった。結果は、ご承知の通り。
 その分析を見ていて、毎日新聞の説明が一番わかりやすく、かつ、まとまっていると感じた。
 「クローズアップ2016 /都知事に小池氏(その1) 劇場化戦略実る/毎日 2016年8月1日」
 
 そこで、今後のためにもとその一部を記録。興味がある人は、今のうちに全文をどうぞ。
 他に次も記録。
◆小池さんに託す 景気・介護・子育て 出口調査/毎日 7月31日
●この5年間で都知事選に170億円の支出 今回は有権者一人当たり446円の負担/THE PAGE 7.12

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●クローズアップ2016 /都知事に小池氏(その1) 劇場化戦略実る
      毎日 2016年8月1日
「一人の戦い」浸透
 31日投開票の東京都知事選は、元防衛相の小池百合子氏(64)が初当選し、女性初の都知事が誕生した。ほぼ国政同様の枠組みで政党の推薦を受けた男性2候補を相手に、「たった一人の戦い」を前面に出して有権者の共感を広げる劇場化戦略が功を奏した。組織戦を展開した元総務相の増田寛也氏(64)、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)は支持基盤の票を奪われる形となった。

 「これまでにない選挙戦。どんどん私を支えていただく人の輪が広がったのを痛感している」。小池氏は31日、当選が決まった直後のあいさつでそう述べた。

 主要候補者の中では最も早く、6月29日に電撃的に出馬表明した。事前に相談を受けなかったとして所属する自民党都連、特に都議会自民党の猛反発を受けた。自民党は増田氏を押し立て、野党4党も鳥越氏を推薦する。「乱心した姫」(自民党関係者)の前に巨大な組織が立ちはだかった。

 ところが、こうした孤立無援の状況を小池氏は逆手に取った。「たった一人で始める第1バイオリンから、皆さんに楽器を持ち寄ってもらい、大きなオーケストラをつくろう」。告示日の第一声で集まった支持者らを楽団になぞらえた。

 政策だけでなく、他の主要候補者との違いを徹底的に強調した。「私はササ舟、あちらは軍艦」「(私の支持者は)自分の意思で来てくれる。あちらは徴兵制」と、増田氏陣営を皮肉った。

 30日夜、JR池袋駅前で行った最後の街頭演説。小池氏の周囲を緑のシャツ、緑のハンカチ、緑のスカーフが埋め尽くした。支持者らは、まるでアイドルに対するように声援を送った。小池氏は演説のほとんどを選挙の総括に割き、充実感を漂わせた。

 大政党がバックアップする男性2人に対し、立ち向かうヒロイン−−。そうした状況を演出するイメージ戦略は有権者に同情的に受け止められていったとみられる。毎日新聞による7月23、24日の世論調査で、自民党支持層から増田氏と互角の4割弱の支持を受け、無党派層でも4割弱に浸透していた。31日に毎日新聞が実施した出口調査では、自民党支持層、無党派層いずれも5割余が「小池氏に投票した」と答え、支持をさらに拡大していた。その勢いは民進党支持層にも及び、小池氏支持は世論調査の2割弱から、出口調査では約4割に拡大していた。

 増田氏陣営は組織戦の強みを生かせなかった。推薦した自民、公明、こころ3党は7月の参院選比例代表で、都内で計約295万票を獲得していたが、そのまま増田氏支持に回ることはなかった。自民党都連は告示前、「党が推薦していない候補者を応援した場合は親族らも含め除名などの処分を科す」との文書を配布したが、逆効果だった可能性すらある。小池氏の地元の自民党区議は「文書が出ても(小池氏の応援を)やるのが当たり前という感じだった。覚悟の上でやった」と語った。

 出口調査で「増田氏に投票した」と回答した人は、公明党支持層で7割に上り組織が固められていたことがうかがわれるものの、自民党支持層は4割にとどまった。知名度が高いとは言えず、出馬表明も告示日のわずか3日前と出遅れた。陣営関係者は「終盤戦で他陣営と批判的な言動の応酬になってしまった。得意分野の政策論争に注目が集まらなかった」と分析した。

 小池氏の勝利は鳥越氏陣営の「敵失」に助けられた面もある。鳥越氏は知名度の高さから、選挙戦序盤の毎日新聞の世論調査で40代以上の支持が男女とも3割前後あった。しかし、過去に女性関係の疑惑があったと週刊文春が21日に報じると、直後の23、24日の世論調査で30〜50代の女性の支持が1〜2割に下がった。出口調査では10〜40代の支持率は1割台と低迷した。

