tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

東京ウェーデルン(20)

2007-03-15 19:49:23 | プチ放浪 山道編
あと、映画の原作のストーリーについても、ぼくらは熱心に話をした。たしかに20年前の映画「私をスキーに連れてって」は、古臭い印象があるけれど、それでも、いまだに何度でも繰り返して見たくなる不思議な魅力がある。一方、ぼくの書いたストーリーは、20年後の現在の「私をスキーに連れてって」の世界を描いてはいる。一応、ハッピーエンドで終わっているが、繰り返して見るような魅力に欠けているような気がしてならない。なにかが足らないのだ。そのなにが足らないのか、ぼくには分からなかった。恋愛の要素なのだろうか?でも、50歳に近い主人公の恋愛の話なんて誰も見たくないだろう。あるいは、ひねりにひねって、誰も行かない林間コースでヒーローとヒロインが20年後に会う約束を果たして再会する・・・?そんなストーリーでは、映画の主題が変わってしまう。ぼくらは、いろいろ話し合ったが、結局、いい知恵が浮かばずにとりあえずは今のままでいくことにした。きっと、プロのシナリオライターがもっと魅力的なストーリーに変えてくれることを期待して・・・。そしてこの原作は、プロモーションビデオとともに発表会で配布するCDにテキストファイルで入れることになった。この配布のCDは、最初はDVDにするつもりだった。今日撮ったビデオの映像は30分以上あるが、これを5分程度に切り詰めて適当な音楽を映像にかぶせる。そうすると、動画ファイルとしても100Mバイト以下のファイルサイズとのこと。CDでも余裕がありすぎるほどだ。CDメディアは現在、非常に安いのでメンバーが個々にCDを焼いてくスポンサー集めに活用することが可能となる。ビデオの編集とCDの印刷面のデザインは、コスギくんが担当してくれることになった。彼のHPからそれぞれがダウンロードして、出来上がりをチェックできるようにするとのことだ。
あらかた、今後の計画がまとまると、ぼくらはめいめいにスキーの話をしだした。こいつらは、スキーがうまいだけあって、やっぱりスキーの話が好きなんだ。あちこちで、夢中になってスキーの技術的な話をしている。ぼくは、その輪から外れて、ルソーくんとの会話を楽しんでいた。フランス国立大学の年間授業料は最大で500ユーロだそうだ。日本円にしたら7万円ぐらいだろう。ドイツはタダらしい。日本やアメリカの大学では授業料が200-300万円くらいだから、アメリカ一年分の授業料で、フランス大学の30年分の授業料を支払えることになる。フランスも学歴社会で、競争が大変らしい。彼は、この3月の末にフランスに帰国してリクルート活動をするとのこと。少しだけ飲んだアルコールに頬を上気させ、彼は熱心にいろいろ語った。今回の留学は、彼にとって非常にいい経験であったらしい。そして、日本に対して非常に良い印象を持ったとのことだ。日本語はまだ勉強を始めたばかりのようだが、まるでListening&Speakingができるようになるようには見えない。というのも、日本にいるものの日本語を使わなければならない機会は限られているらしい。たしかに、今の日本ではコンビニで買い物する時も、無言で必要なものを無事に買い揃えて帰ってくることが可能だ。でも、今の状態じゃ一人で食事に行くことすらできないので、やっぱり勉強しなきゃだめだろう。