昨年の秋、アメリカが議会内の対立で予算を確保できず、政府機関の一部が閉鎖されたことは記憶に新しい。
それは、俗に「債務上限引き上げ問題」等といわれる。
昨年秋は、共和党の妥協で解消、しかし、年明けのこの2月ごろには同じ問題が発生するとされていた。
(関連エントリー)
★2013年10月5日 ⇒ ◆アメリカ、この後どうなっていく / 「シナリオ=米国初の債務不履行はどう起こるか」(ロイター)
★2013年10月14日 ⇒ ◆アメリカの政府閉鎖、債務上限引き上げ問題/10月17日が次の期限/米の世論53%が共和党を非難
でも、今回は、議会・下院は意外にすんなりと通ったらしい。
「米国:債務危機回避へ 1年間上限上げ、下院可決、無条件」などと報道されている。
あとは、上院の結論。
・・・それが、「大雪」の関係でいつになるか不明確なんだという。
「米上院銀行委:FRB議長の13日の証言延期-大雪の予報で」とも流されている。
日本の景気はアメリカに深く関連するので、一応、そのあたりを見ておいた。
いずれにしても、こんな「大雪」の影響の出方に、不思議な感じがした。
日本も先週に続き首都圏などで「雪」の予報がある。
でも、こちらは、今朝はマイナス3度ほどだったけど、天気は快晴。週末の天気もそれほど悪くはなさそう。
今日は、出かける所要がいくつかある。
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●米下院、債務上限引き上げ法案を可決
CNN 2014.02.12
ワシントン(CNN) 米下院は11日、連邦政府の債務上限を2015年3月まで引き上げる法案を221対201の賛成多数で可決した。法案は上院へ送られ、12日中にも採決にかけられる可能性がある。
ルー財務長官によると、連邦政府の債務は今月27日に上限に達する見通し。上限引き上げ法案が成立しなければ、政府は債務不履行(デフォルト)の危機に直面する。
下院では多数派の野党・共和党が当初、上限引き上げの条件として退役軍人の年金削減を見直すよう求めていた。しかし10日の非公開会合で党内から十分な支持を得られなかったとみられ、ベイナー下院議長が断念を表明。11日は付帯条件なしの債務引き上げ法案が採決にかけられ、共和党議員227人のうち28人が賛成に回った。
ホワイトハウスのカーニー報道官は「経済の足かせとなる瀬戸際戦術から方向転換しようとする前向きの一歩だ」と述べ、下院の動きを歓迎した。
上院は与党・民主党が多数を占める。ワシントン一帯では12日夜から荒天が予想され、上院指導部はそれまでに採決を済ませたい意向だが、共和党保守派の有力議員は議事妨害を示唆している。議会は今週後半から休会に入るため、法案は12日中に可決されなかった場合、25日以降に持ち越されることになる。
●米下院、来年3月までの債務上限凍結を無条件で可決
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 2014年 2月 12日
米下院は11日の本会議で、連邦政府の債務上限を無条件で2015年3月16日まで凍結することを承認した。共和党では上限引き上げに応じる条件について党内の意見がまとまらず、戦略の見直しを迫られた格好だ。
法案は大半の民主党議員の支持を受け、賛成221票、反対201票で可決された。債務上限引き上げに関する次の議論は、今年の中間選挙以降に持ち越された。法案には一部の共和党内保守派を納得させられる政策提案が盛り込まれなかったため、大半の同党議員は反対票を投じた。
法案は民主党が過半数を占める上院に回される。上院指導部は法案が早期に可決されると楽観視している。
●米下院:無条件での債務上限引き上げ法案を可決-共和党譲歩
2月11日(ブルームバーグ)
米下院は11日、連邦債務上限の適用を2015年3月まで停止する法案を可決した。共和党が譲歩し、無条件での債務上限引き上げを求めたオバマ大統領と民主党が勝利した形となった。
採決は賛成221、反対201。法案は民主党が多数の上院に送付され、リード民主党上院院内総務はできる限り迅速に行動すると述べている。オバマ大統領と上院民主党は債務上限問題での交渉を拒否。米産業界は政府の借り入れ権限が尽きる事態が起こらないとの確証を望んでいた。
民主党のホイヤー下院院内幹事は採決前に、米国が債務上限引き上げによって債務支払い義務を果たし、安定性をもたらすかどうかが問題になると発言していた。
共和党のベイナー下院議長は同党内で法案可決に必要な票の取りまとめに苦労した。賛成票を投じた共和党議員はベイナー議長のほか、キャンター下院院内総務、キャンプ下院歳入委員長ら28人。一方、2人の民主党議員が反対に回った。
ダービン民主党上院院内幹事は同法案通過に60票が必要な場合、それを確保できる見通しかとの質問に対し、「60票が必要となっても大丈夫だと思う」と答えた。
●米国:債務危機回避へ 1年間上限上げ、下院可決
毎日新聞 2014年02月12日
【ワシントン平地修】米議会下院は11日、連邦政府の債務上限を来年3月15日まで引き上げる法案を可決した。法案は上院に送られ、今週中にも採決される見通しで、連邦政府がデフォルト(債務不履行)に陥る危機は回避される公算が大きくなった。
米財政問題を巡っては、来年9月末までの予算の大枠で与野党がすでに合意している。昨年10月に続き政府機関が再び一部閉鎖に追い込まれる危機は回避されそうだ。債務上限引き上げ法案が成立すれば、今年11月の中間選挙までは財政を巡る与野党の対立や混乱を避けることが可能になる。
議会与野党は債務上限引き上げの期限だった2月7日までに合意できず、米財務省が自治体向け証券発行停止などの緊急措置によって資金繰りを続けている。ルー財務長官は「今月27日には緊急措置が限界に達する」として、デフォルト回避のための早急な法案可決を議会に要請していた。
下院で多数を占める野党共和党は、上限引き上げに応じる見返りとして、歳出削減などの条件をオバマ政権に求めることを模索したものの、党内の調整がつかず、ベイナー下院議長は無条件での引き上げ法案提出を容認した。大多数の共和党議員は反対に回ったが、民主党議員の支持を得て221対201の賛成多数で可決した。
●●米上院銀行委:FRB議長の13日の証言延期-大雪の予報で
bloomberg. 更新日時: 2014/02/13 05:57
2月12日(ブルームバーグ):米上院銀行委員会は12日、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の13日の証言を延期すると発表した。米気象庁によると、東海岸で12日から大雪の恐れがある。
同委は証言の新たな日程を公表していない。 |
●ドルが緩やかな上昇持続、FRB議長の証言受け=NY市場
ロイター 2014年 02月 12日
[ニューヨーク 11日 ロイター] -11日終盤のニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)のイエレン新議長が議会証言で、巨額の債券買い入れ規模の縮小ペースが即時に現在のペースから大きく逸脱することはないとのシグナルを送ったことで、ドルが2週間ぶりの安値水準から値を戻し、対円では上昇を維持した。
イエレン氏の証言原稿が公表された後、主要6通貨に対するドル指数.DXYは1月29日の以来の安値水準から上昇に転じ、証言中には小幅に下落する場面もあったが、終了後はほぼ横ばいの80.623となった。
スコシア銀行(トロント)の為替ストラテジスト、カミラ・サットン氏は「大きな値動きは見られなかった」と指摘した。
ドル/円は10日の102.33円から一時102.71円まで上昇し、その後はほぼ値上がり幅を維持して終盤は0.3%高の102.625円で推移した。
ユーロ/ドルはイエレン議長の証言前の1.3678ドルから1.3662ドルに値を戻し、ニューヨーク時間の終盤は1.364ドルをつけた。
バーナンキ前FRB議長の後継者として初の議会証言を行ったイエレン氏は、米国の労働市場の回復は「完全という状態からは程遠い」と述べたほか、FRBは引き続き緩和策の規模縮小を進めるとの見通しを明らかにした。イエレン氏が継続性を強調したことから、ストラテジストたちはサプライズはなかったとの見方を示した。
TD証券のチーフ外為ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「緩和縮小ペースを緩めるにはかなり高いハードルが存在するというのが明らかなメッセージだ」と指摘した。
FRBの緩和策に関する姿勢をイエレン氏があらためて明言したことで、新興国市場にもこの流れが引き継がれた。カザフスタンの中央銀行が通貨テンゲを対ドルで20%切り下げる中で、新興国通貨は全般的に小幅な下落にとどまった。
このうち豪ドルはほぼ1カ月ぶりの高値水準に上昇した。1月の企業景況感指数が前月から上向きとなったほか、ヘッジファンドによる買いも相場を支えた。ヘッジファンドはここ数カ月間に豪ドルの売りポジションを拡大していたが、ここへきて利益確定に動いたとトレーダーはみている。
終盤の豪ドル/米ドルは1%高の0.0939米ドル。
ドル/円 終値 102.63/65
始値 102.34/35
前営業日終値 102.26/28
ユーロ/ドル 終値 1.3637/39
始値 1.3675/78
前営業日終値 1.3643/45
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私のブログでは都知事選中、毎日その話題を扱っていた。
そろそろ社会復帰して、都知事選のことは時々整理する程度にしよう。
・・ということで、連続エントリーの閉めは、
舛添氏が個人演説会で約500人の来場者に東京五輪特製バッジ(時価3千円相当)を配布したということ、直後に、その行為について刑事告発されたことの経緯。
日刊ゲンダイは次のように記す。 《(告発状は)個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ(時価3000円相当)を配布して、同額を寄付したとしている。
・・「経緯はどうあれ、ビラ以外の物品を配った場合には、公選法199条にある候補者の『寄付の禁止』に抵触する恐れがあります」(都選挙管理委員会)》
告発したのは、12月に当時の猪瀬知事が徳洲会側から大金を受け取っていた事案について、いち早く告発し、捜査に進んでいることの発端の三井環元大阪高検公安部長。
ブログ中では、告発状にリンクしておく。
なお、選管は前記のように「寄付行為」とするけれど、選挙期間中の配布は「買収」と認定した方が良いのではという気もする。
その他、状況分析に関連する次のことも記録。
●都知事選「4社世論調査」入手! 驚愕の生データ(週刊朝日)
●【都知事選】細川氏、初めての朝立ち!殿様選挙から方針転換(スポーツ報知)
●都知事選:脱原発「歴史的転換」 うねり高まる余地残す(毎日)
●「原発」争点化に苦心 一本化できず票分散(東京)
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●有権者に寄付行為 市民団体が舛添氏を選挙違反で刑事告発
日刊ゲンダイ 2014年2月8日
当選でも猪瀬の二の舞
日刊ゲンダイ本紙が7日報じた都知事選・舛添要一候補の選挙違反疑惑が市民団体の告発に発展した。
「市民連帯の会」(代表・三井環元大阪高検公安部長)は、個人演説会で来場者に「五輪バッジ」を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフを、公職選挙法違反(寄付の禁止)の容疑で、8日警視庁に告発状を送付したという。
告発状によると、今月5日、東京都町田市のホテルで開催された個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ(時価3000円相当)を配布して、同額を寄付したとしている。
公選法199条2の寄付行為の罰則は、1年以下の禁錮または30万円以下の罰金。舛添がたとえ都知事になったとしても、猪瀬同様、公選法違反容疑で追及される可能性が出てきた。
●市 民 連 帯 の 会 ホームペ-ジ 公式ホームペ-ジ
45 2014年2月8日 舛添要一を、公職選挙法違反で、本日警視庁捜査二課長宛に告発しました。
市民連帯の会 代表 三井環
告発状の内容はクリックで見られます。
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★ 告発状 1-2
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●有権者に五輪バッジを配布…舛添氏に「選挙違反疑惑」が浮上
日刊ゲンダイ 2014年2月7日
陣営が配るバッジ(右手前)
都知事選もいよいよ大詰め。土壇場に来て、モーレツな逆風が吹き始めた。舛添要一元厚労相(65)の過去の女性蔑視発言を問題視する市民団体「舛添要一を都知事にしたくない女たちの会」が発足。6日都内で緊急記者会見を開き、「舛添だけは都知事にさせない」「舛添だけは落選させる」と怒りのシュプレヒコールを上げた。
<女は生理のときはノーマルじゃない。異常です><カネを持っている“奴らジジババ”からカネを取るため消費税を上げろ>……。日刊ゲンダイの既報通り、舛添の女性や高齢者に対する蔑視発言は、枚挙にいとまがない。
さすがに、女性の怒りに火がついた。6日の会見では<女性蔑視、老人蔑視、弱者蔑視の舛添要一は都知事にふさわしくありません>と書かれたポスターが壁に張られ、女優の木内みどりさんや都内外の主婦ら駆けつけた賛同者が1人ずつ、「舛添を都知事にしたくない理由」について発言。
「女性蔑視が(都の)政策に反映されたら大変」「舛添さんは(選挙で)世界一という言葉を使っているが、舛添さんを選んだら世界一恥ずかしい都民になる」「高齢者や弱者に非常に冷たい舛添さんが都知事になったら大変」「女性は舛添さんだけには入れちゃいけない」などと訴えた。
活動はネットでも拡散されていて、直木賞作家の中島京子さんもシェアしている。
身から出たサビとはいえ、よくまあ、これだけ嫌われたものだ。一昨日に発足したばかりの会だというのに、同会サイトのアクセス数は6日までに7万5000件、賛同者も3000人に迫る勢いだという。
■演説会の来場者に五輪バッジをプレゼント
本気になった女性は怖いが、舛添への“逆風”はこれだけじゃない。公選法違反疑惑が浮上しているのだ。
5日午後6時半から東京・町田の「ホテル ザ・エルシィ町田」で開かれた舛添の個人演説会でのこと。
「受付のスタッフが、来場した有権者に、法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジを配っていたんです」(関係者)
バッジは非売品だが、ネット競売で3000円ほどで売買されているレア物だ。
「経緯はどうあれ、ビラ以外の物品を配った場合には、公選法199条にある候補者の『寄付の禁止』に抵触する恐れがあります」(都選挙管理委員会)