 また、出口調査で鳥越氏を推薦した民進、共産、社民、生活4党のうち、共産党支持層の7割が投票先を鳥越氏と答えたが、民進党支持層は5割。無党派層では2割に過ぎなかった。

 出口調査結果では、小池氏に投票したと答えた人の30%が、投票の際に最も重視した点を「政策」と回答した。「政治経験」が27%で続き、「人柄」が16%だった。増田氏は「政策」「行政経験」が多く、鳥越氏は「人柄」が最多だった。【林田七恵、山田奈緒、青島顕】


政党の敗北、鮮明に
 都知事選では、自民、公明両党などが増田寛也氏、民進、共産、社民、生活の野党4党が鳥越俊太郎氏を支援したが、政党推薦を受けなかった小池百合子氏に及ばず、「政党の敗北」が際立つ選挙となった。

 政府・与党は小池氏との関係修復が課題となる。分裂選挙となった自民は10月の衆院東京10区補選など今後にしこりが残る懸念もある。野党も次期衆院選に向けた野党共闘路線を問い直す声が上がりそうだ。

 自公両党は増田氏を推薦し全面支援の体裁を整えたが、小池氏陣営に自民の一部議員が流れ分裂選挙を強いられた。自民は菅義偉官房長官ら、公明は太田昭宏前国土交通相ら幹部が連日応援に入ったが、自民都連の衆院議員の一人は「増田氏でも小池氏でも良かった」と漏らしており、本腰が入っていなかったのが実態だった。

 安倍晋三首相は2014年の都知事選では舛添要一前知事の応援演説に立ったが今回は一度も行かず、増田氏支持を呼び掛ける動画を公開するにとどめた。20年東京五輪の成功に向けて政府と新知事との関係は重要となる。政府関係者は「首相が増田氏の応援に入らなかったことは小池氏も見ているはずだ」と述べ、小池氏当選を見据えていたことを示唆した。

 自民都連は、小池氏を支援した場合は除名などの処分対象とする通告を出し、選挙後に小池氏本人や支援した議員を処分する可能性が指摘されていた。しかし、党幹部は「これから小池氏と協力していくのに、処分をして何の意味があるのか」と述べ、関係修復を探る考えを示した。

 一方、野党4党は、当初は分裂した自民に野党統一候補が挑む構図に楽観論もあった。しかし支持層を固められず苦戦。終盤は民進の岡田克也代表も応援演説に立ち、てこ入れしたが及ばなかった。

 敗戦を受け、民進の松原仁都連会長は記者団に「4党結集が実現すれば勝てると思ったが、なぜできなかったか議論すべきだ」と述べた。党幹部からも「民進がもっと表に出るべきだった」と、共闘のあり方を見直すべきだとの声が出ている。

 共闘を主導した岡田氏は投開票前日の30日、代表選不出馬を表明した。自らの責任論を都知事選と切り離したが、都連は反発する。松原氏は「岡田氏が都連の内定した候補を否定して(鳥越氏を)連れてきた」と指摘。「岡田氏は最後まで責任をまっとうする必要があった」と不満をぶつけた。【大久保渉、水脇友輔】

出口調査の方法
 無作為に抽出した東京都内60カ所の投票所で、投票を終えた有権者に回答してもらった。回答者は計2623人。毎日新聞、共同通信、産経新聞、東京新聞、TBS、フジテレビ、テレビ東京、テレビ朝日、東京メトロポリタンテレビの9報道機関が共同で実施した。

●都知事選 /小池さんに託す 景気・介護・子育て 出口調査
       毎日 2016年7月31日
 有権者が新知事に期待するのは「景気・雇用」「医療・介護」「教育・子育て」−−。毎日新聞が31日に実施した出口調査からはそんな傾向が浮かぶ。初の女性知事になる小池百合子氏には、暮らしに関わるさまざまな課題への取り組みがまず求められている。

 出口調査で「新知事に最優先で取り組んでほしい政策は何か」と質問したところ、「景気・雇用」22%、「医療・介護」21%、「教育・子育て」18%、「都の行財政改革」16%の順だった。「東京五輪・パラリンピックの準備」は3%だった。

 男性は「景気・雇用」が26%、女性は「医療・介護」が23%で最も多かった。「小池氏に投票した」と答えた人に限っても同じ傾向が見られ、「景気・雇用」が24%、「医療・介護」19%だった。

 小池氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の主要3候補について分析すると、小池氏は各年代で全て4割以上の支持を集め、他の候補を引き離した。30代、40代では5割を超え、男女別でもいずれも5割近くが小池氏を支持した。

 増田氏は10代と70歳以上で3割以上の支持を得たが、その他の年代は2割台にとどまった。鳥越氏は60代で3割近くに支持されたが、40代以下の支持は各年代とも2割に届かなかった。

