●8日午後3時に「お気持ち」=天皇陛下、ビデオ形式で表明-生前退位めぐり・宮内庁
時事 2016/08/05
宮内庁は5日、生前退位の意向を周囲に示している天皇陛下が、象徴としての務めについてのお気持ちを8日午後3時からビデオメッセージの形で表明されることが決まったと正式発表した。国民に広く伝えたいという陛下の意向を受けて行われるという。
陛下がビデオメッセージを発表するのは、2011年の東日本大震災の5日後に行われて以来、2回目となる。
同庁によると、映像は約10分間で、象徴天皇としてのあるべき姿や、今後の公務についての考え、82歳の今の体調や加齢の影響などに言及するとみられる。
生前退位の実現には皇室典範改正などが必要だが、憲法4条は「天皇は、国政に関する権能を有しない」と定めており、陛下の発言によって政治的な影響が出ないよう、退位に関する直接的な言及は控えるとみられる。
7月13日の生前退位の報道以降、同庁が陛下の意向を受け、お気持ち表明の機会を早期に設けることで調整。6日の広島、9日の長崎の原爆の日、15日の終戦の日のほか、予定されていた皇室行事などを避け、8日午後で決まった。
発表方法については当初、毎年恒例の誕生日会見と同様、記者が立ち会う形式や、テレビの中継の可否についても検討したが、「陛下のお気持ちを確実に、正確に、分かりやすく伝える一番ふさわしい方法」(同庁幹部)として、東日本大震災直後のビデオメッセージと同様の形式にすることを決めた。
映像は陛下のお気持ち表明と共に、全文、英語訳と併せ、宮内庁ホームページに掲載される。
●【生前退位】天皇陛下のお気持ち表明、テレビ東京が特番放送 「午後のロードショー」は休止に
産経 2016.8.5
天皇陛下の「生前退位」をめぐり、陛下自身がお気持ちを表明される姿を収めたビデオメッセージが8日午後3時に公表されることを受け、テレビ東京は5日、8日午後1時50分から午後3時55分まで、「報道特番 天皇陛下『お気持ち』表明」を放送することを発表した。これに伴い、「午後のロードショー」は休止する。
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