【撮影地】石川県白山市白峰村(2009.2月撮影)
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今年は、暖冬らしい。雪が降らないし、寒くはならない。金沢に着いたら気温が19℃、四月上旬並みの暖かさだった。金沢駅から白峰村へ車で移動。道路には雪なんてまったくない。おまけに、春一番が吹く始末。例年なら、山も家の屋根も雪に埋もれている頃だ。
雪がない今年は、いろんなところから雪を運んでの雪だるま祭りの開催とのことだった。駐車場から村の中心部へ向かう途中、小学校のグランドで、何人かの小学生が大きな雪だるまに色水でペイントをしているのに出会った。おそらく、クラスで雪だるまをこさえたのだろう。子供たちに声を掛けて、雪だるまをペイントしている写真を撮らせてもらう。
村の中を通るなだらかな坂道を登る。坂道の両側の家々の軒先に、趣向を凝らしたいくつもの雪だるまがこさえてあった。白峰村の各家の1階のガラス窓には、雪害を防ぐ板が打ち付けてあり、家の横には屋根の雪下ろし用の脚立が寝かせてある。こうした、きびしい雪との戦いの準備をみると、さすがにここは豪雪地帯なんだと認識させられる。雪がなければ旅人としては寂しいかぎりなのだが、地元の人にとっては、雪が無いに越したことはないのだろう。
ある家の軒先では、
「今年の雪はだめや、すぐとける。とけかけた雪だるまで、申し訳ないね」
そう言いながら、何度もなんども雪を重ねていた。この雪だるま祭り、ほんとうに村の人たちの手作りだ。
各家庭の前にある雪だるまは、その家の人たちが家族の人数分以上を作っている。みの笠をかぶった雪だるま。毛糸の帽子やスカーフ、マフラーをした雪だるまも。作り手の笑顔が見えるようだった。また、村のあちこちに、ぼたもち、ぜんざい、くま汁、いのしし汁など地元の素材を活かした食べ物のお店が出ていて、どれも美味しそうだ。
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