これまで何度も選挙を経験してきた舛添が、そんな初歩的なことを知らないわけがない。王手をかけているからと、ナメてかかっているんじゃないのか。舛添事務所に事実関係を問い合わせてみたが、6日までに回答はなかった。
●元側近議員が怒りの告発! 舛添氏「税金で借金返済」疑惑
日刊ゲンダイ 2014年2月6日
政治資金を家賃に…
「公金である政党助成金が(舛添氏らの)不透明な借金返済に消えた疑いがあります」――。都知事選に立候補している舛添要一元厚労相(65)の元側近議員が怒りの“告発”だ。舛添の「政治とカネ」疑惑を日刊ゲンダイ本紙に激白したのは元参院議員の矢野哲朗氏(67)。10年に舛添が立ち上げた「新党改革」の代表代行だった。元側近が暴露した舛添の正体は、都知事の資質どころか人間性すら疑われる。
新党改革時代の舛添の不透明なカネの動きが発覚したのは1月下旬のこと。大新聞・テレビは一切報じないが、新党改革が銀行から借りた2億5000万円について、いずれも税金が原資の政党助成金や、所属議員の数に応じて支給される「立法事務費」で違法に返済したのではないか、という疑惑だ。
さらに舛添は、代表を務める複数の政治団体事務所を自宅に置き、「家賃」として妻が社長の「舛添政治経済研究所」に3年間で総額約1500万円を支払っていた。
●舛添要一元厚労相は圧勝したものの、公職選挙法違反容疑で告発、東京都知事選やり直し事態が起こり得る
ヤフー ニュース/板垣 英憲 | 政治評論家、板垣英憲マスコミ事務所代表 /2014年2月9日 22時53分
◆東京都知事選挙(2月9日投開票)の結果、元厚生労働相の舛添要一候補が圧勝した。
投票率は、34.14%(前回比12.52%減)だった。だが、「市民連帯の会」(代表・三井環元大阪高検公安部長)が、「個人演説会で来場者に『五輪バッジ』を配っていたとして、舛添本人と演説会の受付スタッフを、公職選挙法違反(寄付の禁止)の容疑で、8日警視庁に告発状を送付した」と一部のマスメディアが報道しており、立件されれば、医療法人徳洲会から5000万円を借りたとする件で疑惑を招き辞職に追い込まれた猪瀬直樹前都知事に続いて、再び辞任に追い込まれて、都知事選挙のやり直しという事態が起きる可能性がある。
告発状は、「今月5日、東京都町田市のホテルで開催された個人演説会で、舛添本人と受付スタッフ数人は約500人の来場者に対し、選挙用の法定ビラと一緒に東京五輪の特製バッジ(時価3000円相当)を配布して、同額を寄付した」としている。公職選挙法199条2の寄付行為の罰則は、1年以下の禁錮または30万円以下の罰金と規定している。
◆また、舛添要一元厚労相には、「新党改革、政党助成金で借金を返済、政党助成法違反の疑い」に加えて、「不正な方法で政治資金を利用していたのではないかとの疑惑」(2010年から2012年の間に、政党助成金の一部総額は約800万円をファミリー企業などを経由して、家賃として不正に利用していた疑惑)、「舛添要一元厚労相が政党助成金、政治資金計1500万円以上を資金管理団体『グローバルネットワーク研究会』『舛添要一後援会』(いずれも舛添要一元厚労相の自宅兼事務所)から個人的に流用の疑惑」などが取り沙汰されている。共産党などは、都議会で厳しく追及しようと手ぐすねを引いて待ち構えており、これが猪瀬直樹前都知事の二の舞になる材料となる可能性が十分にある。
●都知事選「4社世論調査」入手! 驚愕の生データ
〈週刊朝日〉-朝日新聞出版|dot.ドット (更新 2014/2/ 5)
投開票を9日に控えた都知事選。細川陣営は正念場を迎えている。本誌は報道4社の世論調査、期日前投票の出口調査の結果を入手。依然として1位の舛添要一氏(65)に細川氏は大差をつけられていた。
例えばA新聞では舛添45%、宇都宮18、細川17、田母神14。B新聞では舛添26、細川13、宇都宮7、田母神6。C通信は舛添37、細川16、宇都宮14、田母神7。テレビ局Dは舛添39、細川17、宇都宮10、田母神7。
ブレーンの一人はこうため息をつく。「細川氏が宇都宮氏を引き離せば一本化の話もできたが、この状況では厳しい」。
「かつて電事連の安全神話に騙された」と訴えた小泉氏の劣勢を見透かすように、電事連(電気事業連合会・会長は八木誠関西電力社長)が永田町で蠢(うごめ)きだした。
2月以降に閣議決定されるエネルギー基本計画に関する自民党内の議員アンケートで、電事連が原発再稼働、原発新増設の必要性などを訴える模範回答例の文書を議員らに配り、原発推進を根回ししていたことが発覚したのだ。
奇妙なのは、街頭演説の盛り上がりが世論調査の結果と全く一致していないことだ。
1月29日午後、舛添氏がJR吉祥寺駅前で行った街頭演説に集まった聴衆は300~400人。
だが、直後に同じ場所で行われた細川・小泉コンビの演説には作家の瀬戸内寂聴氏も応援に駆け付け、約2千人の聴衆が集まった。SPの数も圧倒的に多い。
「皆さんの顔を見たら、段々、若返ってきた!」
“年齢ネタ”を頻繁に持ち出す小泉氏に、笑いや大きな拍手が巻き起こった。街頭での集客力に限れば、「細川・小泉劇場」の圧勝なのである。
なぜ、それが数字に結びつかないのか。細川氏への応援を表明した作詞家のなかにし礼氏は31日、こう不信感を露(あらわ)にした。
「マスコミに対して、大変、自民党からの圧力が強いと聞いている。池袋駅前の細川氏の演説に集まった1万の聴衆を前に、ある記者は『300人は集まっていますかね』と言ったらしい」
※週刊朝日 2014年2月14日号
●【都知事選】細川氏、初めての朝立ち!殿様選挙から方針転換
(2014年2月5日06時05分 スポーツ報知)
9日の投開票が迫ってきた東京都知事選に出馬している細川護熙元首相(76)が4日、選挙戦13日目にして初めて朝立ちを解禁した。舛添要一元厚生労働相(65)の優勢が伝えられる中、これまで2回が通例だった街頭演説も4回に増やすなど戦術を方針転換した。一方の舛添氏は、立川市内で開かれた自民党の三多摩総決起大会に出席。当初、自民党の党紀委員として舛添氏の推薦に難色を示していた野田聖子総務会長(53)が応援に駆け付け“和解”を果たした。
午前8時、JR中野駅前。街頭に立った細川氏は約1時間、通勤客らにビラをまいたり、握手をしたりして懸命にアピールした。細川氏は「多くの人と触れ合え、ありがたかった」と笑顔。応援に俳優の菅原文太(80)らも駆け付けた。
これまで街頭での選挙活動は午後からがほとんどの“殿様選挙”を展開してきた細川氏が、ここにきて戦術を方針転換した。タッグを組む小泉純一郎元首相(72)とのスケジュール調整、取材対応や体調面を考慮してのことだが、細川氏が「朝が苦手」との理由もあったという。
苦戦を伝えられる選挙戦に「朝の通勤客に顔を覚えてもらうことが大切」と陣営関係者。街頭演説を増やすとともに、一回の演説時間も約30分間から約15分間に短縮。「一か所でも多くの街頭演説を」(海江田万里民主党代表)と求める陣営内の声に配慮した。
午後にはJR蒲田、大井町両駅前で、細川氏だけで演説。反原発を鮮明に打ちだし、マスメディアも標的にした。出演したテレビ討論会でエネルギー問題がほとんど触れられなかったとし「(原発を)争点から隠そうとする動きだ」と指摘。選挙戦序盤より、さらに安倍政権批判を強め、現在のエネルギー供給態勢を「政・官・業が癒着した原子力ムラ」などと持論を展開した。
「いつものことだが、スタートが遅い。街頭に人は集まっても支持に結びついていない。終盤になってやっとエンジンがかかってきたようだ」(細川陣営関係者)。夕方には小泉氏と合流。その後は「最初で最後になる」(陣営)というミニ集会を港区内で開催。瀬戸内寂聴さん(91)らが支持を訴えるなど、最後の追い込みに懸命だった。
●都知事選:脱原発「歴史的転換」 うねり高まる余地残す
毎日新聞 2014年02月09日
今回の都知事選が注目されたのは、細川護熙氏と小泉純一郎氏という元首相コンビが「原発即時ゼロ」を訴えて参戦したからだ。「いわゆる保守政治家が、大声で脱原発を叫ぶようになった歴史転換点」。長年にわたり脱原発運動に携わってきた河合弘之弁護士は、過去の運動との違いをそう表現する。細川氏ら即ゼロ候補はいずれも及ばず、選挙結果に影響を与えるほど争点化したわけではなかったが、原発政策への有権者の関心は高まったとみられる。
9日に毎日新聞が実施した出口調査で「知事選の最大の争点は何だと思いますか」という質問に対し「原発・エネルギー」を挙げた有権者は21%に上った。前回の都知事選(2012年12月16日)の出口調査では「原発・エネルギー」が8.5%にとどまっていた。
国政の課題を地方で問うことの是非も議論になったが、毎週金曜に国会周辺で原発への抗議行動を続けている「首都圏反原発連合」の主要メンバー、ミサオ・レッドウルフさんは「小泉さんの発言は、市民運動では手が届かない保守層に届いたことが大きいし、社会的にも原発問題を語りやすい空気になった」と手応えを語る。
今回、河合弁護士らは即ゼロを掲げる細川氏、宇都宮健児氏の一本化を図ろうと両陣営に働きかけたが実現せず、結果的に即ゼロ票は分散した。ただ一本化の呼びかけに対し、細川氏は文書で「選挙は無論、当選を目指して戦うものですが、それがすべてではなく、そこで生まれたムーブメントを今後につなげるやり方もあります」と回答した。
安倍政権がこのまま原発再稼働に向けた動きを本格化させれば、即ゼロのうねりは保守層、無党派層を巻き込み、さらに高まる余地を残している。【町田結子】
●「原発」争点化に苦心 一本化できず票分散
東京 2/9
東京都知事選で、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏と元首相の細川護熙(もりひろ)氏は、公約の「脱原発」を支持する票が分散した。元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏は組織票が乏しく、支援が広がりを欠いた。(都知事選取材班)
宇都宮氏と細川氏は共に、原発ゼロを掲げて選挙戦に臨んだ。しかし、東京新聞が三~五日に行った世論調査では、原発再稼働に反対する有権者の投票先は、元厚生労働相の舛添要一氏と細川氏、宇都宮氏に分散。舛添氏が「将来的な廃止を目指す」などと脱原発に共感を示したことで、脱原発票がまとまらない結果となった。
告示後も、宇都宮氏と細川氏の一本化を求める動きが出たが、「脱原発以外の政策が違う」などの理由で実現しなかった。
宇都宮氏は共産、社民両党の推薦を受けたものの、前回に比べると推す政党が減った。このため、支援の広がりを欠いた印象が拭えなかった。政策面では貧困対策をはじめ、「かゆいところに手が届く」(陣営)ほど詳細な政策集を作りながら、公開討論会が他候補者の不参加で相次いで中止になるなど、主要候補者が政策論争する機会が乏しかった。
細川陣営の幹部は「出遅れと、立ち上がり時の作戦ミスがあった」と分析。出馬表明は告示九日前、正式会見は告示前日までずれ込んだ。首相時代に追及された一億円借り入れ問題への対応や、公約とりまとめに手間取ったことが一因だ。有利とされる「後出しじゃんけん」だが、空白期間がマイナスになった。
頼みの綱、小泉純一郎元首相との「二枚看板作戦」は、街頭では盛り上がりを見せたが、告示後はメディアが各陣営を公平に取り上げるため、小泉氏の露出が少なかった。「小泉氏が応援していることすら知らない有権者も多かった」(陣営)。このため、原発問題を最大の争点にまで押し上げられなかった。
六年後の東京五輪で八十歳を超える年齢が弱点となったほか、選対責任者の途中交代などで組織の足並みも乱れた。
一方、田母神氏は政党や業界団体の支援がなく、告示後に多摩地区に一度しか入らないなど運動エリアにも偏りが出た。安倍晋三政権のスタンスに近いことを強調したが、自民党は舛添氏支援に回っており、熱心な支持者以外への浸透は果たせなかった。
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今日の都知事選は投開票日。
東京は積雪27センチと45年ぶりの大雪だと朝のニュースで流れていた。
投票率が下がることは確実。
ともかく、都の選挙管理委員会の開票速報ページが昨夜アップされたので下記でリンクしておく。
ところで、こちらは名古屋に居る。
外を見ると道路には雪はなく、歩道にところどころ残っている程度。
昨日と今日、ここ名古屋の「ウィルあいち」で、第4回《市民派議員塾2013》を開催中。
テーマは、「予算議会で深まりのある審議をしよう!~次の選挙にどうつなぐか」。
市民派議員塾は、4年ごとの統一自治体選挙を区切りとして開催していて、
連続講座としては3年目のまとめの回で、今回が議員向け講座としては最終回。
今日のブログで内容とスケジュールを紹介。
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🔵投開票速報 東京都選挙管理委員会HP
投開票速報は 2月9日 午前9時20分 頃からスタートします。
推定投票率(9時/10時/11時/12時/14時/15時/16時/17時/18時/19時30分)
投票状況(12:00現在)
投票状況(15:00現在)
投票状況(18:00現在)
投票結果
開票
開票状況
開票結果内訳 ※確定時のみ
候補者別得票数(全候補) ※確定時のみ
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● 東京都選挙管理委員会HP / 今後のアップロード予定
※東京都知事選挙の特設サイトの閉鎖時期について
東京都知事選挙の特設サイトは、2月10日(月)以降閉鎖されます。
今回の東京都知事選挙の投開票状況については、東京都選挙管理委員会のホームページから閲覧することが可能ですので、そちらをご利用下さいますようお願いいたします。
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●◆第4回《市民派議員塾2013》
テーマ:予算議会で深まりのある審議をしよう!~次の選挙にどうつなぐか>
《内容とスケジュール》
【セッションA】
「3月議会にむけて=深めた予算審議をするための下準備も必要」
1.総論:自治体における「予算」とはなにか
2.予算編成過程の情報を公開させる。
予算要求の基礎文書を取得する
【課題1】あなたの自治体の予算編成過程の情報公開度を高める
【セッションB】
「予算議会での議案質疑のスキルをたかめる」
1.予算書点検、着眼点や論点など。
取り組みたい予算の修正/増額、減額、新規に追加
2.予算議会を前提にした議案質疑の着眼点と組み立て
3.予算議会での具体例でシミュレーション
質疑の場合。ケースによっては一般質問に発展させることもある。
【セッションC】
「予算議会の一般質問」の組み立てをスキルアップする
1.一般質問/テーマに沿って情報公開する方法
2.予算議会の一般質問を組み立てる
【課題2】「予算議会の一般質問」
【セッションD】
「市民派議員と政策~次の選挙にどうつなぐか」
1.一般質問の手法の問題と解決・アドバイス
【課題3】「一般質問の組み立て」でつまづいていること
2.市民派議員には政策が不可欠~次の選挙にどうつなぐか