 今回投票した人に2014年2月の前回都知事選の投票先を尋ねたところ、小池氏は舛添要一前知事に投票したと答えた人の約5割、細川護熙氏に投票した人の4割の支持を得た。共産党などの推薦を受けた宇都宮健児氏に投票した人の約3割からも支持を得た。

 増田氏は舛添氏に投票した人の支持を3割強しか得られず、ここでも保守分裂の影響を受けたことがうかがえる。鳥越氏は宇都宮氏への投票者の約5割、細川氏への投票者の約3割の支持を得るにとどまった。

 小池氏を支持した人が「投票に当たって最も重視した基準」は、「政策」が30%、「政治経験」が27%だった。【青島顕、福島祥】

●この5年間で都知事選に170億円の支出 今回は有権者一人当たり446円の負担
      THE PAGE  2016.07.12
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「一人の戦い」浸透
 31日投開票の東京都知事選は、元防衛相の小池百合子氏(64)が初当選し、女性初の都知事が誕生した。ほぼ国政同様の枠組みで政党の推薦を受けた男性2候補を相手に、「たった一人の戦い」を前面に出して有権者の共感を広げる劇場化戦略が功を奏した。組織戦を展開した元総務相の増田寛也氏(64)、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)は支持基盤の票を奪われる形となった。

 「これまでにない選挙戦。どんどん私を支えていただく人の輪が広がったのを痛感している」。小池氏は31日、当選が決まった直後のあいさつでそう述べた。

 主要候補者の中では最も早く、6月29日に電撃的に出馬表明した。事前に相談を受けなかったとして所属する自民党都連、特に都議会自民党の猛反発を受けた。自民党は増田氏を押し立て、野党4党も鳥越氏を推薦する。「乱心した姫」(自民党関係者)の前に巨大な組織が立ちはだかった。

 ところが、こうした孤立無援の状況を小池氏は逆手に取った。「たった一人で始める第1バイオリンから、皆さんに楽器を持ち寄ってもらい、大きなオーケストラをつくろう」。告示日の第一声で集まった支持者らを楽団になぞらえた。

 政策だけでなく、他の主要候補者との違いを徹底的に強調した。「私はササ舟、あちらは軍艦」「(私の支持者は)自分の意思で来てくれる。あちらは徴兵制」と、増田氏陣営を皮肉った。

 30日夜、JR池袋駅前で行った最後の街頭演説。小池氏の周囲を緑のシャツ、緑のハンカチ、緑のスカーフが埋め尽くした。支持者らは、まるでアイドルに対するように声援を送った。小池氏は演説のほとんどを選挙の総括に割き、充実感を漂わせた。

 大政党がバックアップする男性2人に対し、立ち向かうヒロイン−−。そうした状況を演出するイメージ戦略は有権者に同情的に受け止められていったとみられる。毎日新聞による7月23、24日の世論調査で、自民党支持層から増田氏と互角の4割弱の支持を受け、無党派層でも4割弱に浸透していた。31日に毎日新聞が実施した出口調査では、自民党支持層、無党派層いずれも5割余が「小池氏に投票した」と答え、支持をさらに拡大していた。その勢いは民進党支持層にも及び、小池氏支持は世論調査の2割弱から、出口調査では約4割に拡大していた。

 増田氏陣営は組織戦の強みを生かせなかった。推薦した自民、公明、こころ3党は7月の参院選比例代表で、都内で計約295万票を獲得していたが、そのまま増田氏支持に回ることはなかった。自民党都連は告示前、「党が推薦していない候補者を応援した場合は親族らも含め除名などの処分を科す」との文書を配布したが、逆効果だった可能性すらある。小池氏の地元の自民党区議は「文書が出ても(小池氏の応援を)やるのが当たり前という感じだった。覚悟の上でやった」と語った。

 出口調査で「増田氏に投票した」と回答した人は、公明党支持層で7割に上り組織が固められていたことがうかがわれるものの、自民党支持層は4割にとどまった。知名度が高いとは言えず、出馬表明も告示日のわずか3日前と出遅れた。陣営関係者は「終盤戦で他陣営と批判的な言動の応酬になってしまった。得意分野の政策論争に注目が集まらなかった」と分析した。

 小池氏の勝利は鳥越氏陣営の「敵失」に助けられた面もある。鳥越氏は知名度の高さから、選挙戦序盤の毎日新聞の世論調査で40代以上の支持が男女とも3割前後あった。しかし、過去に女性関係の疑惑があったと週刊文春が21日に報じると、直後の23、24日の世論調査で30〜50代の女性の支持が1〜2割に下がった。出口調査では10〜40代の支持率は1割台と低迷した。