【第4回と一年のまとめ】
獲得したこと、次に踏み出す一歩は・・・
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【オプション講座】(希望者対象)
・あなたが抱えている問題やつまづいていることについて、解決にむけてアドバイス
します
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【参考】「む・しネット」および市民派議員塾、
講師のブログおよびホームページ
☆「む・しネット」~女性を議会に 無党派・市民派ネットワークblog
★寺町みどりのwebページ(「む・しネット」のホームページ)
★ブログ「みどりの一期一会」
★寺町みどりのブログ(『市民派議員になるための本』ブログ)
★市民と政治をつなぐ「P-WAN」
★ブログ「てらまち・ねっと」
★寺町ともまさのネットワーク
★「くらし しぜん いのち 岐阜県民ネットワーク」ホームページ
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今回の都知事選中は、毎日、その選挙ことをブログにしようと決めていたので、今朝もネットでおさらい。
興味を引いたのは、東京新聞・2月6日の記事。
《原発再稼働に反対する有権者は半数を超えているが、投票しようと思う候補者は、舛添要一氏、細川護熙氏、宇都宮健児氏の三人に割れた。
逆に、原発再稼働を求める層は舛添氏に集中。
原発ゼロ層の足並みの乱れが浮かび上がった。》
次は、日刊ゲンダイ・2月4日の記事。
《告示後の候補者調整は「金銭提供」や「地位の約束」がなければ選挙違反にはならない。告示後の立候補辞退はムリだが、一本化合意後「降りた」と宣言することは可能。それがメディアや支援者を通じて有権者に伝わることは、法的に問題ないという。
メディアの最新の世論調査では、舛添が40%超の支持に対し、細川と宇都宮は15%前後とされる。
このままでは、いまだ態度を決めかねている4割の無党派層は「結果は見えた」と投票に行かなくなってしまいかねない。
もし細川・宇都宮が一本化できれば、舛添と勝負できる環境が整うだけでなく、流れがガラリと変わる。インパクトは絶大だ。》
一本化の方向は歓迎。そういう声が広がっている。
・・・でも、片方は、頑な政党が強固についてる・・・実現を阻む決定的な要因か。
なお、細川氏の選挙カーや街宣車につき、演説チームや確認団体のチームもやっとフル稼働体制が見えてきた。
ともかく、今日は、明日8日9日と名古屋で開く「市民派議員塾」のレジメや資料の点検、読み込み、そして印刷。
今回は、すべてカラーにしたので、2年前に更新した「コピー・ファックス機」のおまけでつけてもらった「エプソンのA3カラープリンター」をフル稼働。
メーカー標準でA41枚7円の印刷コストなので、コンビニのカラーコピーより格安。
ただし、スピードが早くないので、のんびり待つしかないのが難点。
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●都知事選世論調査 脱原発票割れる 舛添・細川・宇都宮氏に
東京 2014年2月6日
九日投開票の東京都知事選を前に、本紙は都民を対象に三回目の世論調査を実施した。
原発再稼働に反対する有権者は半数を超えているが、投票しようと思う候補者は、元厚生労働相の舛添(ますぞえ)要一氏(65)、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)の三人に割れた。
逆に、原発再稼働を求める層は舛添氏に集中。
原発ゼロ層の足並みの乱れが浮かび上がった。
調査では、政府が「安全が確認された」とする原発を再稼働することの是非を聞いた。再稼働反対が53・3%で、賛成は39・6%。また、投票先を選ぶ際に、原発政策を「大いに重視する」は18・4%だが、「ある程度重視する」を合わせると六割を超えた。
しかし、再稼働反対派の投票先は、安倍政権の原発政策に沿う舛添氏と、原発即時ゼロを訴える細川氏と宇都宮氏に三分した。逆に「賛成」の半数以上は舛添氏に集中。主な候補で唯一、原発推進を訴える元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)を引き離していた。
◆舛添氏リード保つ 投票先未定なお3割
本紙世論調査では、都知事選終盤も、舛添氏が幅広い層から支持を集め、リードしている。これを宇都宮氏と細川氏が追い、田母神氏が続く展開だ。前回に比べ、舛添氏が差を広げつつある。しかし、三割が投票先を決めておらず、流動的な要素も多い。
舛添氏は福祉の充実を訴え、選挙戦を優位に展開。支援を受ける自民支持層の六割、公明支持層の八割をまとめ、民主支持層の三割にも浸透。無党派層からも三割の支持を集める。
宇都宮氏は、脱原発と貧困問題を前面に出して支持を広げている。支援を受ける共産支持層の八割、社民支持層の五割を押さえている。女性の支持が比較的高いのが特徴だ。
細川氏は脱原発を最優先課題に掲げ、小泉純一郎元首相と街頭で訴える。原発政策を特に重視する層の四割、民主支持層の五割をまとめた。ただ、無党派層の支持は二割にとどまる。
田母神氏は防災対策を中心に訴え、自民支持層の二割近くに食い込んだ。個人的に支援する石原慎太郎元都知事が共同代表を務める維新支持層の支持は二割で浸透し切れていない。
【調査の方法】3~5日、都内有権者を対象にコンピューターで無作為に選んだ番号に電話をかける方法で実施した。実際に、有権者がいる1792世帯にかかり、1006人から有効回答を得た。回答率は56%。各設問の回答の比率は小数点第2位で四捨五入しており、総計が100%にならない場合がある。
●細川 街頭演説
2014.02.07 街頭演説のお知らせ 2/7(金)
【2月7日(金)】
弁士: 細川護熙
8:00~ 高田馬場駅 駅前ロータリー
弁士: 細川護熙、小泉純一郎氏
12:00~ 東京駅丸の内北口
↓ 細川・小泉氏(流し演説 ※山手線内のエリアを予定しています)
弁士: 細川護熙、小泉純一郎氏
15:00~ 渋谷駅ハチ公前
↓ 細川・小泉氏(流し演説 ※山手線内のエリアを予定しています)
弁士: 細川護熙、小泉純一郎氏
18:00~ 新橋駅SL広場
●確認団体車の街頭演説 2014.02.07 確認団体車の街頭演説のお知らせ 2/7(金)
【2月7日(金)】
弁士: 湯川れい子氏、澤地久枝氏、宮台真司氏
12:00~ 池袋駅西口
弁士: 湯川れい子氏、澤地久枝氏、河合弁護士
14:00~ 新宿駅東口アルタ前
弁士: 湯川れい子氏、澤地久枝氏、河合弁護士
16:00~ 渋谷駅ハチ公前
弁士: 各党勝手連応援演説
18:00~ 有楽町マリオン前
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●都知事選 最終盤で再浮上「脱原発候補一本化」のウルトラC
日刊ゲンダイ 2014年2月4日
文化人らが呼びかけ/(C)日刊ゲンダイ
都知事選は「脱原発票」が細川護煕と宇都宮健児で真っ二つに割れたまま終盤戦に入り、舛添要一リードの情勢が動かない。これに危機感を持った文化人らが再び「候補者一本化」に向け動き出した。投票日ギリギリの“ウルトラC”はあるのか。
3日、都内で記者会見したのは「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」。ジャーナリストの鎌田慧氏を世話人とし、19人が名前を連ねた。前国連大学副学長の武者小路公秀氏など宇都宮支持の人が加わる一方、南相馬市の桜井勝延市長など既に細川支援で動いている人もメンバーになっている。
細川、宇都宮の双方の陣営の支持者には、「なんとか統一できないだろうか」という声がいまだ多い。そこで告示後ではあるものの、行動に移すことにしたという。
「細川さんと宇都宮さんの得票を合わせたら、舛添さんより上回っていたのに……という歴史的悲劇を、何としても回避したい」(鎌田慧氏)
会見後、彼らは、細川、宇都宮の両陣営に「候補統一のお願い」文書を手渡し、6日正午までの回答を求めた。
メンバーの河合弘之弁護士によれば、告示後の候補者調整は「金銭提供」や「地位の約束」がなければ選挙違反にはならない。告示後の立候補辞退はムリだが、一本化合意後「降りた」と宣言することは可能。それがメディアや支援者を通じて有権者に伝わることは、法的に問題ないという。
メディアの最新の世論調査では、舛添が40%超の支持に対し、細川と宇都宮は15%前後とされる。このままでは、いまだ態度を決めかねている4割の無党派層は「結果は見えた」と投票に行かなくなってしまいかねない。もし細川・宇都宮が一本化できれば、舛添と勝負できる環境が整うだけでなく、流れがガラリと変わる。インパクトは絶大だ。
ジャーナリストの横田一氏はこう言う。
「困難といわれた候補者の一本化がこの最終盤で実現すれば、サプライズ効果もあり無党派が動く。双方が主義主張を乗り越えたということがイメージアップにもつながり、有権者に『脱原発』の本気度が伝わるでしょう。本人同士が腹を決めるしかありません」
候補者統一の呼びかけに、細川陣営は「脱原発で何としても『勝とう』ということは、ありがたいご指摘で、前向きに受け取っている。どうするかは選対で協議する」と言った。
宇都宮陣営は「現状を憂う気持ちは理解できますが、時間的にも物理的にも、今さら、統一は難しい」だった。
宇都宮支援の共産党は、いまや「『勝つ』ことより、政党の支持拡大が目的」と皮肉られている。舛添勝利は、より一層の安倍暴政へのGOサインになってしまうのに、それでいいのか。
投票日まであと5日。まだ十分時間はある。
●国会会議録検索システム-本文表示(MAIN) 国会会議録検索システム-本文表示
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=13513&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=8&DOC_ID=7351&DPAGE=1&DTOTAL=4&DPOS=3&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=14013
[003/004] 156 - 参 - 外交防衛委員会 - 13号
平成15年06月10日
○舛添要一君 希望の星という名前に負けないように頑張っていただきたいと思います。
そこで、ロシア絡みですけれども、この高レベル廃棄物の処理って最終的に一万年ぐらい掛かっちゃうものですから、どうしても、先ほどの藤家委員長の話にもありましたけれども、中間貯蔵の場所にしても難しい。一つは、例えばシベリアのような人間の住めないところに国際管理して埋めるというのはどうかなと私なんか考えていますが、それに対してはそんなことを言ったら自分のごみは自分で処理しろと言って、まず国内が先だという話が出ると思いますけれども、これは原子力委員会ないし経済産業省、お答えがございますか。
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●候補者を一本化して、戦略的投票を
茂木 健一郎 2014年02月06日 ブロゴス
「政治とは可能性の芸術である」と言ったのはビスマルクであった。
理想があっても、それが実現しなければ意味がない。ならば、妥協や協力は政治の不可欠な一部だろう。
都知事選において、各種報道機関の世論調査を総合すると、舛添要一候補が当選しそうである。それを細川護煕候補や宇都宮健児候補が追っている。細川候補と宇都宮候補の票を足すと、舛添候補に勝てる可能性がある。ならば、「可能性の芸術」として、両陣営の一本化を図るのが自然な発想だろう。
両陣営は、「原発」に象徴される、今の政治のあり方に対する異議申し立てという点で共通している。立候補後の辞退は、公職選挙法上できないとされている(と理解している)が、両陣営のどちらかが、相手候補への戦略的投票を呼びかければいい。どちらの候補に一本化するかは、当事者同士で話し合って決めれば良い。
期日前投票をすでに済ませている方がいるとか、当日の投票においても、混乱が生じるなどの議論がある。しかし、完璧な選挙はない。理念は、実体化しなければ意味がない。投票行動の一部に混乱や、逸失が生じても、今の政治のあり方に対する異議申し立ての声が都知事当選というかたちで届く利益に比べれば、受忍すべきだろう。
結論。もし、政治が「可能性の芸術」ならば、細川、宇都宮両陣営は一本化を図り、どちらかの候補への戦略的投票を呼びかけるべきである。
それぞれの候補が、投票日まで懸命に訴え、結果として2位、3位で良いというのは、一つのナイーヴな態度であるが、そのことによって失われる機会は、大きすぎると私は考える。
●小泉と書く無効票が続出か 世にも奇妙な都知事選情勢
週刊文春 2014年02月06日 ブロゴス
2月9日に投開票日を迎える東京都知事選。
「舛添要一元厚労相を推す自民党幹部も『こんな不思議な選挙戦は経験がない』と首を傾げています。街頭演説に集まる聴衆の数は、細川護熙元首相陣営の方が圧倒的に多い。原発即ゼロ、再稼働反対を叫ぶ度に『そうだー!』などと声が上がるなど盛り上がっている」(都知事選担当記者)
支援者にも女優の吉永小百合氏や、俳優の菅原文太氏、作家の瀬戸内寂聴氏やなかにし礼氏などのビッグネームが並び、最も派手なのは間違いない。ところが、各社の終盤調査では、全く違う結果が出ているのだ。
「投開票前の最後の土・日となった2月1日、2日の共同通信の世論調査ではトップの舛添氏が2位の細川氏にほぼトリプルスコアの大差をつけています。宇都宮健児氏が僅差で3位ですが、新聞各社の調査では、宇都宮氏が2位で細川氏が3位となっているケースもある。いずれにせよ各社、舛添氏圧勝の調査結果は共通です」(政治部デスク)
細川陣営関係者からはこんな不満も漏れてくる。
「事務局長だった馬渡龍治元衆院議員も選挙中に解任となり、物心両面で支援していた木内孝胤元衆院議員も離れていった。彼らに近い人物たちがネットや雑誌に昔からの側近のネガティブ情報を流し、もはや内ゲバ状態。勝手連と言えば聞こえはいいのですが、要は細川さんが『よきにはからえ』の人なので、選挙を戦う組織としての統制がまったくとれていない。劣勢でも殿さま出勤は変わらず、午後遅くから2カ所を回るだけ。朝から1日7、8カ所を回る舛添陣営とは大違いです」
街頭演説でも、拍手や歓声が沸きあがる回数は細川氏よりも小泉純一郎元首相の方がかなり多い。演説する順番も、まるで前座のように細川氏が話し、真打ち登場とばかりに喝采の中で小泉氏が後を受ける、通常の応援演説とは逆のパターンが定着。その内容も、「細川氏は都民の関心が福祉や景気にあるという報道を受けて総花的に語るスタイルに変えたのが、ブレたように映る。『原発政策以外は都知事が誰でも大差ない』と言い切って脱原発一本やりで突っ走る小泉さんの方が聴衆をひきつけている」(都庁関係者)。
そこで注目されるのが無効票の数だ。過去の無効票は10万票以下。「小泉」と書けば無効票となるが、果たしてその数は?