 また、出口調査で鳥越氏を推薦した民進、共産、社民、生活4党のうち、共産党支持層の7割が投票先を鳥越氏と答えたが、民進党支持層は5割。無党派層では2割に過ぎなかった。

 出口調査結果では、小池氏に投票したと答えた人の30%が、投票の際に最も重視した点を「政策」と回答した。「政治経験」が27%で続き、「人柄」が16%だった。増田氏は「政策」「行政経験」が多く、鳥越氏は「人柄」が最多だった。【林田七恵、山田奈緒、青島顕】


政党の敗北、鮮明に
 都知事選では、自民、公明両党などが増田寛也氏、民進、共産、社民、生活の野党4党が鳥越俊太郎氏を支援したが、政党推薦を受けなかった小池百合子氏に及ばず、「政党の敗北」が際立つ選挙となった。

 政府・与党は小池氏との関係修復が課題となる。分裂選挙となった自民は10月の衆院東京10区補選など今後にしこりが残る懸念もある。野党も次期衆院選に向けた野党共闘路線を問い直す声が上がりそうだ。

 自公両党は増田氏を推薦し全面支援の体裁を整えたが、小池氏陣営に自民の一部議員が流れ分裂選挙を強いられた。自民は菅義偉官房長官ら、公明は太田昭宏前国土交通相ら幹部が連日応援に入ったが、自民都連の衆院議員の一人は「増田氏でも小池氏でも良かった」と漏らしており、本腰が入っていなかったのが実態だった。

 安倍晋三首相は2014年の都知事選では舛添要一前知事の応援演説に立ったが今回は一度も行かず、増田氏支持を呼び掛ける動画を公開するにとどめた。20年東京五輪の成功に向けて政府と新知事との関係は重要となる。政府関係者は「首相が増田氏の応援に入らなかったことは小池氏も見ているはずだ」と述べ、小池氏当選を見据えていたことを示唆した。

 自民都連は、小池氏を支援した場合は除名などの処分対象とする通告を出し、選挙後に小池氏本人や支援した議員を処分する可能性が指摘されていた。しかし、党幹部は「これから小池氏と協力していくのに、処分をして何の意味があるのか」と述べ、関係修復を探る考えを示した。

 一方、野党4党は、当初は分裂した自民に野党統一候補が挑む構図に楽観論もあった。しかし支持層を固められず苦戦。終盤は民進の岡田克也代表も応援演説に立ち、てこ入れしたが及ばなかった。

 敗戦を受け、民進の松原仁都連会長は記者団に「4党結集が実現すれば勝てると思ったが、なぜできなかったか議論すべきだ」と述べた。党幹部からも「民進がもっと表に出るべきだった」と、共闘のあり方を見直すべきだとの声が出ている。

 共闘を主導した岡田氏は投開票前日の30日、代表選不出馬を表明した。自らの責任論を都知事選と切り離したが、都連は反発する。松原氏は「岡田氏が都連の内定した候補を否定して(鳥越氏を)連れてきた」と指摘。「岡田氏は最後まで責任をまっとうする必要があった」と不満をぶつけた。【大久保渉、水脇友輔】

出口調査の方法
 無作為に抽出した東京都内60カ所の投票所で、投票を終えた有権者に回答してもらった。回答者は計2623人。毎日新聞、共同通信、産経新聞、東京新聞、TBS、フジテレビ、テレビ東京、テレビ朝日、東京メトロポリタンテレビの9報道機関が共同で実施した。

●都知事選 /小池さんに託す 景気・介護・子育て 出口調査
       毎日 2016年7月31日
 有権者が新知事に期待するのは「景気・雇用」「医療・介護」「教育・子育て」−−。毎日新聞が31日に実施した出口調査からはそんな傾向が浮かぶ。初の女性知事になる小池百合子氏には、暮らしに関わるさまざまな課題への取り組みがまず求められている。

 出口調査で「新知事に最優先で取り組んでほしい政策は何か」と質問したところ、「景気・雇用」22%、「医療・介護」21%、「教育・子育て」18%、「都の行財政改革」16%の順だった。「東京五輪・パラリンピックの準備」は3%だった。

 男性は「景気・雇用」が26%、女性は「医療・介護」が23%で最も多かった。「小池氏に投票した」と答えた人に限っても同じ傾向が見られ、「景気・雇用」が24%、「医療・介護」19%だった。

 小池氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏の主要3候補について分析すると、小池氏は各年代で全て4割以上の支持を集め、他の候補を引き離した。30代、40代では5割を超え、男女別でもいずれも5割近くが小池氏を支持した。