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昨年から法律が改正されてネット選挙が解禁になった。
従来からネット上では、選挙についての発信は多くが黙認されていたが、一番厳しく規制されていたのは「選挙期間中の候補者自身」の発信。
「候補者」は、厳密にいうと、告示・届け出前は「予定の候補者」もしくは「立候補予定の人」。
(解禁前) そもそも、「予定の候補者」は、届け出前に「投票依頼」つまり「私に投票してくだい」等を書いた文書を配ると選挙違反になる。話す言葉でも同様。
それが、届け出後の選挙期間中だけは、「私に投票してくだい」等を話したり、ポスターや(公選)ハガキなどに書いてウッタエルことができる。
(解禁後の今) ネットにおいても、上記のような届け出前の「投票依頼」の禁止は、同様。
変わったのは、届け出後の選挙期間中だけは、ネット上におい、「私に投票してくだい」等を表現することができるようになったこと。
もちろん、候補者以外は、実質的に規制がないから好きに発信できる。
たったこれだけだけど、注意点は次。ここでは、「マイナビウーマン」から転記。
■“ネット選挙”でやってはいけない盲点
(1)電子メール / “やってはいけないネット選挙”の第一は、有権者(支援者)が電子メールで、選挙運動をすることです。「○○候補を当選させるために一票入れてください!」という電子メールを送ることはできないのです。
(2)未成年者のリツィート / “やってはいけないネット選挙”の第二は意外な盲点です。
そこを押さえながら、みんな大いに東京都知事選のことを発信しよう。
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●都知事選 ネット発信 アイデア競う
東京 2014年2月3日
インターネットを使った選挙運動の解禁後初めての東京都知事選(九日投開票)で、主要候補がネットを使った情報発信に力を入れている。島しょ部を含めて選挙区が広大で、有権者も一千万人余に上るためだ。選挙戦の舞台裏を紹介したり支援者とメッセージを交わしたりして、幅広い世代に浸透を図る。
前日本弁護士連合会長の宇都宮健児さん(67)は、スローガンに掲げる「対話の都政」の実践手段としてネットを活用している。ブラック企業などの若者対策や貧困問題などをテーマに、作家の雨宮処凛(かりん)さんやNGO関係者らとの対談をネットで生放送し、短文投稿サイト・ツイッターに届いた質問にも答える。
田母神(たもがみ)俊雄さん(65)のツイッターは、フォロワー(読者)数が二十万人に上り、主要候補の中で最も多い。この発信力を生かし、陣営が意識するのが「女子目線」。二十代の女性スタッフが候補者の人柄や日々の動きをつぶやき、元航空幕僚長という肩書による堅い印象をソフトにする狙いだ。
元厚生労働相の舛添要一さん(65)は、多い日で十カ所超の街頭演説をこなし、ネットでも各会場の雰囲気をこまめに伝える。「歩くのが速くて追いつくのが大変です」といったスタッフの感想も交え、体力や行動力をアピールする。ツイッターのフォロワーは約十四万六千人で、告示前より二千人余増えたという。
細川護熙(もりひろ)さん(76)は、小泉純一郎元首相と二人三脚で進める選挙戦をネットでも印象づける戦略をとる。一月二十八日の街頭演説後には、ツイッターに「私にも小泉さんの熱い思いがビンビン伝わってきて胸が熱くなった」とつぶやいた。二十年前の首相時代を知らない二十~三十代に浸透を狙う。
「ネットの双方向性が、僕にとっては有権者との『握手』になる」。そう語ってネットを駆使するのが、インターネット関連会社役員の家入一真(いえいりかずま)さん(35)。マイクではなくスマートフォンを手に、動画をライブ配信できる「ツイキャス」を使って演説している。
視聴者から届くコメントに答える形で、立候補の動機などをスマホ画面に語りかける。「ぼくらの政策」を合言葉に、ツイッターで寄せられた二万三千件のつぶやきを土台にして公約をまとめた。
発明家のドクター・中松さん(85)は、街頭演説の告知を中心にネットを活用。「人垣が一八○度から三六〇度に変化中」などとつぶやき、手応えをアピールしている。
●細川HP / 2014.02.04街頭演説のお知らせ 2/6(木) 2/6(木
【2月6日(木)】
弁士: 細川護熙
12:00~ 新小岩駅南口
弁士: 細川護熙
14:00~ 北千住駅西口
弁士: 細川護熙
16:00~ 赤羽駅東口
弁士: 細川護熙、小泉純一郎氏
18:00~ 練馬駅北口
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●「ネット選挙解禁」の意外なリスク!リツイートで逮捕の危機
「マイナビウーマン」Update : 2013.07.01
7月の参議院選挙を目前に控え、いよいよ職場や学校、地域も選挙ムードになってきました。そんな今回の参議院選挙で注目を集めていることと言えば“ネット選挙解禁”。しかし、 “ネット選挙解禁”といってもいまいちピンと来ないのも事実。
何ができて、何ができないのか? を知らないと、意外なリスクを負いかねません。今回は、ネット選挙解禁について分かりやすく解説してみたいと思います。
■ネット選挙解禁は“ネット投票が可能”ではない
“ネット選挙が解禁される!”と聞くと、いかにも“ネット投票ができる”と感じてしまいがちです。 現に“ネット選挙解禁”を“ネット投票が可能”と考えている人は予想外に多いようです。
しかし、ここが最大の注意ポイント。
今回の“ネット選挙解禁”とは“ネット投票が可能”を意味していません。
■ネット選挙とは“ネットを利用した選挙運動”
“ネット投票”ができるわけではないのに“ネット選挙解禁”というと何ができるのか? と疑問に持つ方も多いはず。
今回の“ネット選挙解禁”で許されることは、ネットを利用した”選挙運動”ができるということの一点に尽きます。
■これまでは選挙期間中はブログも中断
逆に言えば、これまでネットを利用した選挙運動は公職選挙法で禁じられていました。
選挙運動が解禁される日を“公示日”と言います。 これまで、この“公示日”からは、立候補者はネットを利用した情報発信ができなかったのです。 例えば、ホームページやTwitter、ブログを更新すれば、それは立派な公職選挙法違反になってしまったわけです。
それが今回から許可されるのですから、“ネット選挙解禁”とは、予想以上に大きな変化と言えるのです。
■ネット選挙では何をしてもイイわけではない
しかし、ネットを利用した選挙運動が許可されたとは言え、全てのネット活用ができるわけではありませんから注意が必要です。許可された範囲を超えたネット選挙運動は、もちろん公職選挙法違反で処罰の対象です。
■“ネット選挙”でやってはいけない盲点
(1)電子メール
まず、“やってはいけないネット選挙”の第一は、有権者(支援者)が電子メールで、選挙運動をすることです。「○○候補を当選させるために一票入れてください!」という電子メールを送ることはできないのです。
(2)未成年者のリツィート
そして、“やってはいけないネット選挙”の第二は意外な盲点です。
TwitterなどのSNSで候補者を応援するために、メッセージや情報をリツイートすることは手軽な支援として誰でもが思いつきます。しかし、このリツイートを未成年者がやることは禁じられているのです。 そもそも未成年者の選挙運動は禁止されていますが、リツイートが選挙運動にあたるという見解になるわけです。
初めてのネット選挙では、様々な論点や検討課題が出てきています。
不特定多数に閲覧されている候補者のメッセージのリツイートをした人が未成年者であるかどうかを、どうやって判断するんだ!? という部分などはその典型かもしれませんね。
【参考】
※ インターネット選挙運動解禁に関する情報 ‐ 総務省
●ネット上の「選挙関連情報を見た人」28.8% 参議院選挙にみるネット選挙についてレポート
「マイナビウーマン Update : 2013.07.24
ネット上の「選挙関連情報」「政党・候補者が発信した情報」への接触状況
株式会社電通パブリックリレーションズと東京大学大学院情報学環の橋元良明教授は、共同研究にて実施した「参議院選挙におけるネット選挙解禁が有権者に与える影響について」調査結果を発表した。調査方法はインターネット調査で、対象者は20歳から59歳までの男女、1,523名。対象地域は首都圏(一都六県)。調査実施時期は、第1回調査が公示前の2013年6月29日(土)~30日(日)。第2回調査が選挙後の2013年7月21日(日)20時~22日(月)。
【「ネット選挙解禁」の意外なリスク!リツイートで逮捕の危機】
ネット上にあがった「選挙関連情報を見た人」は28.8%であり、「政党・候補者が発信した情報を見た人」は18.3%だった。
「ネット選挙の解禁」の評価について、全体の59.9%が肯定的と答えた。また「ネット上で政党・候補者が発信した情報を閲覧した人」については74.9%が肯定的であった。
「ネット選挙」解禁への評価
「政党・候補者が発信した情報」への評価と信頼性については、信頼できたと答えたのは、調査対象者全体が10.9%であったのに対し、「ネット上で政党・候補者が発信した情報を閲覧した人」は59.4%だった。
また、テレビが信頼できたと答えたのは、全体では58.5%、「ネット上で政党・候補者が発信した情報を閲覧した人」は71.9%だった。
「政党・候補者が発信した情報」への評価と信頼性、テレビへの評価と信頼性、新聞への評価と信頼性
インターネット上の選挙に関する書き込みについては、Twitterが30.3%と一番多く利用されており、自分のブログへ書き込むケースも19.2%見られた。
インターネット上の選挙に関する書き込み状況 |
●五輪や脱原発、違い鮮明 ネット討論会17万人視聴
産経 2014.2.2
インターネット事業者7社共催の東京都知事選主要候補者の討論会が1日夜、開かれた。動画サイト「ニコニコ生放送」などで中継され、共催者側によると、約17万人が視聴した。公職選挙法は告示後の第三者主催による演説会を禁じているが、聴衆を集めない場合には認められている。
討論会には宇都宮健児、田母神俊雄、舛添要一、細川護煕の4氏が参加し、五輪や脱原発などについて議論した。
五輪では、宇都宮氏と細川氏が新国立競技場など施設整備のコンパクト化を提唱。田母神氏や舛添氏は五輪を契機にしたインフラ整備の必要性などを訴えた。
原発をめぐっては各候補の立場の違いが鮮明に。宇都宮氏は「廃炉までの過程などを含めると、原発は極めて高コストのエネルギーだ」と訴えた。細川氏は「即ゼロと宣言すれば、産業界も雪崩を打って自然再生エネルギーに切り替えていく」と述べた。
これに対し、田母神氏は「原発は中国も韓国もつくっている。原発を使い、安定的に電力供給することが経済を支える」と反論。舛添氏は「原発依存の体制からは脱却しなければならないが、代替案を示さない(脱原発の)意見は責任あるリーダーの発言ではない」などと指摘した。
●「都知事選には這ってでも行く」室井佑月が決意した理由
dot.[ドット] 更新 2014/2/ 4 07:00 ※週刊朝日 2014年2月7日号
作家の室井佑月氏は、都知事選の投票になんとしても行くと宣言している。その理由は……。
* * *
ついさっきある雑誌から、都知事選についてコメントが欲しいと電話があった。記者がいう。
「たかが地方選で、なんでこんなに盛り上がっているんだと思いますか」
あたしは絶句した。記者はつづけた。「都知事選なのに、原発のことが争点になるっておかしいですよね」。
なんだか話が変な方向に行きそうなので、「あのぉ、あたしはそうは思っていないので、この話は……ごめんなさい」とコメントをお断りした。
電話を切ってからも頭の中は「?」がたくさん。あたし、間違ってないよね。不安になって、今朝の朝刊をもう一度読み直すことにした。
1月16日付の東京新聞の1面、「東電再建 税金なし崩し」というタイトルの記事。
「茂木敏充経済産業相は十五日、東京電力の新たな総合特別事業計画(再建計画)を認定した。福島第一原発事故に伴う除染関連費を国費で賄うなど東電の負担を軽くした上で、柏崎刈羽原発(新潟県)を七月から再稼働、利益を出し被災者への賠償資金を工面するとの内容。東電の経営陣や株主らの責任は問わず、なし崩し的に税金を投入する計画への批判が高まりそうだ」
政府が貸し付けるお金の上限が5兆円から9兆円になるんだって。
それに、「計画には柏崎刈羽原発の稼働が遅れた場合、今年秋にも家庭と法人向けを合わせ平均で最大10%の電気料金値上げが必要になるとも明記した」という。2012年にも値上げして、またですか。
なんだろうね、この面の皮の分厚さ。原発事故を起こしといて、「じゃ、値上げすんぞ」と脅しにかかる。どうしてそれをまた政府が許すんだか。
その理由は、週刊現代の「新春」合併特大号に書かれてあった。「イカれてないか! 東電と巨大銀行 『生き残り』と『ボロ儲け』で利害が一致。最後は税金を食い逃げする気だ」という記事だ。
内容をかいつまんでいうと――東電に支払うカネは、国が金融機関から融資してもらっている。金融機関は相当な利息を受け取る(会計検査院の試算によれば、国から東電に5兆円が交付された場合、国が金融機関に支払う利息額は約794億円。9兆円になったら? ワーオ!)――というもの。
誌面で元経産省の古賀茂明さんはこういっていた。「将来いくらに膨れ上がるかもわからない除染などの費用を政府が税金で面倒見ることになりました。―中略―つまり、銀行は1円も損することなく融資ができて、東電も経営が危なくなった時は税金か電気料金の値上げで助けてもらえる。経産省は天下り先の東電と銀行を守り、東電と銀行は責任を回避した上、すべてのツケが国民に回るのです」
ゲゲッ。そんなの許せない、あたし。だから都知事選には這ってでも行くよ。
●「都知事選」「原発」「沖縄基地」小泉進次郎議員はどう考えるか
NEWS ポストセブン/2014.02.04 ※女性セブン2014年2月13日号
兄・小泉孝太郎と一緒に熱燗を用意する様子を掲載した“熱燗ブログ”がネット上で「なんかいい」と評判になったり、神奈川・横須賀の小泉家にストーカーが侵入したり。
さらには都知事選では誰を応援するかで話題をさらい、年始からパパと供に話題の中心の小泉進次郎議員(32才)。その一挙手一投足を日本中が見つめているが、わが国が抱えるさまざまな問題についてどう考えているのか?
まずは都知事選。『小泉進次郎の戦う言葉』(文春新書)の著者で、ノンフィクションライターの常井健一さんはこう語る。
「進次郎は原理原則主義者。筋が通らなければ上層部にもモノを言う政治家です。今回の都知事選で、自民党は舛添要一元厚生労働相を支援すると決めましたが、進次郎は“自民党が大変なときに自民党は終わったといって出ていった人ですよね”とバッサリ。
そして父親の純一郎さんは細川護熙元首相と“脱原発”を旗印にタッグを組みました。でも進次郎本人は“都知事選にはかかわらない”と宣言。どちらかの応援に入る機会はないでしょう」
父親が掲げる“脱原発”については、どう考えているのか。
「演説などで“自民党は原発推進政党ではありません”と言っています。はっきりとは言いませんが、ニュアンスは明らかに脱原発。“ひとつの国で2度目の原発事故はない。やったら終わりですよ”という発言をしていることからも、原発の安全性を上げるだけでなく、30年40年かけて徐々になくしていこうという姿勢です」(常井さん)
また、沖縄の名護市長選では、辺野古移設に反対する稲嶺進氏が再選されたが沖縄の基地についてはどうか。 2009年の衆院選のライバル、弁護士のよこくめ勝仁さんはこう解説する。
「純一郎さんがアメリカとの協議を進めた経緯もあり、辺野古への移転を容認する自民党の方針に従うと思います。進次郎さんは、組織としての決定を大切にされるかたです。“組織人”は議論では徹底的に意見を闘わせるけど、組織で決まった以上は、よほどでなければ従う。辺野古移転に関しては、進次郎さんは賛同されているというのが私の考えです」
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都知事選のニュースより大阪の橋下市長の辞任の方が大きく扱われるおかしさを感じる。
かつて、青島氏が知事になったころは、テレビのニュースや新聞で都知事選のことがこの岐阜でも流されていた。
それが、都知事選のニュースは、告示の時はともかく、後半になった最近見かける程度。
それも、原発の争点はずしをしている雰囲気がありあり。
しかも、細川氏に関しては、細川陣営が日本記者クラブなど報道関係と距離のある経緯を指摘する人もいた(今日のブログ末に記録しておく)。
ところで、大阪の橋下市長の辞任作戦。
「大阪都構想」への期待もすたれ、人気も急下降。
そこでとった作戦なのは明らかなので、「もう、自爆した」という指摘もある。
今日はそんなことを見ておいて、朝のノルディックウォークに出かけた。
気温は2度台だけど、寒さは感じず、堤防沿いの桜並木、そこを包む朝の霧に春ののどかさを感じた。
そうそう、今日は「立春」。
今日は、昨日に続き、今度の土日に名古屋で開く「市民派議員塾」の講座のレジメづくり。
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●橋下市長、出直し選へ 辞職、「大阪都構想」問う
東京 2014年2月2日
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は一日午後、東京都内のホテルで開かれた大阪維新の会の会合で「大阪都構想」の是非を問うため市長を辞職し、自ら再出馬する意向を表明した。関係者によると、三日に大阪市で記者会見し、市議会議長に辞職を申し出る方向で調整している。これに先立つ党大会で共同代表辞任も示唆したが、党内では続投を求める声が大勢となっている。
会合で、橋下氏は「わがままを許していただき、一政治家としてやらせてほしい。組織決定するわけではなく、応援しなくてもいい」と訴え、一任を取り付けた。
「市長選だけで知事選はしない。日本維新幹事長の松井一郎大阪府知事には参謀の役割をお願いしたい」と大阪府知事選とのダブル選は否定。一方、自らが市長選で敗北した場合、松井氏も知事を辞職することになると説明したという。
公選法は、市長から辞職の申し出を受けた議長が市選挙管理委員会に通知した日から、五十日以内に市長選を実施しなければならないと規定。三月二日告示、十六日投開票や、九日告示、二十三日投開票の日程が浮上している。
橋下氏は二〇〇八年一月、大阪府知事に初当選。一期目途中だった一一年十一月に大阪市長選にくら替え出馬し、府知事選に挑んだ松井氏とともに勝利した。大阪府市は法定協議会で都構想の制度設計を進めてきたが、新設する特別区の区割り案絞り込みが大阪維新以外の会派の反対で実現せず、橋下氏らが反発していた。
日本維新の会は一日の党大会で、現行憲法を「絶対平和という共同幻想を押しつけた元凶」とした綱領の記述を削除。野党再編を目指し「政権交代の受け皿となる改革勢力を結集する」との宣言を盛り込んだ一四年活動方針も採択した。
◆行き詰まり打開策 「選挙乱用」免れず
橋下徹大阪市長は、苦境に陥った大阪都構想を打開するため、出直し市長選を宣言した。
「民主主義の下、権力闘争は選挙という形をとる」という橋下氏の主張は、一定の説得力を持つかにみえる。
だが、出直し市長選で橋下氏が勝利したとしても、大阪都構想の区割り案の絞り込みに反対した、府議会や市議会の会派構成には変化はない。
選挙戦で橋下氏が都構想に反対したり、慎重だったりした他会派の議員を攻撃すれば、選挙後はますます合意形成は難しくなる。
イレギュラーな形で行われる市長選には、六億円前後の臨時出費が見込まれる。二月、三月は市予算の編成時期でもあり、市政の停滞は避けられない。
こうした疑問に応え、都構想反対派を説得し、慎重派の理解を得る目算が橋下氏にはあるのだろうか。答えがないまま闘いに踏み出せば、「選挙乱用」のそしりは免れまい。
●もはや風化「大阪都構想」の行く末とカジノ構想
ヤフー/DAILY NOBORDER 2月4日(火)1時36分配信
1月31日、大阪府と大阪市が設置している大阪都構想の特別区設置協議会で、維新の会の主張している大阪の区割り案の絞り込みが却下され、計画が立ち往生している。といっても、すでに大阪都構想はほとんど話題にも上らなくなっており、すっかり風化してしまった感がある。もともとかなり無理な構想であるにもかかわらず、あれだけ大騒ぎしたのはいったい何だったのか。
橋下徹大阪市長や松井一郎府知事にとって、残るはそろって辞職、再び市長、府知事のダブル選をするぞ、という脅しくらいだろうが、仮にそれをやってもそろって当選は無理だろう。実は二人にとって、いま最も気になっているのがカジノ計画。なんとか法案が通るまで都構想で話題をつなげたいというのが本音だろう。
● 細川 活動スケジュール
2月4日(火) 18:00~ 【個人演説会】 メルパルクホール
弁士:瀬戸内寂聴氏、細川護熙、小泉純一郎氏(順)
2月4日(火) 8:00~ 【街頭演説】 中野駅北口
弁士:細川護熙
2月4日(火) 8:30~ 【街頭演説】 羽村駅北口
弁士:細川佳代子
2月4日(火) 10:00~ 【街頭演説】 八王子東急スクエア前
弁士:細川佳代子
2月4日(火) 11:15~ 【街頭演説】 京王線北野駅
弁士:細川佳代子
2月4日(火) 12:30~ 【街頭演説】 蒲田駅西口
弁士:細川護熙
2月4日(火) 13:10~ 【街頭演説】 京王線南大沢駅
弁士:細川佳代子
2月4日(火) 14:30~ 【街頭演説】 大井町駅中央口
弁士:細川護熙
2月4日(火) 15:30~ 【街頭演説】 JR町田駅東急ツインズ前(109横)
弁士:細川佳代子
2月4日(火) 16:30~ 【街頭演説】 品川駅高輪口
弁士: 細川護熙、小泉純一郎氏
2月5日(水) 8:00~ 【街頭演説】 錦糸町駅北口
弁士:細川護熙
2月5日(水) 12:30~ 【街頭演説】 荻窪駅北口
弁士:細川護熙、小泉純一郎氏
2月5日(水) 15:00~ 【街頭演説】 八王子駅北口東急スクエア前
弁士:細川護熙、小泉純一郎氏
2月5日(水) 18:00~ 【街頭演説】 町田駅東急ツインズ前
弁士:細川護熙、小泉純一郎氏
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●原発是非激論 都知事選 主要4候補ネット生討論
東京 2014年2月2日
東京都知事選(九日投開票)の主要四候補が参加する討論会が一日夜、都内で開かれ、インターネットで生放送された。四人が顔をそろえ、他候補にも質問できる形の討論会は初めて。日本の岐路である原発の是非と、福祉や防災など暮らしをテーマに、各候補が主張の違いを見極めてもらおうと論戦を繰り広げた。
参加したのは前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)、元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)、元厚生労働相の舛添要一氏(65)、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)。ドワンゴなどネット事業者七社が企画し、主催者発表で十七万人が視聴した。
「原発は争点ではないという人がいるが、都民の命の問題であり最優先に考えないといけない」「首相が脱原発と言えば、みんなが知恵を出してくれるだろうというのは責任あるリーダーの発言ではない」。一時間半の討論会で、四人が激しくけん制し合ったのが原発をめぐる是非だ。
舛添氏は、原発依存度を下げる努力に言及した上で「電力の安定供給や経済を考えないといけない。きちんと代替案を出さないと」と強調。
隣にいた細川氏は「原発はコストもリスクも高い。『即ゼロ』を宣言すれば、みんな成長産業の自然エネルギーに切り替えていく」と訴えた。
宇都宮氏は、脱原発に向け「都内の放射線量の高い場所を率先して調査し、原発事故の被害者救済も合わせて進める」と宣言。
一方、田母神氏は「原発をやめて電気料金が上がれば、倒産する中小企業が多いだろう」と反論した。
保育所に入れない待機児童対策も議題に。一人が「八千人を超える都内の待機児童をゼロにする」と公約を述べると、別の候補者との間で「質を考えないと、ただゼロになっただけでは解決しない」「どういう手法でやるのか」と言い合いになる場面もあった。
●【都知事選】 脱原発候補統一求め 「大事な大事な別れ道」
田中龍作 2014年02月03日
「このままでは共倒れになる」。脱原発陣営の分裂選挙に危機感を抱く有志たちが、きょう宇都宮けんじ候補と細川護熙候補に一本化を求めるアピールをした。
一本化を求めているのは「脱原発都知事候補に統一を呼びかける会」。弁護士、作家、ジャーナリストなど19人からなる。同会はきょう午後、日本プレスセンターで記者会見を開いた。
会見にはこの1月で100歳を迎えた老ジャーナリスト、むのたけじ氏も参加した。むの氏は開口一番、「社会党関係者、共産党関係者、組合関係者いませんか? おかしいな? おかしいよ」と声を張り上げた。
むの氏は「人民の幸せのためにまとめることができない政党は(選挙後)、吹っ飛ぶと思います」と暗に社民、共産両党を批判した。
むの氏は戦後の大衆運動が盛り上がっては分裂し、崩壊してきた歴史をふりかえった。2.1ゼネスト(1947年)、60年安保、三里塚…「数々の闘いをやってきたが、民衆のほうが負けてしまった。息が切れてバラバラになっちゃった」。
「70万人で議事堂を囲んだ60年安保を思い出した。日本の運命がどうなるのか、何としても日本の路線を変えなければならない。争われるのは都知事のイスひとつだが、そこに込められた時代の問いかけは、第三次世界大戦、原子爆弾の乱れ飛ぶ世界を許すのかどうかだ。大事な大事な分かれ道だ」。むの氏は危機感をあらわにした。
作家の落合恵子氏は会見に出席した理由を述べた―
「都知事選はひとつの自治体だけでなく、国政をも左右するものだと思う。投票を合計した場合、脱原発でない候補を上回ったら何と考えたらいいのか。どちらかに降りてくださいというのではない。話し合いの機会を作ってほしい」。
「七世代後の子ども達、とよく言われるが、次世代かその次くらいにとんでもない負の遺産を残す。なんとかして一つにまとまろう、そのお願いをこめて(出席した)」。
ピースボート共同代表の吉岡達也氏は、今回の脱原発候補分裂選挙を、韓国の民主化勢力一本化失敗と、ブッシュJr.を当選させたアメリカ大統領選に例えてみせた。
「韓国では全斗煥独裁政権の後、金泳三、金大中の両民主化勢力が分裂し、独裁路線を継承するノテウ氏が大統領に就任した。アメリカではブッシュ、ゴア両氏が立った時に、著名な社会運動家ラルフ・ネーダーが立候補して票が流れたためにブッシュが当選し、イラク戦争を始めた」。吉岡氏は大きなうねりを創り出せないもどかしさに語気を強めた。
昨日、有楽町駅前で福島県南相馬市の桜井勝延市長らが細川候補の応援演説をした。演説会の始まる30分も前から待っている初老の男性がいた。旅行用のキャリーケースを傍らに置いている。細川さんの演説を聴くためだけに福岡から上京したそうだ。渋谷、新宿と聴いて回り、その後、銀座に行くという。
男性は、福岡の九電前脱原発テント内でも脱原発候補の分裂に批判の声が上がったと言う。
「脱原発候補の一本化ができなかったことがものすごく残念だ。統一候補を立ててくれれば勝てた。地方からも一本化の声があることを伝えてほしい。政治勢力を結集することを考えてもらいたい」。
地方からも一本化を求める声が上がっている。悲鳴にも近い。この狭い日本に50基あまりも原発がある。今度事故が起きたら日本はおしまいだ。
再稼働容認候補をみすみす勝たせてどうするのだ。宇都宮氏も細川氏も切実に受け止めて頂きたい。
●街頭応援で吹いた自公すきま風 首相、山口代表とそろい踏みもぎこちなさ目立ち
産経 2014.2.3
東京都知事選投開票が1週間後に迫った2日、安倍晋三首相(自民党総裁)は知事選に立候補している舛添要一元厚生労働相の応援のため、銀座で初の街頭演説を行った。公明党の山口那津男代表もともに登壇し与党の全面支援をアピール。最近の地方選では両党の隙間風もあって与党の取りこぼしが目立つだけに、都知事選を機に強固な連携を取り戻す狙いもあったようだ。
「今日ここに立っている街宣車は公明党の車であります」
山口氏は開口一番、首相とともに立った街宣車の上で、こう訴えた。第2次安倍政権発足後、与党党首の街頭でのそろい踏みは初めて。円満な関係をアピールしたかったようだが、山口氏は約8分の演説で一度も首相の名を挙げなかった。
続いて演説した首相も、つれなかった。約11分30秒の演説で公明党に言及したのは「自民、公明、連立与党全力で舛添さんを応援をしています」だけだった。