 増田氏は10代と70歳以上で3割以上の支持を得たが、その他の年代は2割台にとどまった。鳥越氏は60代で3割近くに支持されたが、40代以下の支持は各年代とも2割に届かなかった。

 今回投票した人に2014年2月の前回都知事選の投票先を尋ねたところ、小池氏は舛添要一前知事に投票したと答えた人の約5割、細川護熙氏に投票した人の4割の支持を得た。共産党などの推薦を受けた宇都宮健児氏に投票した人の約3割からも支持を得た。

 増田氏は舛添氏に投票した人の支持を3割強しか得られず、ここでも保守分裂の影響を受けたことがうかがえる。鳥越氏は宇都宮氏への投票者の約5割、細川氏への投票者の約3割の支持を得るにとどまった。

 小池氏を支持した人が「投票に当たって最も重視した基準」は、「政策」が30%、「政治経験」が27%だった。【青島顕、福島祥】

●この5年間で都知事選に170億円の支出 今回は有権者一人当たり446円の負担
      THE PAGE  2016.07.12
 参院選が終わり、14日の告示日に向けて、立候補表明が相次ぐ「東京都知事選」。今回も舛添要一前知事が、わずか1年半で辞任し、急きょ選挙経費として約48億円の補正予算が組まれることになりました。これは1年半前に行われた前選挙の補正予算より、約1億円少ない見積もりとなっています(ちなみに2016年の一般会計は7兆110億円)。

 都知事選は2011(平成23)年からわずか5年間で4回も実施されることになり、既に過去3回の選挙戦にかかった費用は計126億円を超えました。東京都選挙管理委員会も「参院選と選挙準備期間が重なったことで、少しでも抑えられるところを工夫したい」と、やりくりに頭を悩ませています。

有権者一人当たり446円の負担
2011年からの都知事選にかかった経費と今回の選挙予算
 都は7月1日、同31日に投開票される都知事選と都議補選(4区・4人)の経費として、一般会計補正予算49億7800万円を、地方自治法に基き、副知事が専決処分した、と発表しました。このうち都知事選は、47億9600万円の予算をみています。有権者数は1115万人と見込まれ、有権者一人当たりに換算した知事選負担額はおよそ446円になります。

 この予算額は、前回2014(同26)年の際に組まれた補正予算49億900万円より、約1億1300万円少なくなっています。都選管は「より現実ベースの数字に近づけた」と説明。例えば、前回は候補者数を25人と見込んでいましたが、今回は過去最高だった前選挙の立候補者数と同じ16人としました。

 また、参院選すぐ後ということで、区市町村の集計結果速報まとめに使うパソコンリース代など、選挙のための環境設定にかかる費用が少し抑えられることも、前選挙より控えめに予算をたてた理由になっている、といいます。ただ「選挙経費の半数以上は、区市町村への委託費。自治体によって必要な経費は異なり、計上される額がどのようになるか、赤字にならないよう試算しなければならない」と説明します。

前回選挙は49億円の予算 実際は46億円支出
 では、過去の都知事選で、実際にかかった費用はどのくらいだったのでしょうか。

 5年前の2011年4月まで都知事選は、統一地方選に併せて実施されてきました。その際、42億1360万4000円かかりました。しかし、石原慎太郎元都知事が第46回衆議院選挙出馬のために辞任します。翌2012年12月に初めて、任期満了を待たず、都知事選が実施されました。このときの費用は38億4636万8000円。「国の衆院選と同時に執行できたことで、費用が抑えられたところがあった」(都選管)ためです。

 この選挙で当選したのは、猪瀬直樹元知事でした。猪瀬元都知事は、医療法人徳洲会からの金銭受領問題で、わずか1年余りで辞任。このため行われた昨年2月の前回知事選では、今回同様、予定外の選挙で費用がかさむことから、49億900万円の補正予算が組まれ、実際には46億1393万5000円かかりました。

今回は財政調整基金から繰り入れ
 過去3回の選挙で、126億7390万7000円を費やした東京都知事選。前回の選挙は、前年度の一般会計繰越金が充てられましたが、今回選挙の予算は、都財務局によると決算調整が終了していない時期のため、都の財政調整基金(前年度末残高6215億円)から繰り入れることになるそうです。

 今回実際に使用される額が、前選挙並みの45億円前後と想定しても、この5年間で、都民は知事選だけに170億円を超す税金を費やしたことになります。これは、都の芸術文化振興基金88億円(本年度末見込み残高)の2倍近くになり、あらためて一票を投じることの意味を考えることになりそうです。実線

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