首相は、社会福祉や景気回復を都政に絡めて訴えることに集中。公明党と歩調があう無難な政策のみで、さすがに集団的自衛権や教育委員会制度見直しなど、中央で激しく対立する課題には触れなかった。
首相からも山口氏の名前は出ず、2人だけで手を握って聴衆にアピールすることもなかった。
ぎこちない両氏の背景には、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古への移設が焦点となった1月の名護市長選がある。公明党は自主投票で臨み、自民党が支援した移設推進派の新人を支援しなかった。足並みの乱れが「移設反対派の現職が再選する一因となった」(自民党幹部)とみられている。
昨年10月の川崎市、同11月の福島市の各市長選では両党が支援した候補が落選するなど、ただでさえ与党は地方選の敗戦が目立つ。12月までに行われる沖縄県知事選は、普天間飛行場の移設を推進する上で、負けられない選挙。与党党首のそろい踏みには、優勢が伝えられる都知事選を亀裂修復のきっかけにしようという意図も透けてみえる。
だが、山口氏は街頭演説前、茨城県つくば市の党会合に出席し、こう語った。
「首相と私の間にはちょっと隙間があるけれど、風は吹いていない」
山口氏が隙間の存在を認めたように、外交や安全保障、教育などの重要課題で深まる両党の溝は埋めがたいようだ。
●都知事選:20代「思い届くのか」 公約「高齢者狙いばかり」
毎日新聞 2014年02月03日
折り返し点を過ぎた東京都知事選で、毎日新聞の取材に協力する20代有権者の約3分の1が「告示日(1月23日)に比べ選挙への関心は高まっていない」と答えた。「主要候補の大半が高齢」「若者の思いが反映されないのでは」との声もあり、若い世代に都知事選への懐疑的な見方が広がっているようだ。
毎日新聞は、都知事選に投票権を持つ20代の社会人、学生15人(うち1人は現時点で19歳)に協力を願い、投票までの意識のプロセスを追う。告示日に続いて2回目の今回は▽告示日より選挙への関心は高くなったか▽原発問題は争点にふさわしいか(告示日にも質問)▽選挙戦の印象--を聞いた。
選挙の関心では「高くなった」が多いものの「変わらない」「低くなった」が4人いた。このうち男子学生(22)は「高齢者の票を狙う公約ばかり」と違和感を表明。「高くなった」とした女子学生(20)も「女性候補がいない。若い人も少なく、選挙はこんなものか」と語った。原発問題の争点化の是非では、告示日時点で「分からない」としていた4人が見方を鮮明にした。
毎日新聞は投票2日前(7日)と投票日にも、同じ15人に意見を聞く。【まとめ・井上英介】
●東京都知事選挙のキーワード。そして選挙後、僕らができること。
ブロゴス/横尾俊成 2014年02月03日
東京都知事選挙は昨日がいわゆる「ラストサンデー」。いよいよ、後半戦に突入しました。
今回、僕はいろいろな方とのご縁で、「せんきょCAMP」という政治と若者の距離を縮めるためのイベントの運営をお手伝いしました。六本木ヒルズのイベントスペースなどを借り切って行ったキャンペーンでは、候補者の方にも参加していただきつつ、トークや音楽などで政治の「政」、すなわちお祭りのような空間をつくり出し、若者の参加を促しました。
若者、ママ、LGBTなど普段政治の現場にあまり声が伝わっていない層の代表にも登壇いただき、会場やユーストリームで皆さんと議論する機会もつくりました。彼らは政治や社会づくりに何も考えていないわけでは全くなく、単純に気軽に声をあげる「場」がないんだということが分かりました。
■注目は若者の投票率
「せんきょCAMP」の動きも一段落した今、僕が最も注目しているのは投票率がどれくらいになるかということ。特に20~30代のそれについてです。
候補者の半数以上が65歳以上の高齢者という今回の都知事選にあって、当初は僕の周りでも「どうぜ若い世代の意見が反映されない」と諦めかけていた人が多かったと思います。ところが、「ハフィントンポスト」にちょっとした驚きのデータが掲載されたことで、風向きは少し変わりました。すなわち、東京都の人口の年齢構成は全国平均と違って、実は30~40代が一番多いということが明らかになったのです。20代も比較的多かった。つまり、東京では若い世代の人口が少ないから政治に自分たちの声が届かないのではなく、投票率が低いことに理由の一つがあることが明るみになりました。
そして、そんな驚きに重ね、30代の候補者・家入一真さんが面白い動きをはじめました。彼はツイッターでのフォロワーの多さを活かし、インターネット中心の選挙活動を押し進めていったのです。ネット上で政策を集め、多くの若者に協力してもらいつつ、それを具現化していくという戦略をとりました。こうした動きにより、今まで「脱原発」賛成か反対かとだけ言われてどこか置いてけぼり感を食らっていた若者の間に、自分も選挙で盛り上がれる、政治に参加できるという空気が生まれていきました。(家入さんの動きについては、「インターネットが使えない人を排除している」という批判もありますが、僕は全体的としてみれば「多様性」を確保する一つの動きとして多いにアリだと思っています。)
当選するかどうかは別として(お年寄りやリア充ときちんと握手をすれば、可能性はゼロではないと思いつつも…)、家入さんの動きがどれだけ若者の投票率の引き上げにつながるか。マスメディアはまださほど注目していませんが、これは大きなポイントだと思います。これでグンと上がるようなことがあれば彼の功績は大だし、他の政治家の今後の選挙活動や日々の政治活動が大きく変わる可能性がある。
■候補者を選ぶ基準
先の「せんきょCAMP」の中で、僕も細川候補、家入候補と直接対談させていただきました。また、他の候補者についても出来る限り演説を聴きに行ったり、動画をチェックしたりしました。その上で考えるに、今回の都知事選のキーワードは、東京を愛する心、脱原発後のビジョン、そして共感力であるような気がしてきました。
①東京を愛する心
・・・・・(略)・・・
②「脱原発」後のビジョン
・・・・・(略)・・・
③共感力
・・・・・(略)・・・
※Twitter上で候補者へ質問を集め、答えてもらうキャンペーンなどもはじまっていますよね。その「答え方」には注目です。
http://asktokyo2014.com/
■選挙後も、僕らの声を届け続ける。
言うまでもなく、政治家は偉くもなんともありません。これまでのように、各種団体などの声の大きい人たちばかりの意見を聞き、その代わりに票を求めるという政治家と有権者の関係はもう終わりに近づいています。政治家は多様な価値観を尊重し、若者の「声なき声」も含めた多くの意見を聞いた上で、大きな方向性を示す。そしてそれに共感した人たちが知恵を出し、政治を通して、あるいは町会・商店会やNPOなどの活動を通じて積極的に動いていく。そんな新しい政治家と生活者の関係性を、今こそつくる時だと思います。そこに、僕も一役買っていきたいと思っています。
拙著『「社会を変える」のはじめかた』にも書きましたが、最も大切なのは、選挙後も僕らが継続的に声をあげ続けることです。思い通りの結果にならなかったからといって絶望せず、また選ばれた政治家がちょっとでもミスをすればすぐにひきずりおろすのではなく、僕らが責任をもって気長に育てていく。そしてその過程で、どんどん僕らの声を取り入れてもらう。さらに、次の統一地方選挙に自ら立候補するという選択肢もある。
誰に投票するかより、誰が投票するか。とにかくまずはこの選挙、みんなで考えに考えて、楽しみに楽しんで、盛り上がっていきましょう。 |
●細川選対のクーデター首謀者は旧側近グループと朝日新聞Y役員
DAILY NOBORDER (藤本 順一)2014年01月26日
東京都知事選が23日、告示された。脱原発を訴える細川護煕元首相と安倍政権が全面支援する舛添要一氏の事実上の一騎打ちである。
本欄が自民党関係者から独自に入手した世論調査によれば、すでに細川氏が一歩リード。今後、細川氏と小泉純一郎両元首相が並び立ち、街頭演説を重ねるたびにその差は開いていくことになろう。
劣勢を悟った安倍晋三首相は22日のテレビ番組で小泉氏が細川支援に回ったことについて「議論が活発になるという上では有益だ。首都の選挙だから、その結果は真摯に受け止めなければならない」と述べて事実上の敗北宣言。原発政策の見直しを示唆した。
・・・・(略)・・・
●舛添に再逆転を許した旧側近グループと朝日新聞の浅慮
DAILY NOBORDER (藤本 順一) 2014年01月28日
細川護煕元首相と舛添要一元厚労相との事実上の一騎打ちとなる東京都知事選。
とりわけ告示直前、旧側近グループと朝日新聞の吉田慎一上席執行役員が示し合わせて引き起こしたクーデターによって空中分解してしまった細川陣営は態勢の立て直しが急務である。
23日、東京都庁前で小泉純一郎元首相が細川氏と並び立った初の街頭演説は、事前のアナウンスがなかったために聴衆はまばらで小泉劇場は不発に終わり、小泉元首相は激怒。これ一つとってみても、選対の主導権を握った旧側近グループの力不足は明らか。こうした凡ミスが続くようでは、自滅の道を辿ることになろう。
当初、細川陣営が描いていたのは“脱原発”一方を争点にした小泉元首相との2枚看板での選挙戦だった。ところが旧側近グループはこれを不満とする細川夫人を加えた3枚看板で戦うつもりのようだ。細川知事誕生後の小泉元首相の影響力を削ぐのが狙いだが、これでは“脱原発”の争点が惚けてしまわないか。
朝日新聞社の選対人事への介入もジャーナリズムの則を超えている。聞けば、吉田役員が理事長を務める日本記者クラブの共同記者会見への出席を細川氏が拒否したことに激怒しての人事介入らしいが、
・・・・(略)・・・ |
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ネット関係の業者7社の合同によるによる選挙応援プロジェクト「わっしょい!ネット選挙」が主催した都知事選の候補者の討論会。
聴衆がいる会場での「候補者の討論会」は法律が禁止している。
しかし、ネットはその場に聴衆がいないから法の規制の対象外。それで実現。(テレビのスタジオも同じだけど・・・)
生中継とは別に、今でも視聴できるのでブログでリンクを付けておく。
あと、独自の取材活動を続けている田中龍作氏の2014年01月31日(ブロゴス)には、次のようにある。
★ 《【都知事選】 金官参加者 「脱原発したいなら小異捨て大同に」》
★《金曜夕方の首相官邸周辺(通称:金官)はやはり脱原発の聖地だった。きょうは東京都知事選挙で「脱原発票」を二分している細川護煕候補と宇都宮けんじ候補が揃って国会議事堂前ステージに登場した。
・・・このまま投票日を迎えるようなことになれば、喜ぶのは原子力村であり、安倍政権である。強敵を破るには「国共合作」「薩長同盟」しかないのである。》
とはいえ、いまさら一本化もあり得ないだろうし・・・
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● 【会場のご案内】
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2014/02/01(土) 開場:21:30 開演:22:00
この番組は2014/02/01(土) 23:35に終了いたしました。
来場者数:109089人 コメント数:371627
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この番組のタイムシフトは、誰でも視聴できます。
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●「東京都知事選 候補者ネット討論」を中継 主要候補4氏が舌戦
ハフィントンポスト 2014年02月01日 21時45分
2月1日22時から、「東京都知事選 候補者ネット討論」が開催される。2月9日投開票の都知事選に向けて、届け出順に宇都宮健児、田母神俊雄、舛添要一、細川護熙の主要候補4氏が参加。東京都のあるべき姿について熱い舌戦が交わされそうだ。
ネット事業者7社による選挙応援プロジェクト「わっしょい!ネット選挙」が主催したもの。司会はコネクターの角谷浩一氏だ。ニコニコ生放送での中継をお伝えする。
●細川護熙 街頭演説のお知らせ 2/2(日)3(月)
【2月2日(日)】
弁士:細川護熙氏、小泉純一郎氏
15:30~ 銀座4丁目交差点
18:00~ JR秋葉原駅中央口(ヨドバシカメラ前)
【2月3日(月)】
弁士:細川護熙氏、小泉純一郎氏
15:00~ 上野駅 上野公園西郷下
16:30~ 浅草雷門前
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●都知事選、ネット中継で4候補が討論
日経 2014/2/1
東京都知事選(9日投開票)の選挙戦も残り1週間。立候補者のうち4人が1日夜、ネット企業7社による討論会に参加、主要な争点や各候補の政策について議論した。討論会の様子は動画配信サイトで生中継された。主催者によると、約17万人が視聴した。
午後10時から動画配信サイト運営会社のスタジオで始まった討論会。冒頭、各候補が自らの政策を説明すると、「がんばって」「圧倒的支持」などという視聴者からのコメントで会場内のモニター画面がすぐに埋め尽くされた。
東京五輪への考えを問われ、前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)は「自然体系を破壊する施設作りは見直すべきだ」、元首相の細川護熙氏(76)は「過大な施設計画を見直すべきだ」と発言。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)は「公共事業は景気回復につながる。盛大にすべきだ」、元厚生労働相の舛添要一氏(65)は「史上最高の五輪にする」として多摩地域にキャンプを招致する案などを述べた。
原発政策については、舛添氏が「再生可能エネルギー比率を高め、長期的に原発依存体制から脱却する」とし、細川氏は「原発ゼロを明確に打ち出すべきだ」、宇都宮氏は「再稼働すべきでない」と主張。田母神氏は「安全管理を徹底しながら使う」と訴えた。討論会では候補者間で相互に質問する場面もあった。
討論会はドワンゴやヤフー、サイバーエージェントなど計7社が共催。動画配信サイト「ニコニコ生放送」や「ユーストリーム」などで配信された。4人は主催者側が出演を依頼した。
公職選挙法は告示後の第三者主催による演説会を禁じているが、聴衆を集めずに行うテレビやネットでの討論会は認められている。
●都知事選:候補、有権者取り込み拡大に戦術見直し
毎日新聞 2014年02月01日
原発抗議活動に都知事選候補者が現れ、大勢の人たちが集まった国会議事堂前=東京都千代田区で2014年1月31日午後6時58分、竹内幹撮影
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東京都知事選は中盤戦に入った。31日は細川護熙(もりひろ)氏(76)と支援する小泉純一郎氏(72)の「元首相コンビ」が毎週金曜に国会周辺で行われている原発の抗議行動に初めて参加するなど、主要候補の中にこれまでの戦術を見直す動きが出ている。2月9日の投開票に向け、舌戦は熱を帯びてきた。【竹内良和、川口裕之、黒田阿紗子、藤沢美由紀】
◇変化
「小泉さんと一緒に駆けつけてきた。(原発を)再稼働はしない。即原発ゼロで、自然エネルギーでやっていく」。31日午後7時すぎ、抗議行動に加わった細川氏は両手を口にかざして参加者に訴えた。だが集まった報道陣や参加者にもみくちゃにされ、話を始めてからわずか1分ほどで姿を消した。
各紙の世論調査で元厚生労働相の舛添要一氏(65)に先行を許す細川氏。最近の演説では原発以外に、東京五輪や人口減少への対応などに割く時間が増えている。27日、東京メトロ町屋駅(荒川区)前では「一番の東京の問題は、少子高齢化です」と訴えた。陣営幹部は「原発の主張を弱める意図はないが、演説がだんだん延び、都政課題にも触れるようになった」。ただし、応援に立つ小泉氏の演説内容はほとんどが「脱原発」だ。
一方、序盤よりも原発の話題を積極的に出すようになったのが元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65)だ。「景気回復を続けるためにも原発の再稼働は必要」と主張し、他候補との違いをアピール。保守系の支持者が多いが、陣営幹部は「内輪で盛り上がると、女性や無党派層が離れていく。演説も絶叫調にならないよう注意している」と語る。
序盤からほぼ戦術が変わらないのが、舛添氏と前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏(67)。舛添氏は支援を受ける自民、公明の都議と地域を細かく回り、10~15分の短い演説をこなす。「演説に入る前、地元の課題などを舛添氏にレクチャーしている。タイトなスケジュールなのに、各地の課題をすぐ理解してしまう」(自民都議)。訴えの多くは社会保障や地域振興に関するもので、原発に触れることは少ない。支援する自民幹部は「脱原発を前面に掲げる候補の土俵には乗れない」と語る。
宇都宮氏は細川氏と同様「脱原発」を掲げ、この日の抗議行動にも参加したが、福祉や雇用など暮らしに身近な政策の訴えに力を入れるスタイルは変わらない。
◇てこ入れ
舛添氏の陣営では、27日の集会に石破茂・自民党幹事長が登場。選挙戦最後の日曜となる2月2日午後2時からは、安倍晋三首相と公明の山口那津男代表が銀座で応援演説する予定だ。陣営幹部は「ワイドショーは小泉(純一郎)さんを取り上げているし、こっちのトップが立たないと意味がない」と話す。
これに対抗するように細川氏も、同3時から銀座で小泉氏と演説に臨む。これまで陣営は2人だけの演説にこだわってきたが、最近は作家の瀬戸内寂聴さん(91)や俳優の菅原文太さん(80)らもマイクを握るようになった。また1月31日には、東京佐川急便からの1億円借り入れに関する新たな説明をホームページに加えるなど、ようやく組織が機能してきた。勝手連で支援する民主議員らも、支持を呼びかける電話作戦を始めている。
宇都宮氏の陣営は「掲げる政策は女性との親和性が強い」とみて、年代別の関連政策を記した女性目線の新しいチラシを作製中。ネットでの情報発信に力を入れる田母神氏の陣営は「ネットを使わないお年寄りに政策が伝わっていない」として高齢化が進む地域を重点的に回る予定という。
●【都知事選】 金官参加者 「脱原発したいなら小異捨て大同に」
田中龍作 2014年01月31日 ブロゴス
金曜夕方の首相官邸周辺(通称:金官)はやはり脱原発の聖地だった。きょうは東京都知事選挙で「脱原発票」を二分している細川護煕候補と宇都宮けんじ候補が揃って国会議事堂前ステージに登場した。
2人に先立って福島みずほ議員(社民)、吉良よし子、笠井あきら両議員(共産)、阿部知子議員(みどりの風)がスピーチした。原発を止めるためなら党派を問わず、一緒にやる。それがここの流儀だ。
宇都宮候補は「脱原発は脱被ばくと共に進める」などとスピーチした。細川氏との違いを強調する狙いがあったのだろうか。
小泉純一郎元首相と共に現れた細川候補は、公選法を気にしてお立ち台に上らずマイクも使わなかった。肉声で「再稼働させず原発をゼロにする」と語った。
投票日が9日後に迫るなか、マスコミの世論調査はいずれも再稼働容認のマスゾエ候補が大きくリードしている。
脱原発陣営は分裂選挙がたたり苦戦を強いられている。支持が割れれば力は半減する。いや実際はもっと減る。しがらみで動けなくなるからだ。
会場で宇都宮候補と細川候補の揃う姿を見たある女性(60代後半・年金生活者)は、2012年末の都知事選挙で宇都宮陣営を手伝った。しかし今回はどっちつかずだ。
「票を割るようなことはしたくないから」。彼女は苦しい胸のうちを明かした。「なんで一本化できないのか? 前回の衆院選と参院選で負けたのに何で野党はまとまらないのか? 本当に原発を止めたいのであれば小異を捨てて大同につくべき」。彼女は吐き出すように一気に話した。
動けないのは彼女ばかりでない。選挙ともなれば勝手連として「脱原発候補」の運動をしていた人たちも同様だ。
今、どちらかの陣営で動いている人も、かつての仲間が相手陣営にいたりする。バッシングを浴びることもあり、思う存分動けない。
選挙は選対だけでできるものではない。手足となる勝手連やボランティアは欠くことができない。
このまま投票日を迎えるようなことになれば、喜ぶのは原子力村であり、安倍政権である。強敵を破るには「国共合作」「薩長同盟」しかないのである。
●福島を忘れていないか 都知事選 ネオン輝く東京に違和感
東京 2014年2月1日
「東京は福島を忘れていないか」。東京電力福島第一原発で作業に当たる三十代の男性は、東京都知事選で原発の是非を問う議論がどこまで深まるか、耳を澄ませている。東京の電気をつくっていた原発の事故。男性は都内の有権者だ。「一日も早く収束させたい」。一票は子どもたちの未来の安心のために、と決めた。 (片山夏子)
建設系の技術者で、東京で生まれ育った。事故前に原発で働いたことはなかった。次々に起きた原子炉建屋の水素爆発に衝撃を受けた。「日本に住めなくなるのではないか」。必死に原子炉などの冷却作業をする人たちの姿をニュースで見て心を揺さぶられた。「自分も何か貢献したい」。会社で技術者の募集が掛かり、迷わず手を上げた。
折れ曲がった鉄骨、がれきだらけの敷地-。事故から間もない福島第一はめちゃくちゃだった。高線量の場所が点在し、建屋周りでは作業が数分間隔で区切られ、人海戦術で進められていた。「不安と緊張で震えながら作業する人もいた」。敷地を離れると緊張が解け、どっと疲れた。
昨春、帰京した。被ばく線量が所属会社の定めた限度に近づき、福島第一で働けなくなったからだ。東京で感じたのは「強い違和感」だった。「事故直後の節電は忘れられ、夜もネオンが輝いていた」。家庭や職場でも原発や福島の話題が出ない。現場の話をしてもうまく伝わらず、いらいらして家族ともめることもあった。
「なぜ福島にもっと関心を持たないのか」。たびたび汚染水漏れを起こし、事故収束にはほど遠い福島第一の現状も「東京には遠い出来事なんだ」と感じた。二〇二〇年五輪の開催が東京に決まった時も違和感が残った。「反対はしないが、その前にすることがあるのではないか」
今では福島を故郷のように感じている。福島第一や作業仲間、住民のことは頭から離れなかった。
数カ月ぶりに戻った現場は、ベテランが減り、寄せ集めの作業班はまとまりがなかった。敷地全体の放射線量は下がったが、溶けた核燃料の状態は分からず、廃炉のめども立たない。
「東京が住みやすくなるように」。幼い子どもがいる男性の都知事選への思いは明確だ。しかし、候補者の訴えはいまひとつ心に響いてこない。「原発もパフォーマンスに使われているだけなのでは」。そんな疑念もぬぐえない。
東京から二百キロ余り。福島第一では、今も一日三千人以上が事故収束のために働いている。「事故からまだ三年もたっていない。大勢の人が避難したままだ。原発をどうしていくのか、福島のために何ができるのか、真剣に考えてほしい」
●東京都知事選各候補の「脱原発」「原発推進」分類
ゆかしメディア 2014年01月22日
東京都知事選の告示(23日)を明日に控えて、ほぼ立候補予定者が出そろった模様。本来は国政の課題であるはずの「原発」の是非が争点となってしまいそうだが、各候補予定者の脱原発、推進という観点で分類してみた。
◆脱原発
細川護熙(76)
宇都宮健児(67)
家入一真(35)
◆原発推進
田母神俊雄(65)
◆中間
舛添要一(65)
◆不明
ドクター・中松、中川智晴、五十嵐政一、鈴木達夫、根上隆、平澤求、マック赤坂、ひめじけんじ、ないとうひさお、金子博
※敬称略
まず、そもそもが汚職の疑惑で知事が辞職をした後の選挙なので、本来は、過去に1億円の献金を授受した疑惑のある細川氏が立候補表明するのは、疑問が残る。
しかし、今や「脱原発のカリスマ」にイメチェンした選挙達人の小泉純一郎元首相が参謀となり、「細川推し」をして、脱原発のシングルイシュー選挙を作り出したのだった。
その細川氏、宇都宮氏、家入氏は脱原発を公言、もしくは発言。田母神氏はその対極の原発推進。舛添氏は、長期的に原発依存度を減らす意向だが強いこだわりが感じられないために、ここでは中間派とした。ただし、舛添氏は電力総連の影響が大きい民主党の支持母体である連合との間で、政策協定を結んでおり、表向きに脱原発は公言しにくい状況でもある。
東京都は東電株4267万株(1.20%)を保有する4位の大株主。一定の影響力はあるものの、イチ企業の経営方針や、国政にどこまで反映できるのかはわからない。
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今朝はいつもより早めに目が覚めたので、ネットのニュースを概観。
興味深く見たいくつかをブログに記録した。
観点は、東京都知事選の有権者行動の特殊性。
★過去10回の都知事選挙、20代の投票率をグラフ化すると?/ ブロゴス/勝つ!政治家.com
《平成23年、平成24年に執行された東京都知事選挙について、有権者が投票する候補者を決めた時期/東京都選挙管理委員会の選挙に関する世論調査/
選挙期間に入る前に約30%程度の人が投票先をすでに決めていた。
約50%の人が選挙期間中に投票先を決めた、
15~20%の人が投票日当日に投票する候補者を決めた。》
次は、
★「安倍潮流阻止」が裏テーマの都知事選 脱原発候補一本化で問われる共産党の姿勢 /ダイヤモンド・オンライン/山田厚史氏
《時計の針を逆に回すような動きが目立つ安倍政権。「アベノトレンド」とも言うべき逆流にブレーキを掛けられるか。東京都知事選の裏テーマはこの一点だ。・・・問われているのは、現実政治に対する「頭の柔らかさ」・・・》
一番おもしろかったのは、
★毎日新聞の「都知事選:イメージ選挙は本当か 中盤戦突入」 ◇95年の青島氏当選以来変質 「そのつど支持者」がカギ握る
記事の書き出しは、宮城県知事を12年務めた後、2007年の都知事選に立候補した浅野史郎氏のコメント。
2007年の浅野さんの都知事選は、中でお手伝いした縁がある。
その浅野さんの都知事選を経験してのコメントは、特殊性を言い当てている。
「都民は都政への関心がないんだとつくづく思った」
続けて、世論調査に詳しい学者のコメント。
「そのつど支持者は、地元の課題に対する選挙には関心がなくても、国政選挙は、国を左右するイベントに参加するぐらいの気持ちで投票に行く。都知事選は地方選挙とはいえ、1995年以降イベント化が進み、国政選挙のような状況です。イベント化された選挙では『そのつど支持』の動向がカギになる」
他にも面白い意見がいくつもあったので、長文だけどブログ末で記録しておいた。
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●過去10回の都知事選挙、20代の投票率をグラフ化すると?
ブロゴス/勝つ!政治家.com2014年01月30日 00:00
2014年 東京都知事選挙が1月23日に告示され、来月2月9日の投票日まで、候補者16人による17日間の選挙戦が開始されました。今回の都知事選挙からインターネットを活用した選挙運動もできるようになります。
そこで今回は、他の世代と比較してインターネットの活用率は高いが、投票率が低いと言われる、20代の過去10回、昭和54年~平成24年の都知事選挙における投票率の移り変わりをグラフ化しました。
グラフを作成するにあたり、東京都選挙管理委員会の選挙別推定投票率一覧表を活用しました。
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/data/pdf/senkyobetsu_suitei_ichiran.pdf
140130_01
グラフ化をすると、どの選挙においても21歳~24歳の推定投票率が最も低く、初めて投票が可能となる20歳の推定投票率は、おおよそ、21歳~24歳、25歳~29歳の推定投票率よりも高い傾向がわかります。平成15年以降、20歳~29歳の推定投票率は、少しずつ上昇しています。
また、過去の東京都知事選挙において有権者が投票する候補者を決めた時期はいつなのでしょうか?
平成23年、平成24年に執行された東京都知事選挙について、有権者が投票する候補者を決めた時期についても調査結果があります。東京都選挙管理委員会の選挙に関する世論調査がそれです。
これらの調査結果を見ますと、選挙期間に入る前に約30%程度の人が投票先をすでに決めていることがわかります。
そして約50%の人が選挙期間中に投票先を決め、
15~20%の人が投票日当日に投票する候補者を決めています。
2014年2月に執行予定の東京都知事選挙は、すでに選挙期間中に入っています。過去の数値を見ると、選挙期間中に投票先を決める人が約50%程度です。2014年1月30日現在、多くの有権者は各種情報等から投票する候補者を選んでいる段階と推察されます。
2014年の都知事選挙、有権者はどの候補者に投票し、全体の投票率、20代の投票率はどの程度になるのでしょうか?
●【第53回】「安倍潮流阻止」が裏テーマの都知事選
脱原発候補一本化で問われる共産党の姿勢
ダイヤモンド・オンライン 2014年1月30日 山田厚史 [デモクラTV代表・元朝日新聞編集委員]
時計の針を逆に回すような動きが目立つ安倍政権。「アベノトレンド」とも言うべき逆流にブレーキを掛けられるか。東京都知事選の裏テーマはこの一点だ。ところが自民党が担ぐ元厚労相の舛添要一氏が圧勝の勢いという。報道各社の世論調査で元首相・細川護煕氏、元日弁連会長の宇都宮健児氏を大きく引き離した。反原発勢力が逆転するには「候補者一本化」しかない。水面下で進む共闘協議は時間切れ寸前。問われているのは、現実政治に対する「頭の柔らかさ」。とりわけ日本共産党の決断にかかっている。
「候補者一本化」について両候補に尋ねた
私たちはインターネットでニュース解説番組を提供する「デモクラTV」を運営している。今回の都知事選を前に、4人の候補者に出演をお願いした。舛添氏と元航空幕僚長の田母神俊雄氏からは告示前に返事をいただけなかった。宇都宮氏と細川氏は快諾し、それぞれ1時間のインタビューに応じた。
「候補者一本化」を両候補に尋ねた。二人とも「一緒にできないか、という声は各方面から上がっている」という。
それが困難であることを宇都宮氏は「細川さんがどんな気持ちで反原発をいわれるのか、分からない。原発だけが東京の課題ではない。他の政策についてどう考えておられるのか、その点について話を聞かないと判断がつかない」(1月10日収録)。
細川氏は「宇都宮さんは他の政策と原発を同列に並べている。私は原発問題は、その他の懸案と比べものにならない重い課題と思っている。話をして野合とか裏取引と言われちゃかなわない。毅然と原発最優先で選挙に臨みたい」(1月22日収録)。
(なお、この模様はアーカイブに収蔵されており、会員でなくてもインターネットを通じて無料で見ることができる)
宇都宮氏へのインタビューは、細川氏が決意表明する4日前、政策がまだ明確に示されていなかった時の収録だった。
14日に細川氏は小泉元首相と会い、出馬を表明した。「この選挙は原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」という対決の構図が示された。
安倍政権への挑戦状でもある。小泉氏がそこまで踏み込むとは、安倍首相も自民党も思っていなかった。知事選が持つ意味が一気に変わった。
●都知事選:「つぶやき」増減は全国連動 原発など顕著
毎日新聞 2014年02月01日 00時07分(最終更新 02月01日 02時40分)
★都知事選 原発関連のツイート数
毎日新聞と立命館大は東京都知事選(2月9日投開票)でのネット選挙の共同研究で、全国のツイッター(短文投稿サイト)利用者と、都民と推定した利用者のツイート(つぶやき)を比較した。原発などの政策テーマについて、全国でも都知事選の告示日(1月23日)につぶやき数が増えるなど連動する傾向がわかった。ネット上では都知事選の課題も全国に影響を与えている。
◇毎日新聞・立命館大の共同研究
調査は1月20~29日の期間で実施し、集計には「ジー・サーチ」社の分析ソフト「ガーネット」を使用した。プロフィル欄に「東京」や「TOKYO」が記入されている利用者を都民と推定して分析した。
「原発」で調べたところ、つぶやきの増減が全国、東京都でほぼ一致。23日の告示日は、全国で原発のつぶやきは約9万5000回に対し、東京都で約1万4000回で、いずれも調査期間中の最高だった。「選挙サンデー」の26日も全国、東京都ともにつぶやき件数が増えた。
「年金・子育て」のテーマで調べたところ、全国と東京都のつぶやきは影響がみられる一方で、違いもあった。全国も告示日前後に増加しているが、その割合は東京ほどではない。地域固有の課題も多いためとみられる。【高山祐】
◇西田亮介特別招聘(しょうへい)准教授の話
ネットの普及率が高い東京都の動向が全国に影響しているとともに、全国の都知事選への関心の高さが反映しているとみられる。都知事選で原発が争点になり、ネット選挙を積極的に活用している候補がいることも関係しているのではないか。
●東京都知事選:表舞台に戻ってきた大物
日本ビジネスプレス 2014.01.30(木) (英エコノミスト誌 2014年1月25日号)
懐かしい顔ぶれの1人は、ライオンハートその人だ。
東京都知事選が告示、2月9日投開票
東京の最大の政治ニュースが合計年齢148歳の2人の年金受給者が下した隠居生活から復帰するという決断だというのは、奇妙に思えるかもしれない。しかし、そのうちの1人は小泉純一郎氏なのだ。
2001~06年に首相を務めた小泉氏は実に稀有な存在だった。そう、支持率が高いうちに退任した、カリスマ性を備えた日本のリーダーだ。そして今、小泉氏が戻ってきて、世界最大にして最も裕福なメガロポリスを運営しようと競うレースに影響を与えようとしている。
首相在任中に「ライオンハート」としてよく知られていた小泉氏は、その才能を全く失っていない。表舞台を離れて何年も経った後、昨年秋、自身が率いた与党・自民党の原発推進政策に対抗するために再びその姿を現した。
脱原発でタッグを組んだ2人の元首相
小泉氏は今月、2月9日の東京都知事選に、自民党の支援候補に対抗し、同じくかつて首相を務めた細川護煕氏への支持を表明することで、一段と関与を深めた。細川氏は1月22日、都知事選への立候補を宣言した。
細川氏の支持表明は驚きをもって受け止められた。かつて細川氏は、40年ぶりとなる非自民党政権を率いたが、収賄疑惑が浮上した後、辞任に追い込まれた。同氏は姿を消し、陶芸に対する情熱にふけった。細川氏は大名の血筋をひいている。そんな同氏の立候補表明は、自身も武家の出身である甘利明経済産業相から「殿、ご乱心を」という嘲笑的な反応を引き出した。
原発政策を巡り、2度目の政権を担う安倍晋三首相に公然と挑むことにした小泉氏の決断には、歌舞伎のドラマのような要素がある。2006年当時、小泉氏は安倍氏を後継者に選んだ。しかし、安倍氏は首相に就任すると、日本の巨大な郵政事業を民営化する重大な戦いで小泉氏が追放した造反者の多くを復党させ、その好意に報いた。
小泉氏は今、かつての弟子に教訓を与えるために戻ってきたのかもしれない。都知事選の候補者である宇都宮健児氏は、小泉氏は「軽視されることを嫌うタイプの人間」だと話している。
だが、福島原発事故後の原発に関する小泉氏の転向は本物に見える。昨年のフィンランド訪問で、小泉氏は地中に埋められた放射性廃棄物が10万年経っても有害だということを知り、愕然とした。地震が多発する日本で安全な核廃棄物処理場を建設することは「不可能」だろう。
また稀代の経済自由主義者の小泉氏は、日本の電力地域独占体制の聖域に大鉈を振るうチャンスを楽しむかもしれない。電力会社は郵政事業のように、政治家と官僚の馴れ合い関係のおかげで生き残っている。
リタイア組の復帰は間違いなく、安倍首相にとって頭痛の種だ。小泉氏は自民党の草の根の支持者に人気があり、安倍氏の原発推進姿勢に懸念を抱く多くの人を集結させられるかもしれない。
選挙に勝った場合、細川氏は、被災した福島第一原発の保有者である東京電力の都の持ち株を生かし、やはり東電が保有する世界最大の原子力発電所、柏崎刈羽原発を再稼働させる政府の計画を妨げることができるだろう。「安倍政権は東京都知事選に負けられない」と東京にあるテンプル大学のジェフ・キングストン氏は語る。
自民党はこれまで小泉氏との対決を避けてきたが、細川氏の年齢と過去の実績を攻撃している。細川氏は先日、健康不安を一蹴し、東京の原発依存を段階的に減らすだけでなく、氏いわく過大な2020年東京五輪計画を縮小することも約束した。
脱原発を争点にすることの是非
倒さないといけないのは舛添要一氏だ。元厚生労働相の舛添氏は、2010年に自民党を離党した。しかし、候補者不足により、自民党は舛添氏を支持せざるを得なくなった。人気のある舛添氏は16人の候補者の中で最も知られた顔だ。同氏は原発労働者も代表する日本の巨大労組、連合の支援を受けている。
自民党は、東京都知事選が停止中の日本の原発に関する国民投票になることを望んでいない。意外にも社会主義者の宇都宮氏もそれに同意する。宇都宮氏が原発推進派であるということではない。実際、彼は日本の原発廃止を望んでいる。
しかし宇都宮氏は、東京都はあまりに多くの問題を抱えており、単一争点で選挙を戦うことはできないとし、貧富の格差が拡大していること、手頃な住宅が不足していること、次の大地震への備えが不十分なことなどを引き合いに出す。これらの問題を曖昧にするという点で、細川氏や小泉氏、他の対立候補は皆同じだと宇都宮氏は述べている。
●東京都知事選 : レポート 細川もりひろ・宇都宮けんじの街頭宣伝
レイバーネット日本-0129
都知事選がはじまって1週間の1月29日、私は脱原発の注目候補(細川もりひろ・宇都宮けんじ)の街頭宣伝を取材した。吉祥寺駅前で午後3時から始まった細川候補の街頭宣伝。駅周辺は身動きができないほどの人であふれていた。
「秘密法などおかしいことがまかり通っている。原発も再稼働と言い出した。いまは陶芸や絵を描いているときではない。不条理とたたかわなくてはいけない」。立候補と脱原発への思いを静かにじっくり訴える細川候補。
一方、応援弁士の小泉元首相は手振り身振りでボルテージが上がる。とくに拍手が大きかったのは、東電に対する批判、そして「再生可能エネルギーで日本は発展できる。原発を断ち切ったほうが自然を大事にする新たな産業が生まれる」と訴えたところだった。その反応に、雇用不安の社会の中で、聴衆が脱原発とともに「経済再生・仕事」を求めていることが窺えた。
京都からきた91歳の瀬戸内寂聴さん「やむにやまれず来た。細川氏に情熱を感じる。おだやかな生活を捨てて立ち上がった細川さんを支持する」とエールを送った。
・・・・・・・・・・・・・
その後、私は午後5時半からの池袋東口・宇都宮けんじ街頭宣伝にかけつけた。(写真下=池袋東口)
「ママの時給100円アップ」のタスキをかけた運動員の姿が目にとまった。
応援演説には、市民二人・共産党都議・社民党区議・新社会党区議・緑の党(すぐろ党首)が次々に立った。新社会党区議の福田光一さんは、非正規・失業問題をとりあげ、「働く人のことを考える候補が宇宮さんだ」と訴えると大きな拍手が起きた。聴衆に若者が目立った。
宇都宮氏がマイクを握り最初に語ったのも「貧困と格差」だった。「貧困と格差が大きな社会問題となっているが、とくに女性に現れている。賃金は男性の7割、非正規は5割を超えている。女性の権利向上が重要で、私が知事になったら女性の副知事を登用し、幹部職員も女性を増やす」と語った。そして「今回の選挙は手応えを感じている。善戦ではだめ、勝たなくては。名護市長選の稲嶺当選で沖縄から勇気をもらった。われわれの心意気を示して、安倍暴走にストップをかけよう」と演説を結んだ。
細川陣営・宇宮陣営の選挙戦はともに大きな盛り上がりを感じた。「脱原発」を前面に押し出している細川候補、そして「脱原発」に触れてはいるものの「貧困と格差」問題を前面に打ち出している宇宮候補。2月1日午後10時からは、インターネットで初めて4候補(宇宮・田母神・細川・舛添)の公開討論会が開かれる。これが今後の行方を大きく左右する気がする。(M)
●都知事選:イメージ選挙は本当か 中盤戦突入
毎日新聞 2014年01月31日
東京都知事選(2月9日投開票)が中盤戦に入った。1082万人の有権者と、韓国の国家予算に匹敵する予算規模を持つ東京都の知事選は、どうやら他の選挙とは違う特徴を持つらしい。「イメージ選挙」は本当なのか。なぜそうなるのか。
◇95年の青島氏当選以来変質 「そのつど支持者」がカギ握る
「都民は都政への関心がないんだとつくづく思った」
宮城県知事を3期12年務めた後、2007年の都知事選に立候補した神奈川大の浅野史郎・特別招聘(しょうへい)教授は振り返る。宮城で常に話題になったのは、東京との格差だ。
「みんな東京のようになりたいと意識している。それは宮城が発展してほしいとの思いの裏返しで、つまり県民は宮城のことを考えていた。都民は国の政治には期待しているでしょうが、都政には期待していない。だから実務にたけているよりも、『どれだけ舞台映えするか』と、見た目の格好良さやパフォーマンスが目立つ人が選ばれる」
特に驚いたのは、石原慎太郎元知事の判断で1000億円を出資して設立し、経営不振に陥った新銀行東京に対する反応だ。「資金の元はもちろん都税。宮城だったら間違いなく大騒ぎになる。これだけで知事が辞任に追い込まれてもおかしくない。でも、都民も議会もちょっと騒いで終わってしまった。関心のなさを痛感しました」と振り返る。
政策よりも舞台映え……有権者の選択基準としてはかなり情けない気がするが、北海道大の吉田徹准教授(政治学)は「有権者が政策で選ぶのは理想だが、それはあくまで理想です」と言い切る。
吉田准教授によると政策が争点化するには、争点について(1)有権者がイエスかノーか答えを持っている(2)複数の選択肢が明確に提示されている(3)選択肢の違いを有権者が理解できている(4)選んだ候補者が掲げた政策を実行する信頼感がある--の4条件が必要だ。
ところが「そもそも五輪開催や待機児童解消、高齢者福祉など誰もが政策として賛成する『合意的争点』が多すぎる。政治への信頼感がない今、知事選が4条件を満たすことはかなり難しい」。さらに、都知事は世間の注目度が高く、当選後も何かと強い発言権を持てるため、候補者に特徴と人気を備えた“役者”がそろいやすい。有権者が惑わされるはずだ。
吉田准教授は「都知事に誰がなっても都政は大きくは変わらない。だったら国の政策に反旗をひるがえそうとか、ノーと言えるとか分かりやすいメッセージを出せる候補者を選ぶ傾向にある」と指摘。世界でも大都市は同様の傾向にある。「昨年11月のニューヨーク市長選では、非常に裕福で保守的で権威主義的なイメージの強かったブルームバーグ市長から、一気にたたき上げの超リベラルなデブラシオ市長に代わった。その人の背景やイメージに投票している人は多い」と語る。
都知事選はいつから「イメージ選挙」になったのか。
世論調査を専門とする埼玉大の松本正生教授は「1995年の青島幸男都知事の誕生で、状況が大きく変わった」と説明する。それ以前の89年の消費税選挙、93年の政権交代で有権者たちは自分の投票で社会の枠組みが変わることを経験した。その経験でじわりと進んでいた「地殻変動」が95年の都知事選で一気に爆発したという。同都知事選は、後出しじゃんけん、候補者の知名度の高さ、政党相乗り候補への反発と、現在の状況と相通じるものが多い。さらに青島都知事誕生以降は、他県に多い官僚出身の知事も誕生していない。
55年体制が崩壊した93年以降、支持政党のない人が加速度的に増えた。松本教授らが2005年から実施している全国調査では、選挙がどれだけ注目を集めて関心が高まっても、「支持政党なし」の人が有権者の約7割に上る。「特定の支持政党がないからといって、政治に関心がないわけではない。むしろ政策を見比べるなどまじめに考えている人は多い。わざわざ投票にいく価値はあるか、今回の選挙は何の意思表示になるのか見極めている」。
支持政党を持たなくなった都民にとって青島知事の誕生は、自分の1票の力を再確認する契機となったようだ。
松本教授は選挙にある程度の関心があり投票に行くが、特定の支持政党を持たない層を「無党派」ではなく「そのつど支持」と定義する。「そのつど支持者は、地元の課題に対する選挙には関心がなくても、国政選挙は、国を左右するイベントに参加するぐらいの気持ちで投票に行く。都知事選は地方選挙とはいえ、1995年以降イベント化が進み、国政選挙のような状況です。イベント化された選挙では『そのつど支持』の動向がカギになる」
当然、選挙の戦い方も状況に応じて変化する。都知事選に関わった経験がある選挙プランナーは「都知事選は実は一番お金がかからない選挙だ」と打ち明ける。
通常、衆院選の小選挙区の隅々まで票を掘り起こすには、支持者が通いやすいように事務所を2、3カ所借り、その管理のため私設秘書を長期間雇う。しかし「候補者すら選挙直前に決まる状況では、時間をかけた票の掘り起こしは無理。ポスターだって全掲示板に張る必要はない。それよりは、候補者をどれだけ良く見せるかに金をかけた方がよほど安上がりで効率的」と指摘する。
実際の選挙でも「大統領選のようにやろう」と、イメージ戦略の専門家の助言で候補者に親しみやすい話し方をさせたり、都民の要望をマーケティングして公約に盛り込んだりした。「それでもポスターを大量に刷ったり、事務所を何カ所も開いたりする経費より安い。都知事選で最も必要なのは『企業広報者の素質』です。商品=候補者の良さを説明し、トラブルがあった場合は素早く対応する」
◇「イメージ先行でいい」
それでは今回はどんなイメージが求められているのだろうか。
松本教授は「世論調査をみると、今の全国的な流れは『政治や政局の話はしばらくお休み。まずは経済を立て直す』です。だから安倍晋三首相が靖国参拝をしても、辞任を求めるような大騒ぎにはならなかった。都民も同じです。猪瀬直樹前知事があんな問題を起こさなければ彼でいいと思っていたんですから、都民の気持ちは『え、またやるの?』でしょう。新知事には派手なスター性を求めてはいない」とみる。
前出の選挙プランナーも「消化試合にみえる」と話す。2020年の東京五輪の開会式に誰が知事として立っているかが問題で「その人を選ぶ次の選挙こそが本番だと思っている有権者が多く、盛り上がりに欠けるはずだ」と予測する。
吉田准教授は「今回の中で一番争点になりそうなのは脱原発。少なくとも細川護熙候補を支援する小泉純一郎元首相は、脱原発という分かりやすい対立軸を立てた。でも、今のところそこまでは議論が白熱していない。都民は果たしてその問題を都知事選で問うていいのか悩んでいるようだ」と分析する。
しかし、と続ける。「別に『原発は嫌だ』との思いで、候補を選んでもいい。政策で候補者を選ばなければ無責任だという意見には私は違和感があります。『あの候補者がいい』とか、『やっぱり原発は嫌だ』という自然な感情を否定すれば、政策に関心がなかったり気に入らなかったりすれば投票に行かなくていいという層が増えていくことになりかねない」。たとえイメージ先行でも、自分が一番求めていることを自問し、最も近い候補者を選ぶことが大事らしい。
松本教授は「この人だけは嫌だという基準で、消去法で誰かを選んでもいい。毎回ふさわしい候補は選べないかもしれないが、間違ったら忘れずに次につなげればいい。それが、知事の仕事を監視する力になり、次の選挙に生かされるはずです」と話す。
1票の重さを知っているはずの都民。今回はどんな選択をするのだろう。【田村彰子】
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